• 株式会社コンカン

【若手社員の成長期!】第90回:「あなたは、『言語化』は得意ですか?」~著書「言語化力」からみる、「言語化」のトレーニング方法!~

あなたは、普段 自らが発する"言葉"に『モヤモヤ・違和感』を感じた経験はありますか?

例えば「就活で自分の言いたい事が上手く伝えられない」「プレゼンの場で、上手く"言葉"が出てこない」「自分の感情を上手く、表現できない」といった経験は、多くの人があるのではないでしょうか? 当の私は、話すことが大の苦手で、後から振り返ってみて「もっと正しく伝えられたのにな。。。」と、よく後悔します。普段から日本語を使っているにも関わらず、いざ「言語化」しようと思うと、案外 難しいものです。そこで 今日は、『言語化力』についての有名な著書「言語化力」を要約してみようと思います。なお 今回 要約するのは、この"本"の中でも、私が特に大事だと思った「そもそも、何故 今『言語化力』が求められているのか?!」そして「言語化のトレーニング方法」の部分について紹介します。


\

【著者の紹介】

*著書「言語化力」の著者は、「三浦 崇宏氏」(38才)です。

早稲田大学卒業後、博報堂に入社し、2017年に「The Breakthrough Company GO」を設立しました。代表作として、日産自動車の「日産セレナ宇宙たんざく」「やっちゃえNISSAN」があります。この"本"は、過去の「三浦氏」自身が、「自分の考えを上手く伝えられなかった。」「プレゼンで負けてしまった。」そんな経験を何度もしてきた為、敢えて 昔の自分をターゲットに書かれた"本"です。


ーーー

次に…

【そもそも、何故 今「言語化力」が求められているのか?!】

それでは、ここから この"本"の紹介に入ります。

大前提として 今の時代は、「言語化力 」が益々 求められている時代です。その証拠に、コピーライター養成学校などは、年々 増え続けて行っています。この"本"では、今「言語化力 」が求められる理由を、以下の"3つ"取り上げています。

■1.「誰もが伝える価値を持つ時代になったから!」

*"言葉"は誰しもが自由に使うことの出来る"武器"です。"言葉"が持つ最大の機能は、"共感"です。その"共感"を得る為には、作家やコピーライターのようなプロではなく、一般人の"言葉"を拾った方が良いケースが増えてきています。その代表例として、SNSで話題になった「保育園落ちた日本死ね」というワードが取り上げられています。普通は「保育園落ちた、残念」と書き綴る人が多い中で、"保育園に落ちた"という事実と、"建前だらけの日本"への不満を、このワンフレーズにまとめてあるからこそ話題になったのです。この発言をしたのも芸能人でもなければ作家でもなく、一般人です。誰もが違う人生を歩んで、誰もが発信できる時代になった以上、"言葉"を使わない手は無いのです。


■2.「"言葉"こそが最強の問題解決の手段だから」

*ビジネスでは今、数字以上に"言葉"が求められています。何故なら「物を安くたくさん作れば、売れる」「より良いサービスを提供すれば儲かる」「人を増やせば売り上げも上がる」など、これまでの日本は目標として"数字"さえあれば、それが指針となり、皆が前に進むことが出来た時代でした。しかし 物が溢れ、時代が変化するスピードが加速してる今の時代は、"どちらに進むべきかを決めて、断言できる人間"が重宝されます。例えば、「1憶円稼ごう」と「人々の笑顔を実現しよう。その指標として、先ずは1憶円だ!」の二つの言葉があると、どちらが不確実な時代の指針になるでしょうか? 明らかに後者だと思います。自分なりに"言葉"に出来た人が、ビジネスに於いても有利になる時代になっています。


■3.「"言葉"を駆使すれば、闘わないで勝てるから」

*ビジネスに於いて、よく『戦略』という"言葉"が使われます。『戦略』という"言葉"をかみ砕くと、『戦いを略す』、つまり『戦わないで勝つ方法』の事です。「三浦氏」は、『戦略』を戦う為の考え方だと認識していると どうしても発想が狭くなってしまうと言っています。あるマーケティングの事例で見ると、ある眼鏡会社がカラーコンタクト事業を始める時に、他の会社が"印象を変える"という効能で競い合っていた中で、その会社は"印象が変わらない"という事を売りにすると、それによって派手になり過ぎたくない20代後半以上の女性のニーズにハマり、大成功を収めました。これは、"戦わずに勝つ"という思考の典型例だと言えます。少し思考を変え、言葉を変えることによって、結果が大きく変わってきます。


ーーー

では…

【言語化のトレーニング方法!】

*では 実際に、「言語化力」を鍛えるには、どのようなトレーニングをすれば良いのでしょうか? この"本"では、以下の"4つ"のフローでやってみることを、勧めています。

■1.「スタンスを決める!」

*そもそも、スタンスとは何か? これは端的に言うと、「自分の考えをはっきり持つこと」です。例えば「自分が世の中に於ける、立ち位置はどこか?」「社会がどう変われば自分が快適に、ストレスなく生きていけるか?」などを考えてみることです。その際には、先ずは自分が好きな分野から考えてみることです。チームスポーツに集中してきた人が組織論についての持論を持てたり、アイドルオタクがアイドルに於けるビジネス構造を熟知しているなど、自らの"好き"が軸となると、"言葉"を展開し易くなります。

