今日は、concan代表が思う「面接官を通して見えて来たこと」について書いてみます。
~副題:コミニュケーション力の根本は、自らを知ること~
まずは、棚卸しの辞書的な意味から説明します。
*「棚卸し」とは、決算日に於いて残っている「商品」や「製品」などの在庫の数量を数え、在庫の金額がどれだけあるかを計算することです。商品点数などが多い会社に於いては、この「棚卸し」作業は 時間と労力が掛かるので大変だというイメージを持っている人も多いですが、この「棚卸し」をやることは、会社の「損益」を把握する為などの重要な意味があります。
私は、前社で役員をしていましたので、新卒採用の「3次面接官」をすることが多くありました。
(*3次面接で採用確定/4次面接で最終確認・社長面談)
自分でも「自分自身」を変わっていると認識していますので、面接も全く「セオリー」通りにはしませんでした。
何時も、1、2次面接の結果を無視して自分なりの「観点」から、面接をして来ました。
*会社からも任されていましたので…
その観点は、その人の「本質」。
所謂 私的には「地頭」と「弱み」を見抜くことです。「弱み」が悪い訳ではありません。
●「認識しているか?」
●「隠してないか?」
●「変なプライドを持っていないか?」を見て来ました。
*応募者は、基本的に面接では、「良いこと(強み)」しか言いませんが、私の面接を受けると、詰まる人や、涙ぐむ人もいました。
若い時は「素直」であれば、幾らでも伸び(成長)ます。
「素直」であれば、伸ばすのは、上司の仕事であり、伸びなければ、上司の問題です。
このようなことを何時も考えて来ました。
*色んな面接をして来ましたので 多分、ここ数年で1.000人以上は、して来たと思います。
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そこで、私なりの面接のポイントは下記です。
【面接で観る7つのポイント】
◆1.笑顔、目を見て話しているか?
*笑顔の無い人は、ビジネスに於けるコミュニケーションは取れません。目を見て話さない人は、「何か」を抱えています。
◆2.「礼」「失礼します」「ありがとうございます」など、当たり前が言えるか?
*お茶を出した時の対応で、余裕感や日頃が見えます。
◆3.質問に対する回答が適切か?
*回答に答えないで、自分の出来ることだけ話す人がいますが、こちらとしては、頭の回転(適応力)を見ています。
◆4.履歴書や職歴から境目を聞く!
*学校を選んだ理由や、転職理由(会社を辞めた理由)を聞くことで、その人の考え方を詠みます。
◆5.自分の「弱みを、どう表現するのか?
*面接に際し、自分の「強み」は用意していますが、「弱み」を聞くことで、その人の人間性が見えます。
◆6.「座右の銘」を聞く!
*その人の家庭内で、常日頃 語られている「言葉」から、その人の本質を観ます。
*親の顔や影が伺えるかを観ます。所謂 感謝の気持ちを持っているか確認します。
◆7.理念に共感しているか?
*「Phirosopy」を見て貰い、その反応を見ます。
*Philosophyがない企業は、C.I.開発が必要です。
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みなさんも、少し「自分に置き換えて」考えてみて下さい。
自分がやって来た仕事は、どんな事で…
●「何が出来て!」
●「何が出来ないのか?」
そして…
●「自分はどんなタイプの人間なのか?」をしっかり自ら把握することが、非常に重要です。
例えば、面接では…
先ず結論から言って、次に何故ならば…
それが…
「へぇー!」と言われるようにすると相手に伝わります。
*相手が、腑に落ちると言うことです。所謂 デレビの「すべらない話」のような物です。
面接で聞かれる事は、大体決まっています。
自分自身の
●経歴
●志望動機
●強み、弱み
●性格
●趣味
●人生に於ける挫折などです。
偶に
●「あなたを、一言で表すと、どのように表現しますか?」
と聞かれる事もあります。これこそ 自分自身と、日頃から向き合っていないと言えません。
何を言いたいかというと…
【自らの棚卸しをしよう!】です。自分と向き合い、会社や仕事。そして人(社員間)と、ちゃんと 向き合って無いと…
●「いざ!」の時に良い仕事は出来ません。
私は自分のプロフィールを、仕事を始めた新人時代からの「業界30年」分を纏めています。どんな仕事をして その仕事の中で、自分は、何をして来たのか…
常に整理していますので、商談や会社説明の時にも困ることはありませんでした。
みなさんも 是非 自分と向き合い、会社、仕事、人と向き合って下さい。きっと色んな事に役に立つと思います。
コミニュケーションで一番大切なことは、自分自身を知ることだと思います。自分の「弱み」を知ることで、それを補ってくれる人を見付け、組むことを…
「コラボレーション」と言います。
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◎と言うことで…
私なりの「面接で観る7つのポイント!」から「自らの棚卸し!」について書いてきましたが…
採用の"良し悪し"は、面接官の度量による処も大きいと思います。
【面接官の度量/就職希望者を観る目】
=【「仕事力分析」×「人間力分析」×「資質適性分析」のトリプルで見抜く力】⇒【総合人間力】
●では 最後に、「人間力」とは、どんなものか"言語化"して終わります。「人間力」とは、漠然とした意味に捉えている人も多いと思いますが、実は 内閣府によって"その意味"が定義されています。
「人間力」とは、「社会を構成し運営する自立した一人の人間として力強く生きていく為の総合的な力」です。
簡単にいうと、【社会で生きていく為の力】です。
基本的な能力ですが、人間としての魅力を高める為には欠かせない重要な力とされています。
「人間力」を構成する要素は「知的能力」「対人関係力」「自己制御力」の3つと言われています。
この3つの要素をバランスよく高めることが「人間力」を高めることになります。
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