今日は、concan代表の私が「幸せになると成功するで、知られる『Be-Do-Have理論』」について紹介します。

コロナ禍が、3年近く続いている今、心身も、また 経済的にも、「人間関係」の希薄さでの孤独感、将来への不安、多くの悩みを同時に抱え、アップアップになってしまっている人が増えていると言われています。
しかし、人は 1年後、今の状況ではなく、必ず 変わっています。結局は、"今"を、一日一日を、どう「生きる」かで"未来"は必ず、今より 良くなると信じるしかありません。
そこで、今回は 『コーチング』や『心理学』の世界で、よく耳にする「Be-Do-Have理論」について深堀りします。
この「Be-Do-Have理論」を簡単に言うと「成功するから幸せになるのではなく、真実は その逆で、幸せになると成功する」ということです。
「禅問答」みたいな理論ですが、起業するときに、この「理論」を知っていると良いと言われています。
■1【「Be-Do-Have理論」の"3つ"の意味!】
例えば、起業して、周りが羨むような成果を出していても、「スケジュールが空いていると不安」「何をしても満たされない」「どこまで収入を増やせばいいのか?」「遊んでいると収益が落ちるのではと楽しめない」と、いつまでも不安に駆られる人がいます。
この「Be-Do-Have理論では、「Have」「Do」が強く、「Be」が弱いからと説明されています。
では、「Be」-「Do」-「Have」の意味を紹介します。
●「Be」は、人やモノの「存在」、「あり方」のことです。
●「Do」は、仕事や学習など 全ての「行動」、「行為」のことです。
●「Have」は、お金、地位、家、学歴、人間関係など含む、「所有しているモノ」のことです。
★「Be」+「Do」=「Have」 又は、「Be」×「Do」=「Have」と表されます。
「Have」は、「Do」と「Be」の結果、手に入るものです。
人は、様々な「習慣」を 日々 構築しながら生きていますが、「意識の強さ」の向け方にも"個性"があります。「Be」や「Do」や「Have」のどれに、『自分が意識を強く向ける傾向がある』のかによって、人への価値の感じ方が変わります。
●例えば、「Be」への意識が強い人は、人の"存在"に対して 人への価値を感じます。
●例えば、「Do」への意識が強い人は、人の"行動"に対して 人への価値を感じます。
●「Have」への意識が強い人は、人が持っている"モノ"(物)に対して人への価値を感じます。
起業するときに、「お金持ちになりたい」「車がほしい」と考える人がいますが、それは 悪いことではありません。
しかし、高価な車や時計、贅沢な生活を手に入れても、満足できないのです。
高額な収入を得たとしても、いつか 人気が落ち、住んでいる部屋の家賃が払えなくなったり、ビジネスクラスで海外旅行へ行けなくなったらどうしよう、と不安に苛まれ、不眠になることがあるからです。
反対に、"モノ"を手に入れられなかったときは、自分の"存在"に価値を見い出せないのです。
このような症状が出ていたら、「Do」や「Have」で自分や人の価値を感じていると、「Be-Do-Have理論」では説明できます。そして、「幸せ」を感じ難いのです。
何故なら、"モノ"は、手に入るときもあれば、無くなることもあると、いう不確定なものだからです。
最初は「Do」や「Have」で人の価値を判断していた方が、様々な"モノ"を手に入れるスピードは早いかも知れません。
しかし、起業に成功しても、お金、モノ、人がなくなる可能性は"常"に孕んでいます。
そのような不確定な「Do」や「Have」で"自分"への価値を判断し続けていれば、「穴の空いたバケツに水を入れる」かのようなものです。
手に入れても欲し続けて、そして 無くなる不安に苛まれ、疲れ果て、「幸せ」から遠ざかってしまいます。
●それでは、どのような意識を強めれば、「幸せ」な起業が出来るのでしょうか?
