top of page
  • 株式会社コンカン

【代表の人物像&体験談!】「行動力がない人に欠けている"たった1つ"のモノとは?」~副題「ゼロ秒思考」(行動編)~

今日は、concan代表が思う「決断力と実行力」について考えてみます。




近年、「会社」や「事業」を取り巻く"経済環境"の変化が激しくなったことで、素早い『決断』や『行動』が これまで 以上に求められる時代になりました。いつまでも『決定』を先延ばしにしていると、ライバルに先手を取られたり、あっという間に世の中の動向に後れをとったりしかねないからです。


しかし、必要な情報を収集して"頭"を整理しても、いざ『決断』・『実行』の段になると一歩を踏み出すのが難しいのも事実です。「行動しようと思っても、つい迷ってしまう」

「やるべきことをためらいがちだ」という悩みを抱えている人は、多くいます。


そこで、参考になるのが、誰でも「即断即決、即実行」が出来るようになる効果的な"コツ"をまとめた「ゼロ秒思考」(行動編)』を紹介します。この"本"は、累計 34万部を超えるベストセラーで「メモ書き」をベースに、ビジネスパーソンの「行動力」を高めることに"力点"を置いた"1冊"で、今の時代に必要不可欠な"スピード感"のある「決断力」と「実行力」を身に付ける為の"ノウハウ"を丁寧に解説しています。


SNSでは、「今すぐ行動できるようになった」「自分の成長を感じられる」とトレーニングの効果を実感している人々の声が相次いでいます。今回は、「ゼロ秒思考」より 一部を"抜粋"して、「即断即決、即実行」に繋がる「全体観」とは どのようなものかを紹介します。



【行動力がない人に欠けているモノとは?】

●結論からいうと…

「即断即決、即実行」が出来ない根本的な理由は、対象への正しい「全体観」を持てていないことだと考えています。

逆に、「全体観」さえ持てれば、後は 必要な時に、自然と「即断即決、即実行」が出来るようになります。


●「全体観」という"言葉"の意味するところを、いきなり理解するのは難しいかも知れません。

例えば、夜に 真っ暗な道で 殆ど 前が見えないのに、「自転車」で高速で走るのは とても危険です。しかし、「ライト」を点ければある程度 安心して走ることが出来ます。更に、街灯が点いていて、一本道で 数10メートル先まで見通せるような時は、かなりの"スピード"で走っても安全です。

そして "怖い"と思うこともありません。


「全体」を見渡すことが出来れば 安心して前に進むことが出来ますが、見渡せなければ怖くて一歩も動けなくなってしまいます。本人の『性格』がどうか、『役割』がどうかといった"問題"ではなく、「全体観」の有無が、行動できるかどうかを決定する要因になるのです。


【『全体観』を持つと重要な"ポイント"が分かる】

●違う説明の仕方をすると…

正しい「全体観」を持つとは、自分が取り組む『仕事』や『課題』の全ての"道筋"や"プロセス"が見えていて、どこが 重要な"ポイント"かを理解していることです。どのような『問題』が起きそうで、それが どのくらい深刻かも しっかりと認識していることです。

"道筋"や"プロセス"がどのように選択肢として分かれるのか、それが どのように変化するのかということも掴めている状態です。部分ではなく、一面ではなく、空間的に、時間的に「全体」が見渡せているのです。「そんなことが出来るのか?」と思うかも知れませんが、日々 そうした場面に 接しています。


●例えば、「アパレルショップ」に服を買いに行ったとき、ベテランの店員さんと やり取りをするとします。

その際に店員さんは、あなたからの『質問』や『要望』に対して、多くの場合、まさに 「即断即決、即実行」という感じで、答え、動いてくれます。出来る人なら、更に 上手いタイミングで、手に取った服を買いたくなるような"一言"を添えてくれると思います。この時、経験を積んだ店員さんには、あなたが どのような『質問』をし、『要望』を出すのか、それに どう答え、どう動くべきか、何が 問題になる可能性があるのか、殆ど 見えています。接客、販売という仕事への「全体観」を持っているのです。


みなさんの「仕事」でも、『事務』や『プレゼン』などの一部に限れば、その「全体観」が見えていて、「即断即決、即実行」が出来ると言えるモノがあるはずです。



【失敗が減り、成果を出すまでの"スピード"も上昇】

●「全体観」を持つことは…

「即断即決、即実行」を可能にしますが、それ以外のメリットからも、特に 「組織のリーダー」には欠かせない能力となっています。

「全体観」を持てば、"おっかなびっくり"ではなく、一定の確信の上で判断できるようになります。表面的な「業務」の流れだけでなく 人間関係を含めた「全体」を見ているので、部分最適の"解"に捉らわれることなく、『ベストな案』を選択できます。「失敗」も少なくなり、当然、検証の手間も短縮され、成果を出すまでの"スピード"も大いに上がります。


こうなると余計な"ストレス"が生じないので、精神的な疲れも 遥かに少なくて済みます。エネルギーの大半を本当に大切なことに振り向けることが出来るようになります。"力"を抜いても良いところが分かっているので いつも"余力"があり、後で"トラブル"が発生しても確実に対応できます。



◎と言うことで…

「行動力がない人に欠けている"たった1つ"のモノとは?」と題して「全体観」について書いてきましたが、これからの時代 各企業では この「全体観」を持つ"リーダー"の存在が不可欠だと言われています。


