top of page
  • 株式会社コンカン

【若手社員の成長期!】「アイデンティティ・クライシスは、悪いこと?!」~副題:アインデンティティ・キャピタルとの関係性から紐解く~

今日は 誰にでも起こり得る、自分自身への喪失感について調べます。この喪失感は「アイデンティティ・クライシス」と呼ばれ、特に若い人に起こりがちなことです。私自身も、過去数度 この経験はありますので、この機会に捉え方をマスターできればと思います。


そもそも…

①【何故、調べよう思ったのか?】

●「TEDトークで、アイデンティティ・クライシスについて話されていて、興味深い内容だったから!」

~「アインデンティティ・クライシス」を知って、より良い方向へ向かおう!~ 「やりたいことがないから、とりあえず今は行動したい」「よくわからないけど不安だ」「環境を変えるのが怖くて、ずるずると今の仕事を続けている。」特に若い人であればあるほど、このようなモヤモヤを抱えている人が多いのではないでしょうか。人生100年時代に突入し、未来が長く続くような一方で、それまで生き延びる必要があり、残酷な時代とも言えます。そんな中、名スピーカーのピッチイベント「TED」で、20代に向けたメッセージとして話題になっている映像があります。そのスピーチの中でキーとなる言葉が「アイデンティティ・クライシス」です。今日は、この「アインデンティティ・クライシス」を切り口に、より良い人生の生き方について調べてみます。 ーーー では… ②【今記事の、内容(要点)!】 ■1.そもそも「アイデンティティ・クライシス」とは? ●「若者に起こりがちな、自己喪失感!」 〜あなたも、一度は経験はありませんか?~ 一言でいうと「自己喪失」です。若者に多くみられ、「自分は何なのか?」「自分には、この社会で生きていく能力があるのか?」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ることを言います。「自分はどこにも必要とされていないのではないか?」「自分は何のために働いているのか?」「何のために生きているのか?」と思い悩む状態のことです。「アイデンティティ・クライシス」に陥ってしまうのは、自分の中の内面、深層心理に その根本的原因が潜んでいます。 幼少期の環境、親の教育、学校などでの人間関係における心の傷などで、「自分を押し殺したほうが得」、「そちらの方が、何となく上手くいく」という思い込みが生まれたからでもあります。近年はこの「アイデンティティ・クライシス」から抜け出せない人が増えていることが指摘されていて、特に多くの人が若い時代を振り返って、後悔している人が多くなっているのが現状です。この「アイデンティティ・クライシス」そのものは、発達心理学者「エリクソン氏」が名付けました。そして TEDトークの中で、アメリカの心理学者「メグ・ジェイ氏」が紹介したことにより、一般に広がり始め、ビジネス界や教育界で注目される言葉となりました。

■2.「アイデンティティ・クライシス」により、多くの若者が20代を無駄にする理由とは? ●「20代は、未来を考える前頭葉が未発達な状態にある!」 〜30代前半までに人生に影響を与えうることの、"8割"は起こる!?〜 TEDのスピーカーである「メグ・ジェイ氏」は、人生に影響を与えうることの「8割」は、20歳〜35歳で起こると主張します。これはボストン大学とミシガン大学の調査でも明らかになったものです。世の中の著名人や成功者たちの「人生に影響を与えた出会いや経験」は、20代に集中しているそうです。「先人に倣え」と言いますが、やはり人生で成功するためには、成功者の「傾向」を知ることも大事なのだと思います。

では 何故、20歳〜35歳で人生に影響を与えうることの「8割」が起こるのか? ここでは、2つの理由があげられています。 ◯1つ目の理由は、「人生における責任の変化」です。

*一般的に年を取れば 取るほど責任は増していきます。結婚し、部下ができ、家を買い、子どもができ、教育費がかかるなど。責任が増えれば増えるほど自由な選択は行い辛くなり、20代で歩んできた道から方向転換することが、どんどん難しくなるからです。 ◯2つ目の理由は、「脳科学的・発達心理学的理由」です。

*例えば、子どもは5歳までなら耳にした言語を難なく習得できます。目の機能は生後3か月から8か月の間に成長します。この様に、人にはそれぞれの能力が著しく伸びる期間が決まっています。専門用語で「臨界年齢」と呼ばれています。そして 「メグ・ジェイ氏」は、脳神経の回路が大きく変化する脳における「臨界年齢」が、20代だと主張します。