「Be」への意識が強い人は、人が"存在"していることそのものに、人への価値を感じます。「人は、そのままの"存在"が素敵であり価値がある」という考え方です。
自分の"存在"そのものに価値があれば、起業して、「収益が上がらない」、「仕事がない」、「人気がでない」などで自分の"存在価値"は左右されません。
"存在"そのものに価値がありますから、"モノ"があろうとなかろうと、すでに「幸せ」なのです。
ですから、純粋に お客さまに役に立つために、お客さまの問題を解決するためと、力むことなく、"シンプル"に考えることが出来ます。
"存在"そのものが「幸せ」であるからこそ、相手のために"シンプル"に動くことができ、上手くいかなくても受け入れることができ、上手くいったことも傲慢になることもなく、偉ぶることもなく、「在りのまま」に受け入れることが出来ます。
その結果、欲しかった"モノ"や"成果"、現実を手に入れることが出来るという自然な流れになります。
●人は"存在"そのものに、価値があります。
「成功するから"幸せ"になる」のではないのです。「幸せになるから成功する」のです。
■2【「Be」を強くする方法!】
この「Be-Do-Have理論」は、"生き方"そのものへの理論なので、起業していなくても、誰にでも当てはまります。
もし、「Do」や「Have」に意識が強い人は、「Be」への意識を強めてみると結果は変わります。
その方法は、「自分や他人の考えを否定せずに、受け入れる」ことを"習慣"にすることです。
もう少し、具体的にいうと…
●一つ目は、自分のことや、人の考えや、価値観を"面白がる"のです。
そして、「まさか!?」というアクシデントも"面白がる"のです。それを続けていくことで、「Be」への意識が強くなってきまます。
●二つ目は、自分が「幸せ」を感じる"未来"の人間関係、モノ、成果をすでに手に入れたと仮定して、その「在り方」や「ワクワク感」を味わうことです。つまり、「先取り」です。
「もし、お金さえあれば(Have)、何でも出来て(Do)、"幸せ"になれる(Be)」。
「もし、結婚さえすれば(Have)、安定した生活が出来て(Do) 、"幸せ"になれる(Be)」。
このように、「幸せ」を条件から考えていたら、欲しい成果を手に入れたときの「楽しい、嬉しい、幸せ」という感情を味わい、「先取り」するのです。
そして、「楽しい、嬉しい、幸せ」という気持ちを、"心"の中心に置いて、仕事や友人に接すれば、"福"を呼び込むことが出来ます。
■3【笑う門には福来る!】
科学的に証明された「幸せ」になる方法などを、ネットで調べるみると、いくつかの方法が掲載されています。
例えば、「笑う」「感謝する」「親切にする」「楽しかったことを思い出す」「運動する」「人と話をする」です。
「笑う門には福来る」という"言葉"があります。
いつも"にこやか"に笑っている人の家には、自然に「幸福」がやって来るという意味です。
素晴らしい"言葉"ですが、アクシデントが起きたときほど、思い出したい"言葉"です。
■4【「楽しい、嬉しい、幸せ」を大切にする!】
「成功するから"幸せ"になるのではなく、真実は、その逆で、幸せになると成功する」という「Be-Do-Have理論」を紹介してきましたが、自分が"やりたいこと"で 起業した人も、ときには辛いこともあると思います。
勿論「山あり谷あり、晴れも雨もある」ように、色んな出来事が起こり"感情"も揺らされます。しかし、立ち止まり、悩み続けていては、時間が"もったいない"と言うことです。
人生、一度きり、そして、時間は有限です。
結局は、一人一人の"存在"が素晴らしいのです。
辛いときほど「楽しい、嬉しい、幸せ」という気持ちを思い出すことが大切です。
「笑う門には福来る」という"精神"で、笑いながら 日々を過ごすことが、"未来"は拓かれます。
◎と言うことで…
「Be-Do-Have理論とは?」と題して書いてきましたが、次に「Be」と同様に、働く上での「柱」になる"概念"の「エンロールメント」について紹介します。
この"言葉"は、アメリカの「コンサルタント」が独自に提唱したもので、実際 この"言葉"は、アメリカでも、日本でも、一般的には使われていません。
「エンロールメント」は、『登録する』や『入会させる』が辞書的な意味ですが、更には「巻き込むこと」、「巻き込み力」という意味でも使われます。こういう一般的な意味とは、少し異なる"概念"の使い方があります。
この「エンロールメント」の本質的な意味は…
★「人が価値や可能性を感じ、自分で決めて、自分から主体的、積極的に取り組む状態にすること」と定義されています。
これは、少し分かり難いので、もう少し違った表現をすると…
「エンロールメント」とは…
●「相手に何かをさせることではない」
●「相手をそうするように誘導することではない」
●「相手を支配することではない」
●「相手に力をつかってさせることではない」
●「相手を説得することではない」
●「相手を魅惑することではない」
●「相手に策略することではない」
●「相手と交渉することではない」
●「相手に対してのテクニックではない」
つまり、「エンロールメント」とは…
「"Creating relationships that inspire people to take action toward their commitments”」
★「彼らがコミットメントに対するアクションをとる気にさせる関係を築くこと」を指しています。
もう少し、整理すると…
★「相手と関係を築き、その人をその気にさせる、アクションをとる、彼らのコミットメントに向かって 」です。
更に、コミットメントは、既に一般化している"言葉"かも知れませんが、意味を知るほど非常に難しく、更に 簡単にいうと…
★「強い約束」や「義務」ではなく「献身」とか「献身的であること」です。
ここまででも、更に「???」が残るかも知れません。
例を挙げて、「エンロールメント」を説明するとしたら、新卒採用こそ「エンロールメント」に近いように思います。
人事から見ると、採用試験を受けに来る「学生」に対して、権力はなく支配も出来ません。本来は、フラットで対等な関係な訳です。「学生」である彼・彼女たちが、それぞれの会社に可能性を感じて入社を決め、そして 献身して貰うようになる。
そういう関係を築くことが、"新卒採用"だからです。
こういう関係性が、大きな意味での「エンロールメント」なのだと思います。この感覚は、ビジネスに於ける、お客さまとの関係も同じことが言えると思います。お客さま自身が、こちらが提供する「コンテンツ」に可能性を感じて選んで貰う感覚と同じだからです。この"概念"が「エンロールメント」の本質的な意味なのです。
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