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  • 株式会社コンカン

【若手社員の成長期!】第56回:「『オリンピック』の歴史をご存知ですか?」~背景を知れば、目の前のことを楽しめる!~

全世界共通のビックイベントといえば、何を思い浮かべますか?「クリスマス」「ハロウィン」などのお祭りもありますが、やはり 一番は「スポーツの祭典 オリンピック」ではないでしょうか。まさに 今、「日本」でオリンピックが開催されていて、オリンピック 一色ですが、そもそも 皆さんは オリンピックの"起源"や"歴史"などの「背景」を知っていますか?

今日は、この「オリンピック」について調べてみます。オリンピックの背景を知れば、もっと 楽しめるはずです。




そもそも…

【「オリンピック」とは?】

●オリンピックは「4年に1度」開催される世界的なスポーツの祭典です。夏季大会と冬季大会を行っています。今では、世界204の国・地域から選手が参加し、26競技302種目が実施されます。

東京オリンピックを含めて、夏季オリンピックは32回、冬季オリンピックは23回の開催回数となります。


そんな歴史あるオリンピックですが、私たちが「オリンピック」と呼んでいるのは、正しくは「近代オリンピック」のことです。オリンピックのルーツは、紀元前に始まった「古代オリンピック」まで遡りますが、古代オリンピックは、近代オリンピックとは 全く異なるスタイルでした。

では…

①【「古代オリンピック」とは?】

*「古代オリンピック」の歴史は、今から約2800年前に遡り、古代ギリシャの『オリンピア地方』で行われていた「オリンピア祭典競技」と言われています。元々は、神々をあがめる体育や芸術の競技祭だったと言われています。しかし その後、数々の戦乱に巻き込まれた「古代オリンピック」は、西暦393年を最後に幕を閉じてしまいました。当時も現代と同じく、4年に1度の開催でした。その理由には諸説ありますが、太陰暦との関わりから4年に1度になったという説が有力です。因みに、「古代オリンピック」には、約191mを走る「競走」しか無かったそうです。この「約191m」という数字は、当時の競技場の広さが偶々「約191m」だったからです。


②【「近代オリンピック」とは?】

*古代オリンピックから1500年後、フランスの教育者であった「ピエール・ド・クーベルタン男爵」という者の働きかけによって、オリンピックは復活の道を歩み始めます。1894年、彼がパリ国際会議に於いて 提唱した「オリンピック復興」が満場一致で可決され、2年後の「1896年」、ギリシャのアテネで記念すべき第1回オリンピック競技大会が開催されました。大会のシンボルとして馴染み深いオリンピックのマークも実は「ピエール・ド・クーベルタン男爵」が考案したもので、世界五大陸の団結を表しています。


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ここで…

【「聖火」の意味について!】

*オリンピックといえば、「聖火リレー」です。実は 古代オリンピックの時から、戦争を止めてオリンピア地方に集まりオリンピックを開いていました。その開催を告げる使者がオリーブの枝に「火」を灯して各都市を回っていたのです。古代ギリシアでは、「火」は聖なるものであり、神殿の前など至る所で、絶えず火が灯されていました。この名残から、今でも「聖火リレー」として、オリンピックの開催を告げる為に世界各地を巡り、開催都市に運ばれるのです。


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では…

【「日本に於ける、オリンピックの歴史」とは?!】

日本の「オリンピック運動の父」と言えば、東京高等師範学校(現在の筑波大学)の校長であり、柔道の普及に努めた「嘉納 治五郎氏」です。1909年、嘉納氏はアジア初となるオリンピック委員に就任し、日本のオリンピック参加へ向け、大日本体育協会(現在の日本体育協会)を設立しました。1911年には国内選考会を開催し、陸上短距離の「三島 弥彦氏」、マラソンの「金栗 四三氏」を代表選手に選出し、翌1912年 スウェーデンのストックホルムで開催された第5回オリンピック競技大会で、日本は初のオリンピック参加を果たしたのです。

余談ですが、私の地元 熊本では毎年、「金栗 四三氏 マラソン」が開催され私自身も参加したことがあります。当時は誰のことを指しているのか全く知りませんでしたが、こんなにも凄い人を祀ったマラソンだと知って驚きです!


因みに、今まで日本でのオリンピック開催は、「夏季オリンピック:合計2回(東京1964年・東京2020年)」、「冬季オリンピック:合計2回(札幌1972年・ 長野1998年)」で、これは世界で3番目に多い回数です。


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◎と言うことで…

オリンピックの歴史を紐解いてみましたが、調べてみると、まだまだ 知るだけで面白い歴史がたくさんあります。「古代オリンピック」から「近代オリンピック」への流れなど、知っているようで意外に知らない方が多いのではないでしょうか? 自分で少し調べてみるだけでも面白い発見があり、その背景を知るだけでも、目の前のことの"捉え方"が全く変わります。もしかしら、「目の前のことを楽しむことは、その背景を知ること」かも知れませんね!


〇最後に そんな「背景」を知る上で最も大切な…

【オリンピックの存在意義】を紹介します。

*オリンピックがもつ根本的な考え方を「オリンピズム」といいます。これは、企業で言う「理念」に当たります。

その「オリンピズム」とは…

●「スポーツを通じて心身を向上させ、更には 文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解しあうことで、平和でより良い世界の実現に貢献すること」(オリンピック憲章)とあります。


その為に…

【オリンピックの価値】

●「卓越 (Excellence)」

*スポーツに限らず人生に於いてベストを尽くすこと。大切なのは勝利することではなく、目標に向かって全力で取り組むことであり、体と頭と心の健全な調和を育むことである。

●「友情 (Friendship)」

*スポーツでの喜びやチームスピリット、対戦相手との交流は人と人とを結びつけ、互いの理解を深める。そのことは平和でよりよい世界の構築に寄与する。

と定義づけされています。


だから、オリンピックは「平和の祭典」であり、決して後付けされて呼び名ではないのです。長くなりましたが、以上です。

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