今日は、ちょっと違う切り口から、優しさの『本質』について書きたいと思います。
~あなたは、部下から逃げていませんか?~
カップルの関係に於いて、理想の相手の条件として男女共に何時も上位にあるのが「優しさ」だと思います。因みに、皆さんは「優しい人」が好きですか? 私は、優しい人は大好きです。いつの時代も優しい人は、男女共に"モテる"条件としてナンバーワンだと思います。
しかし 勘違いしてはいけないのは、履き違えた優しさでは、逆に モテなくなってしまうということです。最近 このようなことを、やっと感じるようになりました。そこで 今回は、カップルの関係を切り口に、「仕事」に於ける「優しさ」について書きます。
そもそも…
【「優しい」とはどういうことか?】
●「心が温かく、思いやりがあること」「 単に親切なだけではなく、損得勘定のない思いやりの気持ちや行動」(Weblio 国語辞典)とあります。
つまり、ここにあるように、大事なのは「損得勘定」が無い思いやりが大切なのだと思います。
それでは…
【「モテない優しさ」とは?】
●それは、「弱い優しさ」だと思います。
例えば、自分に自信がない人です。弱気なので嫌われるのを極端に恐れて自分の『意思や気持ち』を隠す傾向があると思います。その結果、「優しいだけの良い人」になりがちだと思います。それは、弱さを誤魔化すための優しさであり、相手に対しての本当の優しさではないのかも知れません。
例えば、彼女と食事のデートの約束をした時。
モテない人は「あなたが食べたいもので良い」「あなたの好きなところで良い」と相手を優先するような優しさを見せがちだと思います。しかし、その優しさの裏側にあるのは、自分のやりたいことや、意見を主張してしまうと、我が儘な人と思われたり、意見が対立したり、相手の好みに添えなかったりすることで、相手に嫌われる恐怖であり、自分の誤魔化しです。自分のやりたい事よりも、相手のやりたい事を優先させるような優しさに見えますが、実は 相手の気持ちを尊重した優しさではないはずです。偽りの優しさであり、それでは 人の心は動かないと思います。
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次に…
【私が考えるモテる本当の優しさとは?】
●先程とは、真逆で「相手のことを大切に思い優先する優しさ」です。もっと言うと「何かの"判断"を経た優しさ」が本当の優しさだと思います。
先程 同様、彼女と食事のデートの約束をした時。
店選びが好きな相手ならお店選びを譲ってあげる方が喜ぶと思いますし、店選びが苦手で優柔不断な相手なら自分が提案するのが優しさと思います。何も判断せずに、相手に合わせるのは 優しさでは無いはずです。
また、 "判断"した結果、時には相手に厳しいことも言わないといけません。嫌われることもあるかと思います。それを覚悟してでも、相手を長期的な目線で見て良い方向に導いて上げるのが「本当の優しさ」だと思います。
そして その為に大切なことは…
「自分の全てを曝け出すこと」だと思います。それは、自分の弱み・コンプレックス・悩みなどです。こちらが無防備に心を開かないと、相手が信頼してくれるはずがありません。オープンにしないという事は、どこかしらに「プライドや場所取り合戦」が行われている証拠なのだと思います。
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◎と言うことで…
「何故、優しさについて書いたのか?」それは、部下と付き合う事も同じだと思うからです。上司は、部下の悪い部分に対して、目をつぶっておくことは簡単に出来ます。しかし その時は、部下の耳が痛くなることはありませんが、長い目で見た時に大きな後悔に繋がる可能性があります。本当の「上司の優しさ」とは、こういう時に、嫌われてでも言って上げる事だと思います。
だからこそ、信頼関係が必要なのだと思います。それは、先にも述べた通り、自分の全てをオープンにすることが大事なのだと思います。相手のことを全く分からない人に指摘されても、本心で受け止める事が難しいのは明白です。
また 私自身、最近は多くの人に出会って感じることがあります。
それは…
「すごい!」「この人みたいになりたい!」と思う人は、勿論 沢山いますが、一方で パーフェクトな人は、殆どいないということです。逆の言い方をすると、殆どの人に能力の大差はなくて、あるのは自分と、トコトン向き合い努力してきた過去だと思います。
つまり 上司の「本当の優しさ」とは、部下に『努力』の必要性を気付かせる"きっかけ"や、"危機感"をほどよく与えて上げる事だと思います。
私も まだまだ、厳しい事を言わずに逃げてしまっていると言う自覚があるので、この機に 改めようと思います。
最後に…
◎自分なりに「本当の優しさ」を持った人の『人物像』を上げてみます。
◆自分が嫌われることを覚悟して伝える!
◆厳しさの中に滲み出てくる優しさがある!
◆他人に攻撃されても正面から向き合う!
◆自分自身が傷付いた経験をもっている!
◆人から受けた恩を忘れず、行動で示す!
長くなりましたが、以上です。
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