top of page
  • 株式会社コンカン

【若手社員の成長期!】第83回:「豊かになりたければ、『怒り』を否定してはいけない?!」~「怒り」は 全ての原動力になる!~

皆さん、最近「怒り」を感じたシーンは、いつですか? 一般的に「怒り」は否定的に捉えられています。いつも 怒って ばかりでは、トラブルメーカーになってしまいますし、何より自分にとっても不愉快です。怒った後に、気分が良くなることは 殆ど 無いからです。しかし「怒り」というものは、自分を前に進める原動力でもありますし、何より 人としての自然な感情です。怒りを抑えることばかりしていると、"夢"や"やる気"も遠ざかってしまうと思います。そこで 今日は、この「怒り」という感情を深掘りし、正しい向き合い方について、考えてみます。





そもそも…

【「怒り」とは?】

*人間の原初的な感情の一つで、様々な要因・理由で起きる感情のことです。例えば 目的を達成できないとき、自分の思い通りにならないとき、身体を傷つけられたとき、侮辱されたとき、などに起きるものです。実は、明確に「怒り」に定義はなく、一般的には「危険にさらされた」という意識・認識に起因して起こる感情ことを指します。

分かり易く言うと…

●「怒り」の感情は「自分を守るための感情」と言われています。


ーーー

では…

【「怒り」の前に来る"第一感情"とは?】

*実は、心理学の世界では、「怒り」は"第二感情"であると言われています。"第二感情"とは、二番目に出てくる感情のことです。では 「怒り」を発する前にある、"第一感情"とは 何なのか?それは、悲しみや悔しさ、不安などのネガティブ感情です。この"第一感情"の容量を超えてしまうと、それらの感情を含んだ「怒り」として表に溢れ出てしまうのです。「怒り」の根底には、複雑に絡み合った悲しみや不安などという感情が存在します。

つまり…

●「怒り」は、"第一感情"の容量を超えてしまうほどの強い感情であり、人間の「原動力」と言えます。


ーーー

次に…

【起業家のエネルギーの源泉は「怒り」?!】

*世の中には、大きなリスクがあるにも関わらず、新しい事業にチャレンジする起業家が沢山います。起業はリスクが大きいだけでなく、精神的にも肉体的にも過酷であり、実は あまり合理的ではないことが多いと思います。それにも関わらず、起業する人がいるのは、新しいビジネスを創造することで 何らかの「ビジョン」を実現したいと思っているからだと思います。そして、その"きっかけ"の一つになっているのが「どうしてこんな目に遭うんだ」「どうしてこんなサービスがないんだ」という、「怒り」ではないでしょうか。

世の中には、理不尽な出来事が沢山あります。多くの人は、これに対して泣き寝入りする、もしくは「怒り」を感じても八つ当たりするだけで、根本的に解決しようとしません。しかし その理不尽さを解消する為に、理想とする事業を立ち上げる人というのは、「怒り」を上手く自分自身のエネルギーに変換できていると言えます。このことは、起業家以外にも言えることだと思います。すべての人が起業家になる訳ではありませんが、少し形を変えれば「怒り」を上手にエネルギーに変えることは誰にでも出来ます。サラリーマンだって「怒り」を自身のスキルアップに繋げられるのです。


ーーー

次に…

【「怒り」がないとスキルは上達しない!】

*スポーツや音楽で 上達する為には、楽しいだけではダメというのは 多くの人が認識しているはずです。上手くいかず、自分に対して「怒り」がこみ上げてくるような感情がないと、中々 上達しないのではないでしょうか。

しかし ここで 間違ってはいけない事は…

〇「『怒り』の矛先を間違ってしまう人は、成長しない」ということです。

*スポーツでも、監督が悪い、他の選手が悪い、練習場所がが悪いなどと、周りに「怒り」をぶつけてしまう人は、いつまでたっても上達しませんし、下手をすれば クレーマーです。直ぐに「怒り」を表現する人は、これはこれで いけないのです。当然ですが「怒り」を自分に向け、それを 次の教訓にできる人だけが スキルアップすることが出来ます。


しかし もっと悪いのは…

〇「『怒り』を抑制してしまうこと」です。

*「怒り」をコントロールするのは 一見、良いことに思えますし、それを推奨するメンタル専門家もいますが、少なくとも「成長を求められる世界」では、全くプラスにならないのです。「怒り」を抑制する行為を繰り返していると、感受性も抑制されてしまい、社会や周囲に対して鈍感になってしまいます。これでは、キャリア形成にもマイナスであることは明らかです。勿論、感情的になったまま行動するのは よくありません。

つまり、私たちが実践すべきなのは…

●「『怒り』を抑制することではなく、『怒り』の感情を素直に受け止めて、それを認識すること」です。

*自分が何に怒っていたり、感情的になっていることが 分かっていれば、そのタイミングでは 人に会ったり、重要な決断をすることは避けた方が良いだけです。自分が怒っていることは否定せず、しっかりと受け止めて、明日へのエネルギーに変換することが大切なのです。


ーーー

最後に…

【勘違いされ易い「アンガーマネジメント」とは?】

*昨今、注目されていることに「アンガーマネジメント」があります。これは、「人間が抱える混沌とした怒りや悲しみ、劣等感などを自分の中で整理し、その状況を客観的に見ることで、怒りなどの強い気持ちが生じても、それを適切に コントロールし、問題解決を図るというスキルのこと」を言います。「怒り」に対する適切な態度を取ることを目標としていて、近年の日本では 社内研修にも取り入れる企業が増加しています。しかし よく勘違いされていることがあります。

それは、何度も言うように…

●「『怒る』こと自体に、まずいという認識が広まっている」ということです。

*本来の「アガーマネジメント」とは、「怒り」の陰に隠れているはずの"第一感情"を見つけて、自分自身の思いや願いに、素直に気付くことなのです。


ーーー

◎と言うことで、「怒り」について考えてみました。

「怒り」と聞くと、殆どの人がネガティブな印象を持ってしまうと思います。しかし 決して、そうではなく「怒る」という感情が存在することは、寧ろ ポジティブなことなのです。自分の周りで考えてみると、憧れる経営者や先輩は、ほぼ 全員に"心"の底に何かしらの"怒り"を持っていると感じます。そうでなくても、少なくとも"喜怒哀楽"に従順な人が殆どです。 これは 今の目の前の事を、しっかり受け止めているからこそ だと思います。これは、以前の私自身の反省でもありますが…

〇もし 自分の"喜怒哀楽"の感情が薄れてしまっているのなら、それは「自分の感情にさえ"素直"になれておらず、人生に黄色信号が灯っている状況」かも知れません。


最後に…

青色発光ダイオード(LED)を世界で初めて開発し、ノーベル物理学書を受賞した直後に話された「中村教授」の"言葉"を紹介します。

●「最初の10年くらいは 赤色発光ダイオードとかやったが、10年間作って"3つ"くらい製品を作ったが売れなかった。偉い人たちに『お前は金の無駄遣いしやがって!』と、けちょんけちょんに言われ頭にきて、『青色発光ダイオードやらせてくれ』と言ってOKが出て お金を貰えた。其奴らへの『怒り』を原動力にしたら青色発光ダイオードが、勝手に出来た。」


もし あなたが、「最近 仕事に『怒り』を覚えた経験が思い出せない」というのなら、一度 自分と向き合ってみることを お勧めします。長くなりましたが、以上です。

閲覧数:19回
bottom of page