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  • 株式会社コンカン

【代表の人物像&体験談!「感性コミュニケーションとは?」

今日は、concan代表が思う「感性を使ったコミニュケーションの概念と特徴」について書きます。 ~副題:今こそ、非言語コミニュケーションが必要だ!~




現代社会に於いて、『急速なデジタルテクノロジーの進展』によって齎された多様な"簡単で便利"な「コミュニケーション」が私たちを取り巻く「人間関係」や「自分自身に対する意識」に影響を及ぼしています。


そして、様々なビジネスの現場で働く人々が『感性』に着目することで「コミュニケーション力」や「共感力」を高め、また自らの『感性を磨く』ことで、『自己ビジョン』を創造すると伴に、現代の『心』の問題を解決する糸口が見い出せるかも知れません。「感性コミュニケーション」は、マーケットインの現代社会に最も必要な能力だと言われています。


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では、そもそも 「コミニュケーション」とは、何か紐解いてみます。「コミュニケーション」とは、人間が互いに『意思』『感情』『思考』を伝達し合うことですが、この「互いに」が、とても重要です。

何故なら、一方が『観念』や『思考』をただ伝えるだけでは、「コミュニケーション」の"定義"に十分とは言えません。


情報を発信する『送り手』、『受信するターゲット』の両方を考えなければなりません。更に、分解してみると、「メッセージコード」と「メッセージを届ける為のルート」というチャンネルも「コミュニケーション」を構成する不可欠な部品です。一般的に「送り手」により、チャンネルを介して、メッセージを送信し、「受け手」は正確的に そのメッセージを正確的な授受を目指すことを「理性的コミュニケーション」と言っています。


一方、『感情』や『気持ち』など抽象的な情報を共有し合うのが「感性的コミュニケーション」と言っています。


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次に、『感性』とは「外界の刺激に応じて、何らかの印象を感じ取るその人の『直感的な心の動き』」のことです。

人間は、外界を感知する為の多種類の「感覚」機能を『5種類』に分類しています。すなわち、『視覚』『聴覚』『触覚』『味覚』と『嗅覚』を指しています。人間の『感性』には、"五感"を総合的に理解、感受する『特性』を持っています。

つまり、"五感"から感じ取った様々な情報を『分離』『整理』『再構築』することによって、「総合的な印象」を把握する一連の作業のことを言います。


では、「感性コミュニケーション」とは、何かを紐解いていきます。

まず、「言語」は、コミュニケーションのメディアですが、『誤解』や『無理解』があるという「失敗例」から見ると、何時も「成功」するとも言えません。


例えば、『送り手側』から伝えたい意味を"言葉"に表現し、その「言語」を『受け手』が「言語」に表現された意味を理解できるのか? 「言語」が表現する意味とは、一体どんなものなのか?


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実は、私たち個々が それぞれの『知識』『経験』『感情』などを持つ、精神の内に『抽象的な情報』をたくさん蓄積しています。それが「観念」とも呼ばれますが、それぞれ違う「観念」を持つ人の間のコミュニケーションがどうして成り立つのか、不思議ところですが、これが「感性コミニュケーション」なのです。

【感性コミニュケーションの特徴】

◆特徴1.「非言語的」

〇「言語行動以外」の行動をメディアとするコミュニケーションを「非言語的コミュニケーション」と言います。

言葉よりも、『身振り』や『手振り』『表情』、あるいは『唸り声』や『叫び声』など「単純な音声」でもより重要な役割を荷っています。


●ある「幼稚園」での話です。まだ言語能力を持っていない幼児に、『絵本』を読み上げる保護者がいました。これは、「言語コミュニケーション」を育てる為の『共鳴動作』なのです。お母さんとの"一体感"になって、お母さんが「楽しそうな表情をすると、子どもも楽しそうな表情」をします。

