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【若手社員の成長期!】第106回:「一流になった人達は、『限界的練習』をしている!」〜副題:自分にとって少し難しいことに、集中力を高めて挑もう!〜

皆さん、「『限界的練習』という言葉を知っていますか?」これは、ただ長く練習をやるだけではダメで、自分の限界を超えて成長させる「限界的練習」が必要というものです。そして トップアスリートやバイオリニストなど、全ての一流に共通しているのが「限界的練習」と言われています。そこで 今回は、この「限界的練習」について、調べてみます。




結論から…

【「限界的練習」とは?】

一言でいうと…

●「人を限界を超えて成長させる練習法〜限界を少しだけ越える〜」です。

*これは、多くの一流アスリートやミュージシャンが、取り入れている練習法で、スウェーデンの心理学者「K・アンダース・エリクソン氏」が公表した理論です。「エリクソン氏」は、様々な分野で世界で活躍する一流レベルの人々を調査し、彼らが一体どのような練習を繰り返していたのかを明らかにしました。その研究結果から、一流になる為には、一般の人々が「才能」や「センス」と言っているものの影響は、私たちが思っている以上より小さく、「限界的練習」をしているか否かが、一流の成果を上げるための別れ道になることを、明らかにしたのです。 実は この「エリクソン氏」は、「1万時間の法則」で有名です。これは、「どの分野でも、超一流になる人は、10年間で『1万時間以上』練習している」という法則です。しかし 実は、この理論にはこう付け加えられています。「『1万時間以上』練習しても上手くならない人、下手になる人もいる。一流になるための優れたパフォーマンスを獲得するためには、『限界的練習』を積み重ねなければならない。」実は、どんなに練習をしようとも「限界的練習」を行わないと、上達しないということです。 ーーー ここで 大前提として… 【能力に関する"3つ"の誤解!】

「エリクソン氏」が公表した人の能力に関する「"3つ"の誤解」を紹介します。

〜能力は後天的なものと信じるとこから始める!〜

◆1「人間の能力の限界は、遺伝的特徴によって決まっている」という誤解! *実際に研究結果から、多少なりとも遺伝的特徴はあれど、誰でも自分が選んだ分野で、能力を伸ばすことができます。才能は自分で創るものということです。 ◆2「長い時間継続すれば上達する」という誤解! *同じことを、同じやり方で、いくら繰り返しても上達し続けることはありません。同じことを繰り返していたら、停滞と緩やかな能力低下は避けられないということです。 ◆3「努力さえすれば上達する」という誤解! *デザインした練習方法を用いなければ、努力してもそれほど改善の見込みはなく、寧ろ 時間が経過するのみになります。 ーーー それでは… 【「限界的練習」の要素とは?】

ここから、「限界的練習」の"5つ"の要素を紹介していきます。人が何かの上達に向けて練習するときは、以下の"5つ"の要素を押さえておくべき必要があります。

〜思考しながら、努力をしよう!〜 ◆1.「具体的な目標を設定する!」 *「エリクソン氏」曰く、「優勝したい」「うまくなりたい」「全国大会に出られるようにしたい」という目標も必要だが、それだけでは 一流にはなれないと述べています。何故なら、それは漠然とした目標だからです。それを具体的にし、努力するべきことが明確になるような目標に変えるべきと述べています。 例えば… ◯「定義を明確にする」:バックハンドが上手くなりたい⇒深いボールが来た時にも、腰を落としてクロスに返球するバックハンドの確率を上げられるようにしたい。 ◯「長期的な目標を、いくつかの段階に分解する」:一年後にリフティングを1,000回できるようになる。⇒半年後に300回できるようになる。⇒今月中に、先ずは50回できるようになる。 などです。 ◆2.「コンフォート・ゾーンから出る!」 *「コンフォート・ゾーン」を直訳すると、「居心地のいい場所」です。つまり 「コンフォート・ゾーンから出る」というのは、「それまで出来なかったことに挑戦する」という意味です。そして「コンフォート・ゾーン」を出る練習を行う際に大切なことは、「常に現在の能力を、少し上回る課題に挑戦し続ける」ことです。いつもと同じことを同じ様にしていたら「コンフォート・ゾーンに留まっている」ということになります。この「コンフォート・ゾーン」は、決して 毎日違う練習メニューを行うことではありません。例え 同じメニューの練習でも、毎日 チャレンジする課題を自分なりに設定することが大事なのです。

