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  • 株式会社コンカン

concanトピックス特別編【concanが考えるコロナ禍での新卒研修とは?】「新入社員のオンライン研修の限界と対策!」

今日は コロナ禍で、オンラインによる新入社員研修の「メリット・デメリット」と「課題の解決策」について書きます。 ~副題:新入社員の「帰属意識」を、どう育てるか?~

今年は、新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が 入社式を延期・中止したり、リモート開催にしました。 そして、その後の新入社員研修も、昨年までの「集合研修」から、「分散研修」や「オンライン研修」に変更して実施されました。そして 研修後は、「在宅勤務」を命じられ、ほとんど出社しないまま「リモートワーク」を続けている新入社員も少なくないと言われていいます。 今日は、この新入社員研修に於ける「課題」や「今後のあり方」について書きます。



では、先ずは… これまで 私が行ってきた「新入社員研修」を紹介します。

【新入社員基礎研修/入社後1ヶ月間】 ■1.「社会人意識」 ■2.「ビジネスマナー」 ■3.「ビジネス電話対応」 ■4.「ビジネスメール対応」 ■5.「自己分析と生き方論」 ■6.「登山研修と共同作業」

ーーー ■1.「社会人意識」 ◆「社会人意識とは?」~学生から社会人へ!~ ◆「プロ意識と、個人のブランド戦略」~顧客から見た時、新入もベテランも同じである!~ ◆「社会人給与の源泉」~社会人・社員として知って於かなければならないこと!~ ーーー ■2.「ビジネスマナー」 ◆「社会人に必要なマナーとは?」~「TPO」「服装」「話し方」「名刺の渡し方」!~ ーーー ■3.「ビジネス電話対応」 ◆「ビジネス電話対応とは?」~電話の取り方・掛け方!~ ◆「クレーム対応の基礎」~人の怒りは4分半しか持たない!~ ーーー ■4.「ビジネスメール対応」 ◆「ビジネスメールの書き方とは?」~相手を不快にさせない文章の書き方!~ ーーー ■5.「自己分析と生き方論」 ◆「自己分析の重要性」~自分と向き合う!~ ◆「生き方論」~自分の生き方を決める!~ *どんな人間になるのか? *どんな仕事の仕方をするのか? *何をもって幸せとするのか? ◆目指すべき自分像を言葉にする~メンターを目指せ!~ ◆自分の戒めを創る~座右の銘で、日々を過ごせ!~ ーーー ■6.「登山研修と共同作業」 ●「霊峰 宝満山登山」~チームビルデイング!~

ここで、オンライン研修に於ける"概念やハード面"での「メリット」と「デメリット」を整理して於きます。

【オンライン研修のメリット】 オンラインでは、リアルの場よりも「講師」の表情が良く見えます。100人が同時に受講しても、全員のパソコンの画面に「講師」の上半身が、アップに映り、リアルの研修よりも、「講師」と「受講者」の距離が近い状態です。 「目は口ほどに物をいう」という"ことわざ"があるように、相手の表情が良く見える状態であれば、褒められる時も、叱られる時も、より一層 思いが伝わり易いと同時に、「講師」のスキルも読み取れます。

◆メリット1:「コストカットの面!」 *「講師」を外注する場合の移動交通費や、会場手配の費用が不要になる。数日に分けて行う研修も、遠隔で繋いで一度に出来る。

◆メリット2:「移動がない為『講師』選択の幅が広がる!」 *特に人気の「講師」の場合、移動時間がコストになる為 「講師」の活動拠点の近郊でしか 中々 依頼出来なかった。

◆メリット3:「チャット機能で、受講者が積極的に参加し易い環境になった!」 *リアルの研修の場では、中々 手を挙げて発言(質問)する勇気がない人も多いが、オンライン研修では、「チャット機能」を使えば、気軽に質問を「講師」に投げられる。

【オンライン研修のデメリット】 オンライン研修にも、勿論 デメリットはあります。 そのデメリットについても触れて於きます。

◆デメリット1:「受講者の細かい部分までチェック出来ない!」 *リアルの場のように「講師」が話しながら、全体を俯瞰して、受講者が「緊張感」を持って研修に臨んでいるかを見極める事は難しい。

◆デメリット2:「講師の『声・話し方』が気になる!」 *素晴らしい講義内容を「講師」が語ったとしても、声が やぼったかったり、話し方に癖があると、そればかりが気になって、話の内容が入ってこない。

◆デメリット3:「ネット回線やビデオ会議システムの不具合!」 *研修中に、システムの接続不良が起こり、映像や音声が途切れ途切れになる可能性があり、自分がコントロール出来ないものに依存する状態は、非常に危険である為 バックアップが必要。

ーーー ●それでは、本題に入ります。 新入社員にとって、研修が終わったとしても「リモート形式」で新しい仕事を覚えるとなると、上手くいく部分と そうでない部分があります。 中小企業では、「オンライン研修」が 十分でない所も多いですが、本質的には「オンライン」で上手くいく事も多くあります。