これらの理由から、20代を逃してしまうと人生を変えることには、それまでとは比べ物にならないほどの労力と根気が必要になってしまうのです。しかし「メグ・ジェイ氏」は、20代を重要な時期だと考えず、無駄にした結果、後で泣きをみる若者は驚くほど多いと言います。「メグ・ジェイ氏」は、このことを脳科学の観点からも説明しています。20代では感情を司る「扁桃体」は発達しますが、未来を考える「前頭葉」は未発達なのです。だから 若者は、目先の快楽を避けて将来のことを考えることが非常に難しいのです。その結果、「前頭葉」が発達して将来のことを考える気持ちになったとき、つまり 「アイデンティティ・クライシス」に陥っている時には20代を終え、取り返しのつかない状況になってしまっているということになります。 ■3.「アイデンティティ・クライシス」は正常なこと?! ●「年齢に関係なく、起こりうることである!」 ~起こることよりも、捉え方の方が大事である!~ 「アイデンティティ・クライシス」は、決して 悪いことではありません。「メグ・ジェイ氏」は、このスピーチの中で「アイデンティティ・クライシス」について、以下のような、重要なポイントも述べています。 ◯1.アイデンティティ・クライシスに陥るのは正常なこと ◯2.10代・20代にとって少なくとも経験すべきもの ◯3.若者が現実社会の危険性や義務を伴わず、自分探しをする猶予期間が必要 ◯4.一人になって自分を見つめることが大切 ◯5.誰もが自分自身の人生を作らなければならない つまり 「アイデンティティ・クライシス」は誰にでも起きることであり、全く悪い事でもありません。寧ろ その対処の仕方が大事だということです。「アイデンティティ・クライシス」になり自暴自棄になるのではなく、「アイデンティティ・クライシス」に陥っている自分をしっかりと受け入れて、ポジティブに捉えるということです。しかし 先述した通り、「アイデンティティ・クライシス」に陥りやすい時期である20代では、未来を考える「前頭葉」は未発達のため、中々 対処が難しいのが現状です。だから、親や先生、周りの大人たちがサポートしてあげる必要があるのです。 ■4.「アイデンティティ・クライシス」から、「アイデンティティ・キャピタル」へ! ●「『アイデンティティ・クライシス』を乗り越えた先に、未来がある!」 ~「自己喪失」は、資産形成の途中段階にいる証拠である!~ 「アイデンティティ・キャピタル」とは、「時間をかけて身につけた、自分の価値を高める経験やスキル、個人的資産のこと」です。長い時間を使って自分自身に向き合い、十分な投資をした結果、自己の一部となったものとも言えます。そして、この「アイデンティティ・キャピタル」における重要な点は、「『アイデンティティ・キャピタル』は大人の市場に持ち込まれる資質であること」です。メグジェイ氏は、このことをわかり易く「『アイデンティティ・クライシス』は、仕事や人間関係のほか、望むものを得るための通貨である」と述べています。もっと分かり易く言うと、「『アイデンティティ・キャピタル』は、より良く生きる上での汎用的な資産」ということです。そして この「アイデンティティ・キャピタル」は、「アイデンティティ・クライシス」を乗り越えないと手に入らないということです。「アイデンティティ・クライシス」に陥ったときは、「アイデンティティ・キャピタル」の獲得へ向けて、前向きに行動するべきなのです。現代では、インターネットの発達により、情報が溢れています。こんな時代に於いては、「アイデンティティ・クライシス」は年齢に関係なく、いつの時代も訪れます。20代だけの問題ではなく、全ての大人が向き合う必要になったとも言えます。 因みに、具体的な「アイデンティティ・キャピタル」の例をあげると、主に2つに分けられます。 ◯1.学位や仕事、テストの成績、クラブ活動のように履歴書に載せられるもの。 ◯2.話し方、住んでいる地域、問題の処理能力、外見や印象などのもっと個人的なもの。 ーーー ◎と言うことで… ③【私なりの考え!】 ●「明るい未来を作るには、目の前のことに集中ほか存在しない!」 ~目標に一喜一憂せずに、淡々とやり続けよう!~

「アイデンティティ・クライシス」について書きました。今回のTEDスピーチは、若者に向けて語られた物ですが、万人に共通することだと思います。いつの時代も、ふと自分を振り返ると「自分は、何がしたいのだろう?」と陥ります。しかし その時に、決して 自暴自棄になるのではなく、上手く対処できれば、明るい未来が待っているということです。


では、どうやったら、うまく対処できるのか?

「メグ・ジェイ氏」は困難を乗り越える上で、大きなヒントとなる考え方を提供してくれ、私の記憶に残っている言葉があります。それは「目標に、一喜一憂しない」ということです。目的に対して、目標は手段であり、目標を達成したから嬉しがる必要もなく、反対に失敗したからといって悲しむ必要もないのです。しかし 殆どの人が、目標に一喜一憂することで、途中で諦めてしまったり、不要なことを考えてしまったり、目的を達成することを忘れてしまったりしているのです。「アイデンティティ・クライシス」もその一種と言えます。あくまで目標なので、途中で変えてもいいのです。自分に適した目標を設定し、その目標達成に向けて"淡々"とやっていくことで目の間のことに集中でき、その結果 目的達成に繋がり明るい未来が待っているということなのだと思います。長くなりましたが、以上です。

閲覧数:374回
bottom of page