top of page
  • 株式会社コンカン

「第39回:キャリアの『Will・Can・Must理論』とは?!」~副題:Canの幅を広げ、Willを見出す~



皆さんは、キャリアを考える際に用いられる「Will・Can・Must理論」のことをご存じでしょうか?

私も最近は、『キャリア』に関する話に触れる機会が増え、この『理論』をよく耳にします。何となくイメージで意味が分かるものの、いざ深く考えてみると理解できていないのも現実です。この『理論』を省いてしまうと、「何のために転職しようとしているのか、結局 自分は、何がしたいのか?」などの"軸"が定まらずに、ブレたまま『人生』を過ごしてしまい、有意義な「仕事・活動」が出来ない可能性があると言われています。そこで 今日は、自分のキャリアの整理を含めて、この『理論』について深く調べてみようと思います。


早速、本題に入ります。

まず…

【「Will・Can・Must理論」とは?】

●「Will Can Must理論」は、主にキャリアプランを設計する時に、使われるフレームワークです。

■「Will(したいこと)」

*「Will」は、仕事において「自分がしたいこと」です。夢や憧れ、願望、志向性とも言い換えられます。例えば、「スポーツに関わる仕事がしたい」「クリエイティブな職種に就きたい」といった希望が挙げられます。仕事で「Will」を十分に満たすことができれば、労力を惜しまず努力でき、高いモチベーションにも繋がります。


■「Can(できること)」

*「Can」は、仕事において「自分の出来ること」です。職業上 活かせるスキルや能力、知識、資格とも言い換えられます。例えば、「アポイント獲得からクロージングまで、一人で完結できる」「PCソフトで設計図面を描ける」などの専門スキルのほか、「課題解決力」や「協調性」といったビジネススキルも含まれます。仕事で「Can」を十分活かすことが出来れば、高い成果やパフォーマンスを挙げることも可能です。


■「Must(すべきこと)」

*「Must」は、仕事において「すべきこと・しなければいけないこと」です。周囲からの期待や役割、義務とも言い換えられます。例えば、「管理職として部下の育成を担う」「業績目標を必ず達成する」などが挙げられます。「Must」があることで、組織や同僚からの期待を感じられるため、高い貢献性や愛社精神にも繋がります。


その上で…

【3つの円が重なる部分が、最も人材の活躍できる領域】

●「Will Can Must理論」で、それぞれに円を描き、重なる部分がその人材にとって最も満足度の高い領域だと言われています。例えば、自己分析を行う場合は「Will Can Must」の円を自分で書き出してみて、重なる領域を探していくことが大切です。これによって自分の適材適所の仕事の仕方が見つけ易くなります。


では…

【「Will Can Must」にズレがあるとどうなるのか?】

■「Willが足りないケース」

*職場で「Must」・「Can」が優先され、義務感で働いてしまうケースとなります。そうなると、勿論 十分なモチベーションは得られません。また「Can」だけが満たされていると、「仕事はできるけど退屈」という状態もあり得ます。


■「Canが足りないケース」

*身の丈以上の仕事に無理に向き合うことなります。そうなると、思ったような成果が伴わず、周りからの評価も当然上がらず、本人が強い葛藤とストレスを感じてしますケースとなります。できない仕事より、できる仕事の方が楽しいのは明白で、そのバランスが大切です。


■「Mustが足りないケース」

*周囲からの期待が本人に伝わっていないケースが考えられます。期待や役割が与えられない状態だと、本人は「何のために仕事をしているのだろう」と疑問に感じ、モチベーションを喪失してしまう可能性があります。周囲の役に立っているという実感(自己有用感)を高めることも大切です。


ーーー

◎と言うことで…

確かに自分の経験からも納得できる点は多く、特に今まで「Will」が不足しており、何をしても"モヤモヤ"していた気がします。最近は少しづつ、この「Will」の輪郭が見え始めたことで、自分でも"やりがい"を感じ始めました。そして、この「Will」は「個人のアイデンティティ」に繋がるものだと思います。それは「自分は、何者なのか?」「自分は、何がしたいのか?」「何のために、どう生きているのか?」といった、所謂『そもそも論』だと思います。これを言語化することが出来れば、全てを"自分ごと"に解釈でき、自ずと『人生』は良い方向にいくのだと思います。


一方で…

●この「Will」を見付けることほど難しいことはないのも事実だと思います。そもそも「将来、どうなりたいのか?」が見えていたら、皆 キャリアに悩まないからです。

これは、私の偏った意見かもしれませんが、「Willを見付けられない人とほど、他の場所に行けば見付けられる」と考えてしまう気がします。それは、私がそうであったからです。勿論、その「Will」は自分の中にあり、どこかに行ったから見付かるものではないと思います。


その上で、更に 私なりに考えてみると…

私みたいなキャリアに悩んでしまう人にとって「Will・Can・Must」を同時に見付けることは難しく、だとすると 一旦「Will」を忘れて、「Must」と「Can」に集中することも大切だと思います。私も少しづつ「Will」が見え始めましたが、それは「Can」と「Must」をやり続けたからです。つまり、小さな「Can」と「Must」からは、そもそも狭い世界しか見えず、本当の「Will」が見付け難いということです。勿論 小さな「Will」が悪いということもありませんが、「Can」と「Must」を広げることで 初めて見えてくる"世界"があるのも事実だと思います。

結局は…

●「未来も大事だが、先ずは目の前のことに、一生懸命になる」ということだと思います。

逆に、一番良くないのは「今が嫌だから、外を見る」ことだと思います。長くなりましたが、以上です。

閲覧数:370回
bottom of page