●例えば… マニュアルに書いてある事を覚えたり、疑問点を上長に質問して解消したりする事は、オンラインでもある程度は実施できます。 Eランニングを使えば、一人で「知識」を身に付ける事も出来ると思います。

一方で、オンラインだけでは、解決が難しい問題があります。 ●その一つが… 所属する企業に対する「帰属意識」の問題です。 入社してから、ほとんど 出社する機会のない「新入社員」は、おのずと会社への「帰属意識」が低くなりがちです。 「仲間意識」も、中々 育ちません。それは「新入社員」だけに限った事ではありませんが。

また オンライン研修を受けて「知識」を蓄えたり、「スキル」を身に付けたりという日常は、言ってみれば、「学生時代」と変わりません。オンラインでの研修ばかりで、「仕事」をしている実感を持てない「新入社員」は多いと思います。

●そこで… 【具体的な新入社員教育と、根本戦略】 ◆1.「単純作業でも『仕事を任せる』事が重要!」 *リモートワークの「新入社員」には、きちんと仕事を任せることも重要です。「学生」と「社員」の違いは、学んだ「知識」や「スキル」を使って「仕事」をする事にあります。 最初は、「単純作業」や「切り分けた仕事」の一部を担当するだけからのスタートになると思いますが。 上長に「仕事」を与えられ、自分で考えたり、先輩たちの助言を受けたりしながら、働いて結果を出すという「体験」を重ねることが大切で、その事が「仕事」の大変さや、充実感を与え、会社に対する「帰属意識」を高めることに繋がります。

そして、「帰属意識」を高める為には、十分な感染対策を講じた上で、時々は 出社させてコミュニケーションを取る必要があります。

コミュニケーションは「意味」と「意識」の両方が重要です。 オンラインでは、「意味」は 伝えられても「意識」が伝わり難いです。それぞれの会社の方針もあると思いますが、可能であれば出社して顔を合わせる機会を出来る限り作ることも重要です。

オンライン上で「意識」を伝えるという観点では、「Zoom飲み会」など、業務上の「オンライン会議」とは異なる少しくだけた機会を創る事も有効だと思います。 新入社員の「悩み」や「困りごと」を聞いたり、上長が持っている「意識の部分」を共有したりする "きっかけに"なると思います。

◆2.「そもそも社員のあり方を、考えるべきとき!」 *出社すれば、上長からオンラインでは、伝えきれない細かい「指示」や「アドバイス」を受けたり、先輩の「やり方」を見て"マネ"をしたり参考にする事も出来ます。 出社して、「緊張感」の中で 働くという"体験"も大事です。 あこがれの先輩や、上長も持ち易いと思います。

一方で、リモートワークでは 上長や、先輩が、パソコンの向こう側にいるので「プレッシャー」を感じ難く、「緊張感」も持てません。いつ何時も、常に緊張感を持つべきだと言っているのではなく、「新入社員」にとっては、「学生時代」と違って適度な緊張感を持って「仕事」をする感覚を身に付けることも大事です。

コロナへの警戒が続く「With コロナ時代」は在宅勤務が当たり前になり、働き方は 職務を限定しない「メンバーシップ型」から、職務を明確に規定する「ジョブ型」に移行していくと言われています。

「在宅勤務」では、時間の使い方を自分で決めることが求められるので、「労働時間」に応じて賃金を決める従来のやり方ではなく、「成果型の報酬制度」の導入が始まります。 厳しい言い方ですが、成果型の報酬制度では、「成果を上げる社員」と「上げない社員」が明確に分かれる為、会社全体で、"適正"な「社員数」も はっきりとしてきます。

With コロナ時代に、「新入社員教育」をどうすべきか考えることは 勿論 重要ですが、これからの「経営者」は、これを機に組織を見直し、そもそも社員の「あり方」をどうすべきなのかまで、踏み込んで考える必要があると思います。

ーーー ◎と言うことで… コロナ禍での「新入社員のオンライン研修の限界と対策!」について書いて来ましたが… With コロナ時代の到来は、新卒教育の「あり方」の前に、 企業としての根本の「あり方」を再構築する時が来たのだと思います。

この「With コロナ時代」のリモートワークで、個人に求められる「スキル」は、色々 必要ですが、やはり 根底にあるのは、「コミニュケーション力」です。

【リモートワークに必要な"5つ"のスキル】 ◆1.「コミュニケーション能力!」 ◆2.「自己管理能力!」 ◆3.「自己解決できるスキル!」 ◆4.「ITに関する基礎知識!」 ◆5.「質問力!」

これからは、ネットとパソコンがあれば、どこでも仕事が出きるかなり自由な「働き方」ができる時代ですが、自由な分だけ 個の「責任」と「スキル」=「実力」が問われる時代です。 所謂 「成果型の報酬」の時代だと言うことです。

これから 日本人は、激変する時代の中で、その変化に合わせ、この厳しい時代を生き抜く為に、年齢・性別を問わず 「個の能力」が求めらます。所謂「個の力」「個の成長」。 それは、個人としての「アイデンティティ」を確立させることです。 長くなりましたが、以上です。

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