それでも、どうしても自分のスタンスが見えてこない場合には、ニュースなどをみた時に「自分が世の中に対して、どういう意見を持っているか?」を考えるだけで良いのです。すると 向き合うスタンスが、自ずと定まってきます。極論「自分が絶対に譲れない価値観は何ですか?」「社会や会社(事業など)が、どんな風になって欲しいですか?」の二つの問を考えてみるだけ、スタンスが見えてくるはずです。


■2.「本質を掴む!」

*自分のスタンスが掴めたら、話すことの根幹は ほぼ出来上がります。スタンスを掴む事が出来たら、"抽象化"をして、表面的に表れている事を追い掛けるのではなく、現象が起きている構造を理解する作業が重要になってきます。そのコツとして、以下の3点が挙げられています。

〇固有名詞を省く

〇時系列を無視する

〇行為と現象と関係性だけを抜き出す

例えば「スパイダーマン」を使って考えてみると、「主人公(スパイダーマン)は、大切な人生の規範になるべき存在(アイアンマン)を失って孤独である。彼は嘘を操る敵(ミステリオ)と戦い、打ち破る。その過程で、それまでの人生の規範であったヒーローとは違う、自分が目指すべきヒーロー像を発見する。それはこれまでの自己犠牲によって世界を救うヒーローではなく、自分の人生の楽しみと、世界を救うことを両立しようとする道だ。」※()は固有名詞

この文章には、固有名詞もなければ、時系列の順序も含まれていません。ただ、どんな人がどんなことをしてどうなったか(行為と現象と関係性)を、端的にまとめただけの事です。属人性、詳細、時系列、個人の感情を排除すると、簡単に整理できます。この様に"抽象化"をすると、モノの本質が見えてきます。慣れないうちには、ノートなどを使って訓練することが大切です。


■3.「感情を見つめる!」

*本質を掴めたら、問題に対して客観的になれているはずです。その次は、逆に思いっきり 自分に目を向けてみることが必要です。人の感情を動かすのは、客観的な指標ではなく、あくまで「感情」なのです。

本質が掴めたら、それを自分のスタンスをと照らし合わせます。その上で そのことに対して、自分がどんな「感情」を持ったかを"言葉"にします。イライラしたのか、ワクワクしたのか、誰かに伝えたくなったのか、一人で大切にしまっておきたくなったのか、真似したいと思ったのかなど。とにかく 自分の「感情」がどんな風に反応したのかを冷静に観察します。

その上で、自分が その感情を抱いた理由を考えます。それは「なぜ?」と自分の心の中に問い続ることです。多少 苦しいかも知れないですが、心から納得できるまで「なぜ?」を問い続けてることが大切です。この様に常に自分の「スタンス」「感情」を見つめ続けることで、"オリジナリティ"が生まれてきます。


■4.「"言葉"を整える!」

*ここで 初めて、"言葉"の整理をします。多くの人が ここに労力を割きがちですが、実は「■1~■3」の間で伝えたい"言葉"は固まっているはずです。実は"言葉"の整理は、微調整程度と捉えても問題ありません。

例えば…

〇言い方を丁寧にする:「相手のせい」→「相手にも責任がある」

〇ポジティブ変換:「もう1つしかない」→「最後の1つになった」

〇自分の責任にする:「電車が事故で遅れた」→「事故で遅れる電車に乗ってしまった」

〇可能性を残す:「ゲームは一方的に終了」→「ゲームはあっという間に終わってしまった」

のように、相手の残したい印象によって、別の視点から言い換えたり、ちょっと"言葉"の順番を入れ替えることで、同じ現象でも全く違う印象を相手に与えることが出来ます。日頃から、読書や映画、日常会話で 自分が心に残る"言葉"をストックしておくことで、表現の幅は格段に広くなります。


ーーー

◎ここまで、著者「言語化力」から、言語化について見てきましたが…

「言語化力」の根底になるものは、表層的な"言葉"の表現ではなく、心の奥底にある自分の"考え方"と感じました。結局は 言語化という「スキル」を鍛える前に、自分の「マインド」が大切であり、その「マインド」が「スタンス」となり、それが結果的に、力強く分かり易い"言葉"で表現されるのだと思います。そう考えると、やはり 大事なのは、身の回りのことに'好奇心"を持ち、深く考えてみることに尽きると思います。多くの情報が溢れる現代に於いて、その情報を ただ受けれ入れるのでなく、自分の"頭"の中でしっかり分析し、「自分はどう思うのか?」を考えてみることが、「言語化力」を鍛える第一歩なのです。

この"本"には、その他にも明日から実践できる沢山の学びがあります。コニュニケーションが発生する以上、全てのビジネスパーソンにお勧めする"本"です。


最後に…

この"本"の中で書かれた、最も印象に残った"言葉"を紹介します。

●「世の中は、白と黒ばかりではない。敵と味方ばかりでもない。その真ん中にグレーゾーンがあり、これが一番広い。そこを取り込めなくてどうする。天下というものは、このグレーゾーンを味方に付けなければ決して取れない。真理は常に中間にあり。」

人に刺さるオリジナリティ溢れる"言葉"は、このグレーゾーンにしかないのです。逆に言うと、白か黒かはっきりしているのであれば、それは自分の"言葉"でなく、世の中の"言葉"なのです。長くなりましたが、以上です。



閲覧数:23回