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  • 株式会社コンカン

【若手社員の成長記!】「第22回:俯瞰して見る力を鍛える!」~ビジネス能力に直結する「俯瞰力」とは?~

更新日:2021年4月14日

皆さんは、俯瞰して物事を見る"癖"はありますか?

当の私は、物事を俯瞰してみることが苦手です。気が付いたら、大きな物事の一部分だけを見て誤った判断をしてしまうことが よくあります。これでは、ダメだと頭では分かっているのですが…

例えば、現在 大きなプロジェクトに参画していますが、ゴールを明確にした上で、逆算して仕事を創っていかないと、最終的には"バラバラ"のアウトプットになり、二度手間、三度手間になるのは明白です。私自身、身を待って「俯瞰して物事を観る力」の必要性を、つくづく感じているところです。


●それでは…

【「俯瞰」の意味とは?】

*辞書的な意味では…

〇「高いところから見渡す」という意味です。

つまり、よく使われる「ビジネス的な意味」では…

〇「広い視野で、物事を見る」、「大局的な視野に立つ」、「客観的に全体像を捉える」というような意味の例えとして使われ、「俯瞰的に見る」「俯瞰して見る」などの言い方をします。


では…

【俯瞰して観ることのメリット!】

■1.「幅広い視野や見解が持てる!」

*俯瞰して物事を捉えるということは、自分ではなく第三者的な立場で、物事が見れるようにならなくてはなりません。その為には、自分の考えにとらわれず、幅広い"知識"や"知恵"が必要になってきます。様々な考え方や思考・意見を受け入れ、自分の中に取り込んでおく必要があります。俯瞰的な視点を意識することで、自分以外の人の考え方や物事の捉え方に注意を向けるようになるため、結果的に段々と幅広い視野を持てるようになります。


■2.「人の立場に立って気持ちや物事を考えられる!」

*自分の考えに囚われない為には、他人を知るということが大切です。つまり、自分だけではなく、目の前にいる人の立場になってみることです。勿論、相手の気持ちや考えを100%理解することは無理でも、考えたり 想像することはできます。相手の性格・趣味・志向などを理解した上で「この人だったらこう感じるかな」、「こう考えるだろうな」と考えるだけでも、思考を養う一歩になります。


■3.「感情のコントロールができる!」

*俯瞰して物事を捉えようとすると、自分の感情にとらわれずに、相手の立場に立つことや、その状況を一歩引いて見ることが必要となってきます。また、様々な考え方や視点を受け入れることで、自分自身をより理解することに繋がります。そして 自分自身を理解することで、自分の考え方や感情の傾向を知ることができます。自分の傾向を知った上で、自分の感情をそのまま表現するのではなく、物事を俯瞰し 一呼吸 置くことによって、感情のコントロールができるようになります。


■4.「ゴールが明確となる!」

*ゴールを把握することで、ゴール側から現在の自分の立ち位置を把握できます。そこから逆算して「今 何をしなければならないのか?」という話になってきます。そのギャップを埋めていくのが、計画というものです。この視点を持てるかどうかも重要です。つまり、逆算思考の視点ということです。



ーーー

●次に…

【俯瞰力を養う3つの流儀】

■1.「疑う!」

*世の中で 常識だと言われていることや、これまでの方法論を疑ってみるということです。他の考え方は ないか、他の方法は ないか、他に意味の取り方はないかなど、物事に疑いの目を向けることで俯瞰力は養われます。


■2.「主体を客体化する!」

物事を客観的に見る意味は、人ではなく、自分を客観視することで 有効に働きます。自分という主体と客体化(対象とする)ことで、客観性が生まれます。この時に、生まれる客観性が俯瞰力だと言えます。


■3.「より多くの『意味』を察する!」

世界は、人ぞれぞれの意味でできているので、自分以外の意味を認知しようとすることが、俯瞰力 向上へと繋がります。それは、自分だけの世界で物事を判断しないことです。


ーーー

◎と言うことで…

自分で書きながら自分自身が、一番 耳の痛い内容でした。

俯瞰力は、頭では分かっていても、実践するとなると難しいはずです。

ということは、普段の生活から頭を鍛えて置く必要があります。それは 個人的には、先ずは 色んなことに興味・関心を持つことからだと思います。「興味ない」と完結してしまうのではなく、少しだけ興味を持ってみるだけで、例えば「何でこれは人気が出てるんだろう?」「これって こうするとより使い易くなるよね」という風に、考え方に奥行きが増します。

例えば、先日までアメリカの大統領選挙が行われていましたが、何故 日本では「選挙」に対して無頓着なのでしょうか?こういった、一度 自分の枠組みを超えて、様々な人の視点に立つことが大切なのだと思います。そうすることで、その人の気持ちや背景を理解することができ、改めて最善の判断をすることに繋がるのだと思います。

とにかく、自分だけの世界を作らない、物事を判断しない"癖"を付けることです。


また、俯瞰力には「想像力」も必要になってくるはずです。しかし 想像すると言っても、経験がないと想像しようもありません。そこで 大切なのが、経験を積める下積み時代に どれだけ自発的に物を考えているかが、後の自分に返ってくるのだと思います。


ーーー

●最後に…

〇俯瞰力は、意識することで 身に付けることができます。しかし、俯瞰力を身に付けても、それは 常に機能するものでなく、精神状態や状況によっては俯瞰力を失ってしまうというデータもあります。

【俯瞰力が無くなる状態】

■1.「思考停止!」

*所謂 パニック状態のことです。頭が真っ白になるというのは、思考が停止しています。思考停止とは、かつて直面したことのない場面に遭遇したり、過去のデータベースから解決策が引き出せない時に起こります。こういう状態では、俯瞰力を活かすことはできません。


■2.「自分本位!」

*自分が正しいと思いこむと、他人の意識を読み取れなくなります。「意味が分からない」と感じる時は、相手ではなく 自分に問題がある可能性もあります。意味が分からないのは、相手の問題ではなく こちらの受け取り不足だと思えば、意味を見出す きっかけになります。


■3.「感情的 !」

*怒ったり、悲しんだり、興奮している状態では、俯瞰力を無くします。逆に 言うと「感情的になっている自分」を認知することで、俯瞰力を回復させることができます。


■4.「客体を主体化してしまう!」

*心理学やコーチングなど、人の内面について学んだ人が陥るのは、客体を主体化してしまうということです。相手を分析し、「こんな人だろう」とラベルを貼るといった、自分の経験の中に相手を入れ込んでしまうということです。経験があるからこそ、陥ってしまう罠なのかもしれません。

長くなりましたが、以上です。

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