「全体観」と、そこから生まれる精神的な余裕は「リーダー」として非常に重要な条件ですが、果たして どれくらいの人が 備えているでしょうか。『企業』としては、広い「全体観」を持つ"リーダー"を育てることが、最も重要な事項と言えます。「全体観」がある"リーダー"でなければ「即断即決、即実行」が出来ず、他者に大きく遅れを取ることになります。

"リーダー"は、"リーダー"として 他人に頼られる経験をする中で 更に 成長しますので、「会社」は出来る限り 早期に、少しでも「全体観」を持つ人間、持てそうな人間を見い出し、経験を積ませる必要があります。当然、"社員"も少しでも「全体観」を持とうと努力しなければなりません。


また、「全体観」に繋がる、より 具体的なレベルの能力として、「仮設構築力」「情報収集力」「観察力」「洞察力」などがあると考えられています。

「全体観」を持っている人は、レベルに "バラつき"があるにしても これらの「能力」を備えています。「自分が、"今" どこにいて、どういう状況か? 目の前が、『全体』が、どうなっているか?」 仮説を立てつつ 情報を収集し、偏見を持たずに 観察し、見えないところも読み通すことで、「全体」を見渡すことが出来ます。この"本"は、「全体観」を身に付け、「即断即決、即実行」できるようになって貰う為のモノだから、そうした 「能力」も必然的に 底上げされることになります。


最後に「オプション」「フレームワーク」と「全体観」の関係について紹介します。

●「オプション」とは、取り得る施策を複数 挙げ、比較し評価する「思考法」を指します。「思考法」というと身構えてしまうかも知れませんが、紙一枚に 書き出せる非常に簡単なモノです。「オプション」という"言葉"は「選択」や「選択肢」を意味します。「オプション」は、日常生活での『選択』から『ビジネス』での重大な決定まで、我々が 何かを決める際には必ず使える"ツール"です。


●「フレームワーク」とは、物事を整理する枠組のことで、一番 簡単で 手軽なモノが『2 x 2の枠組』になります。

例えば、溜まってしまった「仕事」の優先順位を整理する際に、"やみくも"にリストアップするのではなく、まず 『2 x 2の枠組』に整理すると分かり易いです。整理の仕方は 色々 ありますが、「仕事」の優先順位なので、縦軸を「緊急度」、横軸を「重要度」で切り分けてやるのが一般的です。以下の"4つ"の領域に分類して「全体」を見ることが出来ます。


【仕事の優先順位/時間管理マトリックス】

◆第1領域.「問題・課題の領域」

〇「緊急度」も「重要度」も高い領域。納期直前の作業や顧客からのクレーム対応など、即時対応が必要となるもので、何よりも先に着手しなければならない領域。


◆第2領域.「質の高い領域」

〇「重要」ではあるが、直ぐに対応しなくても良い領域。中長期計画の策定、人材育成、技術開発などがこれに当たる。即時に成果に結びつかないものの、企業の将来を左右する、ビジネスの"根幹"となる活動の領域。


◆第3領域.「見せかけの領域」

〇「緊急度」が高いものの、重要ではない領域。それほど重要でない電話や突然の来客への対応など。


◆第4領域.「ムダな領域」

〇「緊急」でも「重要」でもない領域。将来の役に立つことが 殆どない、時間の浪費ともいえる領域。


●「オプション」と「フレームワーク」は、それぞれ単体でも、「即断即決、即実行」の為の"ツール"として使うことが出来ます。何か『問題』が起きた時に、「オプション」と「フレームワーク」を適切に使えるというだけで、『判断』も『行動』も他の人より格段に速くなります。

しかし 同時に、「オプション」と「フレームワーク」を使うことは、「全体観」を育て、更に レベルの高い「即断即決、即実行」へ導くトレーニングにもなります。「オプション」は、言うなれば、自分自身が 取り得る『選択肢』の深掘りです。対象となる『問題』を把握し、どのような『選択肢』が可能なのかを瞬時に"リストアップ"しなければなりません。


そして 同時に、取り得る それぞれの『選択肢』が、自分にとって どのような「意味」や「効果」を持つのかを正確に理解しなければなりません。その繰り返しは、「自分に 何が出来るのか?」という客観的な「評価」や、自分の「価値観」などを明確にしていきます。自分の能力も内面も、「全体観」の一部になっていくのです。


「フレームワーク」も同様です。意義のある「フレームワーク」を作成する際には、対象となるモノの部分だけを見るのではなく、常に「全体」を見て、その上で また 部分を見るという意識の切り替えが 必要になります。その「習慣」が身に付くということは、「全体観」を持つということと ほぼ "イコール"です。マッキンゼーをはじめとする「コンサルティングファーム」の出身者には、比較的、「即断即決、即実行」を出来る人が多い印象ですが、それには、彼らが この"2つのツール"に慣れているということが大きいと思います。

決して "地頭"が良いから、「即断即決、即実行」が出来るという訳ではありません。


また 私の経験からいうと、「全体観」=「即断即決、即実行」が出来るようになるには、ある程度の規模感の「イベント」を何度か仕切る経験をすると 気づけば 自然と 身に付いていると思います。

閲覧数:50回
bottom of page