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【若手社員の成長期!】第102回:「そもそも、何故『ロールモデル』が必要なのか ?」〜副題:ただ 憧れることは危険だ〜

誰しも一度は、「あの人のようになりたい!」と他人に憧れた経験はあると思います。憧れの存在である「ロールモデル」を持つことは、年齢や経験に関係なく成長の近道になります。この「ロールモデル」という言葉ですが、最近になってよく使われるようになりました。しかし 実は、2000年代に生まれた言葉です。では 何故、最近になって「ロールモデル」の重要性が叫ばれるようになったのでしょうか?今日は 知っていそうで知らない、この「ロールモデル」について、調べてみます。



そもそも… 【「ロールモデル」とは?】 一言でいうと… ●「行動や考え方の模範となる人物」のことです。 英語で、「ロール」は役割、「モデル」は見本・お手本を意味しています。当たり前ですが、「ロールモデル」を設定することで、""目指すべき道" や "やるべきこと"が明確になり、成長の加速を期待できます。この「ロールモデル」という概念は、何も新しいものではなく、以前から当たり前に認識されていたとも言えます。 次に… 【「ロールモデル」が必要な理由】 「ロールモデル」が必要な理由の一つに、「具体的なキャリアプランを想像できる」ことが挙げられます。職場内の先輩や管理職の人など、憧れの対象となる「ロールモデル」を設定することで、より具体的なキャリアプランをイメージし易くなります。特に、社会人経験が少ない場合、日々の仕事をこなすことに精一杯となってしまい、自身の役割やキャリア設計まで頭が回らないケースも少なくありません。すると「与えられている仕事だけこなせば良い」という思考に陥りやすく、結果として向上心が失われたり、今後の成長の妨げになったりする恐れがあるのです。もし このような場合にも、憧れている「ロールモデル」の存在があれば、「その人に近付きたい」という意欲を引き出せます。その人物は過去にどのような仕事をしていたのか知ることで、若いうちにやっておくべき体験などが明確になります。理想の姿に近づく為のビジョンを「見える化」すれば、働くためのモチベーションアップにも繋げられるのです。 ーーー 一方で… 【ロールモデルを設定することの危険性!】 実は、ロールモデルを設定することの危険性も存在します。 高度経済成長の時代は、企業の経営者層や部長、課長などのリーダークラスは、ある程度 ビジネスをする上での正解を心得ていたと言われています。そして その通例に従い、成功体験を積み重ねた人たちがリーダーに上り詰めていきました。更に リーダーになった後もある程度は、成功体験がそのまま通用する時代だったと言われています。しかし 現代は、この通例が通用しなくなったのです。典型的なのが、かつての様なリーダーでは、プロジェクトのチームを作り、実績を上げるのは難しくなっているのです。どうしても 実績を上げたいのなら、考え方を変えるしかありません。もしかしたら、かつて 尊敬していた上司とも「決別」する必要もあるかもしれません。 つまり… ●「『高度経済成長期』と『VUCA』の時代の、リーダーのあるべき姿は当然 変わる。更にいうと、正解がないのです。」 *「VUCA」:社会 或いは ビジネスに於いて、不確実性が高く将来の予測が困難な状況であることを示す造語。「VUCA」は、「Volatility(ボラティリティ:変動性)」「Uncertainty(アンサートゥンティ:不確実性)」「Complexity(コムプレクシティ:複雑性)」「Ambiguity(アムビギュイティ:曖昧性)」の頭文字を表している。 ーーー ここまでを踏まえて… 【ロールモデルの設定方法】 先述した様に正解がない時代に於いて、「ロールモデル」を設定する際には幾つかのポイントがあります。今回は、"3つ"に絞って紹介します。 ■1.「『ロールモデル』を複数持つ!」 *「ロールモデル」の設定は、特定の人物に限定する必要はありません。つまり 一人ではなく、複数の「ロールモデル」を持って良いということです。何故なら、当然 人によって良い部分は、大きく異なるからです。例えば、コミュニケーション能力が高い人もいれば、判断力に優れている人もいます。このように、様々な人物の良い部分を集めて、架空の新しい「ロールモデル」を設定することが、最も効果的とも言えます。更に言うと、「ロールモデル」は、性別を限定する必要はありません。寧ろ 男性の場合は女性を、女性の場合は男性を「ロールモデル」にすることはかなりの効果的な手法です。男性と女性では全く考え方が違います。よって より広い視野で物事を捉えられるようになります。そうすることで、オリジナルな自分=「自分らしさ」に繋がります。因みに この複数人の組み合わせを「ロールモデル」とする考え方を 、「モザイク型ロールモデル」といいます。 ■2.「『ロールモデル』を年代別に選ぶ!」 *「ロールモデル」は、年代別に選ぶことも大切です。例えば 若手社員の場合は、先ずは身近な先輩や上司を「ロールモデル」に設定することが効果的です。とは言え、自分が更に成長するには、もう少し 中堅社員などを「ロールモデル」に設定することも大切です。中堅の立場ともなると、基本的な業務に加えて、部下の教育やマネジメントなどが求められます。若いうちに、そのような中堅社員を「ロールモデル」にすることで、より広い視点で物事を分析できます。 もっと言うと、広く名が知られているリーダーは、オンライン上や書籍などで情報発信を行っていることも多く、そこから情報収集を行い、「ロールモデル」に設定することも可能です。他のリーダーはどのような姿勢で会社と向き合い、どのようにして困難に立ち向かってきたのかを知ることが大切です。とにかく 大切なことは、自分の今の能力で、手に届きそうな人物だけを「ロールモデル」に設定しないことが大切です。 ■3.「人だけを『ロールモデル』にしない 」 *「ロールモデル」は必ずしも人に限定する必要はありません。例えば 会社のマネジメントなどをしている場合は、他のお店や企業を「ロールモデル」に設定することもできます。それぞれのお店や企業では、多種多様な戦略を行っています。その戦略を「ロールモデル」に設定して分析すれば、自身のビジネスに生かせるのです。更に言うと、企業には「理念」が存在します。その企業の「理念」は、企業に属する"人"が創ったということには間違いありません。つまり 企業の「理念」も、個人の「ロールモデル」に設定し 分析することも有効と言えます。 ーーー ◎と言うことで… 普段 当たり前に使っている「ロールモデル」について調べました。私も数人の「ロールモデル」を設定していますが、この「ロールモデル」を設定するには、しっかりとした"分析力"が求められると思います。「ロールモデル」を設定した理由を、しっかりと言語化する必要があります。逆の視点から言うと、ある人に ただ憧れるだけでは意味がないとも言えます。例えば、働いている姿が"カッコいい"からという理由だけだと、自分に落とし込むことができません。 そうなると、寧ろ最も良くないパターンに陥る可能性もあります。それは… ●「憧れの人を見れば見る程、自分と憧れの人のギャップを感じてしまい、いつの間にか自分には出来ないという、低い『セルフイメージ』が強く形成されてしまうこと」です。 その結果、自分が解決したい悩みや、叶えたい夢というのが、その憧れの人には出来て、私には出来ないという意識付けがされてしまいます。 こうならない為の解決策は「言語化」しかありません。先ずは他者の前に自分自身を言語化し、無自覚の才能の一面に気づき、しっかりと自信を持ちつつも、弱い部分は他者から学ぶという、フラットな目線が大切だと思います。長くなりましたが、以上です。

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