*これに関して、面白い事例があります。「エリクソン氏」の研究で医学全体で見ると、約30年の経験がある医師は、医大卒業後2~3年しか経っていない医師と比べて、手術などのパフォーマンスが劣っている可能性が高いという結果が出ました。これは 30年の経験を持つ医師は、「コンフォート・ゾーン」から出ようとせず、上達するのに必要な長時間に渡る "目的"のある練習をしなかった為です。反対に 医大卒業後2~3年の医師は、時代の変化もあり、より高度な技術を既に学んでいるのです。つまり 現状維持は、時代の流れと共に停滞しているのと同様ということです。このことは、「限界的練習」の最もコアな要素です。 ◆3.「フィードバックを得る!」 *「エリクソン氏」は、「上達するためには、自分のどの部分が、どう未熟なのか、を正確に特定するために、他者からのフィードバックが欠かせない。」と述べています。何故なら 壁を乗り越えるために大切なことは、「もっと頑張る」ではなく、「別の方法を試す」ことだからです。つまり 上手く行かなくなった時に、別の方法を取る為には、自分で考えたアイデアだけでなく、異なる視点を持つコーチや指導者などのフィードバックを受けることです。すると 今までにないアプローチができるようになり、壁を乗り越える"きっかけ"になるのです。 *現在は、ビジネスの世界でも「コーチ」の存在が目立つようになっています。勿論 自分で自分を評価し、アイデアを出すトライを行うことは大切ですが、他者からのフィードバックは、違う視点が得られる可能性がより高いです。フィードバックは、自分が気が付かなかったことに気付けるチャンスであり、耳が痛い助言も含め、一旦 素直に受け入れてみることが大切です。そして大事なことは、自分で吟味しながら、必要なものを取り入れて、修正していくことです。 ◆4.「集中力を高める環境づくりをする!」 *意外と軽視されがちですが、集中力を高める環境づくりは、上達のための土台となる部分です。やるべき練習に全神経を集中しなければ、大きな進歩は望めません。どれだけ長時間練習しても、気が散りながら練習してたら何の意味もありません。因みに「エリクソン氏」は、集中する環境をつくるためのポイントを、幾つか具体的に示しています。 ◯集中が切れるきっかけとなる物は、目に入らないところに移す。 ◯70%の力で長く練習するより、100%の力で短い時間練習する方が効果がある ◯これ以上集中できないと思ったら、練習は打ち切る ◯練習に最大限集中できるように、睡眠はしっかりとる必要がある ◯練習時間を1時間ごとに区切る などです。上達の質を時間で測るのではなく、集中の度合いで測ることが大切です。 ◆5.「有効な心的イメージが形成できるようにする!」 *「心的イメージ」とは一流の頭の中に持っている、その分野の技能に関するイメージのことです。言語や知識ではなく、イメージを形成することで、大量の情報量を脳が処理することができ、その分だけ短い時間で正確な決断ができたり、常人では考えられないような精密さで、身体がコントロールできます。「エリクソン氏」は、この「心的イメージの形成」が、一流とそうでない人を明確に線引きする特徴だと言います。そのため、特定の技能を最大限伸ばす為には、先ずは その分野の先駆者にインタビューし、その技能を発揮している時に「どの様なイメージを持っているのか?」、「練習中、頭の中は何を考えているのか?」を、出来るだけ正確に言葉にして話して貰うことが有効です。それを元に、自分自身で その技能に必要な「心的イメージ」はどの様なものか、特定することが必要です。「心的イメージ」を特定した上で、そのイメージを獲得するために必要な練習を設計し、それを日々のメニューに組み込み、「心的イメージ」形成のサポートをすることが大切です。 ーーー ◎と言うことで… 一流に共通する「限界的練習」について書きましたが、何も難しく考える必要はなく、自分にとって少し難しいことに、集中力を高めて挑んでいくということです。しかし この当たり前のことが、難しいのです。何故なら、人間には「ホメオスタシス」という生理機能が存在するからです。

最後に、この「ホメオスタシス」と「限界的練習」の関係性について、紹介します。

【「ホメオスタシス」と「限界的練習」の関係性とは?】 「ホメオスタシス」を一言でいうと… ◯「人間の身体は安定した状態を好み、体温、血圧、心拍数、血糖値、体重などを一定に保とうとする機能」です。 もう少し、分かりやすく言うと… ●「成長を妨げる、現状維持機能」です。 *分かりやすい例だと、暑い場所で人間が汗をかき、寒い場所で人間が震えるのは体温を「36℃」の一定に保とうとします。これは 「ホメオスタシス」のシステムが働いているからです。実は「限界的練習」ではコンフォート・ゾーンを抜け出した負荷が高い練習をするため、「ホメオスタシス」が保てなくなります。しかし これは、人の上達には有効なことです。例えば ランニングで考えると、非常に負荷が高い運動をすると足の筋肉に酸素を供給する毛細血管の酸素レベルの低下が発生します。このように「ホメオスタシス」が保てなくなると、身体は足の筋細胞への酸素供給を増やすために新たに毛細血管を増やそうとします。すると 新たに毛細血管を増やしたことにより、コンフォートゾーンの幅が広がり、より 強度の高い負荷に対応できるようになるのです。これが、人間の上達の仕組みであり、「限界的練習」が求められる理由なのです。 長くなりましたが、以上です。

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