お母さんが「悲しそうな表情をすると、子どもも悲しそうな表情」をします。このように、目を合わせ、『感情』を共有する事で、「お互いの情報のやり取り」が出来たのです。


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◆特徴2.「五感をフル活用する」

〇『感性』は、人間の"五感"をすべて使って、「対象からの情報」を受け止める力が強くなるものです。

『感性』とは、総合的な印象の事ですが、"五感"をフルに稼働させ、感受するものです。だからこそ、人間の『5つの感覚器官』から感じた"モノ"を『心』まで伝える(理解する)のです。『心』で体験して、感じ取らなければ、自ら「アウトプット」もほぼ『不可能』とも言えます。


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◆特徴3.「独特な表現力を持つ」

〇人間は、それぞれ独自の『観点』を持っています。そして、それぞれ『モノ事』に対する理解も違います。

「感性が豊かな人」は、考えた事だけ『表現』するのではなく、『心』で感じ取った事を「自分なりの感覚」で"表現"するのです。それが『個性』であり、世の中に様々な『個性』が存在するのだからこそ、今のような"カラフル"な様々な国が存在するのです。


●別府混浴世界(アートコミュニティーイベント)での話です。ここの人たちは、『個性』や『オリジナリティ』を主張し、自分の色で たくさんの作品を描いでいます。


「現代社会」では、『情報化』『コンピューター化』が進んでいて、「人間と人間」「人間と自然」との『五感』を通じての直接な触れ合いの「現実体験」が少なくなってしまいました。そこで「情報化社会」に於けるコミュニケーションには危機感を持っている人も少なくありません。日本では、『感性』を"デザイン"や"設計"を はじめ、「モノづくり」などに活用しています。『感性』を巧みに取り入れて、問題を解決していくことを目指しています。

「最先端技術」を用い、「新たなコミュニケーションシステム」を創るのか、あるいは、「原始的なコミュニケーション」に戻るのか、答えは やはり「私たち人間」にしか持っていないものです。



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◎と言うことで…

「感性コミュニケーション」について掘り下げてきましたが、最後に ちょっと話を変えて、コミニュケーションの中で、「急に意見を求められた時の対処方法」を書いて終わります。


日頃の仕事の中で、「スピーチ」や「プレゼン」よりも "とっさ"に話す機会の方が、多いと思います。事前に、話す内容をまとめて『練習・発表』するのが『苦手』と感じている人の中には、"とっさ"に話をしなくていけない状況の方が、もっと『苦手だ』という人が多いと思います。


こんな経験ありませんか?

上司から、急に意見を求められ提案したら「何が言いたいのか分からない」と言われたこと。

他部署から、これどういうこと? と聞かれ、一生懸命説明しているうちに、自分でも何を話しているのか分からなくなってしまったこと。

お客さまからの問い合わせに、理解して貰おうと あれもこれもと話していたら、だいぶ長くなってしまったこと。

部下に、指示しても言った通りに動いて貰えなかったことなど。


これら全て「話を上手にまとめられず、相手に伝わらない」状況です。これは「伝え方」が上手くいっていないのです。

ここでは、"とっさ"に伝えなければならない場面でも、上手く話をまとめて伝える"コツ"を紹介します。



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◆1.「何故、話が伝わらないのか?」

〇これは、『聞き手』の立場に立ったとき、「話が長いのは"イヤ"だ」 「何が言いたいのか分からないのも"イライラ"する」と多くの人が、不満に思う事は、だいたい共通しています。


伝わらない会話で一番 多いのは、時系列で話してしまうことです。思いついたまま 話をしている状態です。これでは、長くなり 更に、何が言いたいのか分かり難くなってしまいます。

ビジネスシーンで相手に伝えるには、必ずしも『起承転結』や『時系列』に沿って話をしなくても良いのです。


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*では、どうしたらいいのか?

◆2.「まずは、1文1属性を目指す」

〇話が長い人の特徴は、1+2+3+4+5+…と、この方程式のように足し算が果てしなく続くのです。

『テレビのコメンテーター』や『アナウンサー』でさえ、1文が長い方は、5分以上 話す人もいます。

その原因は、接続詞を頻繁に使うことです。


「~で、」 「~ですが、」 「~が、」 「~けど、」 「~なので、」 これらを使うほど、話は長くなっていきます。「~で、~で、~で、~です。」のように、同じ接続詞を複数使う"癖"がある人も多いのです。

そこで、いつも話が長くなりがちならば、「~で、~です。」のように接続詞は、1回に絞り、1文1属性を目指すのが良いと思います。


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*次に…

◆3.「結論を最初に伝える」

〇話を短くすれば、その分、聞き手には伝わり易くなります。

しかし「何が言いたいの?」と言われない為には、文章の組み替えも重要な"ポイント"です。「何が言いたいのか」を最初に宣言する事が重要です。


これまで「1+2=3」という言い方だったものを「3=1+2」という方程式に変えると伝わり易くなります。

「A=B+C」という方程式では、『A』が結論に当たってしまいます。これから何を話すのかを最初に宣言するだけで、会話のゴールが明確になり、"グッと"伝わり易くなるのです。


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◆4.「起承転結にはこだわらない」

〇話の構成を考え、"きちんと"「起承転結」で話しても、「何が言いたいのか」伝わらないのは、何故か?結論が最後になってしまうからです。


〇例えば、上司から「昼ご飯は何を食べにいきたい?」 と聞かれ、こんな風に答えたとします。

●(起)昨日から、トラブル続きで『仕事』がてんてこまいです。

●(承)『食事』をする時間が取れなくて、夕方からずーっと朝まで何も食べる事が出来ていません。

●(転)やっと『仕事』も一段落し、空腹すぎて胃が痛いので。

●(結)胃にやさしい『おかゆ』を食べにいきたいです。


時系列に沿って「起承転結」で話したものですが、これでは、話が長く何が言いたいのか分からないと思われても仕方ありません。まずは、「起承転結」の『結』を最初に持っていく事が大切です。「昼食は何を食べにいきたいか」に対する答えの部分が、『結』になります。「胃にやさしい『おかゆ』を食べにいきたいです」 これが、一番 言いたいことだからです。「何が言いたいの?を解決するには、何が言いたい!を最初に宣言する必要があります。」


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◆5.「枠(テンプレート)を使う:両面法が便利」

〇何を話せばいいのか分からない場合は、話の枠(テンプレート)を活用すればスムーズに伝えられます。

「起承転結」を使うのも1つの枠です。ただ「起承転結」は、物語を語る時に特に使う枠なので、『ビジネスシーン』に使い易い枠(最初に結論から語るようなもの)を用意しておくと、直ぐに活用できます。

いくつか『枠』を持っていれば、"とっさ"の時にどれかの『枠』に当てはめて悩まずに伝えられます。


その1つの『枠』が、「両面法」です。

●例えば、このように使います。

「私の提案は、●●●ということです。

そのプラス面は、△△△△です。マイナス面は、△△△です。その策として△△です。

と言うことで、私の提案は、●●●です」


『最初』と『最後』に同じ"結論"を述べることで「あれ、なんだっけ?」と忘れずに伝えられます。

この『枠』の特徴は、「プラス面」と「マイナス面」を語る点です。物事には、ある基準を"軸"に「プラス面」と「マイナス面」が考えられます。『プラス面』だけを伝えるのではなく、『マイナス面』を伝え、更に、その策を伝えるということです。


「両面法」を使うと、相手から否定的なことを言われる確率が"ぐっと"下がります。

何故なら、第三者から指摘される前に、自ら率先して、「マイナス面」を伝えているからです。正直さが伝わり信頼感にも繋がります。両面を見せることで考えた上での提案だと伝わり、意見が通り易くなる伝え方でもあるのです。


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今回 紹介した話の「ポイント」は、3つ。

●「1文1属性」

●「『結論』から言う」(1文でも、全容でも)

●「『枠』を使う」(両面法)


この3つの"コツ"を意識して話をすれば…

上司含め、誰から、急に提案を求められた場合でも、『提案』と最初に言えば、何が言いたいのか伝わり易くなります。

他部署から、"ちょっと"これどういうこと? と聞かれても、「1文を1属性」にしておけば、たとえ全体の話が長くても、構成が出来なくても伝わり易さは"ぐんと"向上します。

今まで、「伝え方」が下手で滞っていたコミュニケーションは、より活発に運ぶようになると思います。

しかし、一番大切なのは、日頃から自分の『考え方』を言語化しておく事が大切だと思います。

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