みなさん、「クリエイティブ・テンション」という言葉を知っていますか? 私自身も、先日初めて聞いた言葉ですが、より良い「人生」を歩むには知っておくべき考え方だと思いました。そこで 今日は、この「クリエイティブ・テンション」について紹介します。
そもそも…
①【何故、調べよう思ったのか?】
●「何かを達成するときには、その"緊張感"から逃げるのではなく、楽しみに変えてしまうことが重要だと気づいたからです!」
〜感情に流される人にはなってはいけない!~
今の時代は、未来を予測できないが故に、「失敗」が価値を産む時代と言われています。その為 このような時代に於いては、ビジネスマンは感情に流されずに 大きな"壁"を乗り越える必要があります。それは その"緊張感"から逃げ出してしまうのではなく、楽しみに変えることとも言えます。その際に、大切な心構えがあります。それが「クリエイティブ・テンション(創造的緊張)」です。この言葉は、マサチューセッツ工科大学の「センゲ氏」が提唱したもので、目的を達成する原動力となる考え方だと思い、調べて見ることにしました。
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それでは…
②【今記事の、内容(要点)!】
■1.「クリエイティブ・テンション」とは?
●「自らのビジョンと現実との乖離を知ることで生まれるエネルギーの源泉!」
〜緊張感こそ楽しもう!〜
私たちは目標を立てた際には、現在の自分と思い描く姿には 必ずギャップがあることに気づきます。そして、人はそれを埋めようとする性質があります。それがいい"緊張感"となり、達成しようと努力した時に大きな成長を遂げるのです。これが「クリエイティブ・テンション」であり、"創造的緊張"と呼ばれています。
例えば、学士の取得という「ビジョン」を実現する為には、「忙しくて学ぶ時間が無い」と嘆いていても仕方なく、「ビジョン」と「現実」との乖離をしっかりと認識し、時間をやりくりしながら「今日は、テキストの1章だけを読む」というような小さなステップを重ねて行くしかありません。卒業する為には、「今学期に何単位取得する必要があり、今日は 何をしなければならないのか」という緊張感を持ち、諦めずに少しずつ単位を取得して行けば、卒業に必要な単位数が揃い、学士という「ビジョン」に「現実」が近付きます。
■2.反対の「エモーショナル・テンション」とは?
●「自分の目標を下げてしまうこと!」
〜あなたは、安易に目標を下げていませんか?〜
現在の自分と思い描く姿にギャップがあると達成できないと感じ、それに到達する為に努力するのではなく、目標を下げたり、ゴールを作らなかったりする人もいます。これが「エモーショナル・テンション」です。自分のプライドや恐れ、不安、感情に流されてしまっている状況であり、好ましい状態ではありません。
特に リーダークラスになると、「自分の職務を遂行できるだろか?」「結果は残せるだろうか?」など、様々な不安を抱えているはずです。さらに経営者だと、厳しい経済状況の中で、「会社が存続していけるだろうか?」という不安に悩まされていると思います。不安になると、入ってくる情報に対して過敏になり、人の話を聞かなくなる傾向にあると言われています。そして 安心感を得る為に、不安な気持ちを誰かにぶつけたくなり、つい周りの人に 八つ当たりしてしまうといった悪循環に陥るのです。どんな時でも、この"緊張感"を楽しむ「クリエイティブ・テンション」が求められているということです。 ■3.クリエイティブ・テンション」の事例とは? ●「プロスポーツ選手から学ぶ『クリエイティブ・テンション』!」 〜「クリエイティブ・テンション」を得るにはどうすればいいの?〜 分かり易い例でいうと、一流のスポーツ選手は最も「クリエイティブ・テンション」の持ち主と言われています。スポーツの世界は勝つか負けるかしかない、とても厳しい世界です。しかし 不安やその場の感情に流されていては、第一線で活躍することは出来ません。野球で「3割バッター」と言えば、とてもバッティングが上手な選手という印象を受けますが、それでも 残りの7割は失敗しているのです。また 長い競技生活の中では、当然 ブランクに陥ることも 数多くあります。しかし 7割の失敗から学び、出来る自分、勝つ自分を想像し、それに向かって全力で努力するしかありません。 そんな一流のスポーツ選手に共通しているのは、「絶対的に自分を信頼していること」と実験でも分かっています。日々 すさまじい努力を経て、自分の力を信じているのです。この自己信頼感こそ、「クリエイティブ・テンション」を持つ上で、とても大切になります。逆に「エモーショナル・テンション」に流される人は、自分に自信が持てず、自分を信頼できなくなります。 「クリエイティブ・テンション」を得るには、以下の"2つ"のことが推奨されています。 ◯1.「将来をしっかりと見据える!」 *企業だと「1年後、組織がどうあってほしいか?」、その為に 「今 何をすべきか?」を考えることです。個人だと「1年後どうなっていたいのか?」です。そして、その将来に近づく為に計画を立てて実行していくだけです。遠い将来のことだけを考えていると人は不安になります。1年後の自分や組織の姿を想像し、やるべき課題を考えることが大切です。 ◯2.「自分を信頼する!」 *例えば 組織のリーダーとなって 活躍する人たちは、優秀な人が多くなります。何故なら 少なからずリーダーになれた自分は、それなりの理由があることを自覚しているからです。リーダーは、これまでにも 多かれ少なかれ 様々な危機を乗り越えてきていることが殆どです。この経験から自分自身を信頼しているのです。リーダーに関わらずとも、自分を信頼し自分の持つ力に自信を持つことが大切です。 ーーー ◎と言うことで… ③【私なりの考え!】 ●「"創造的緊張"が生まれることは、より良い方向に向かっている証である!」 ~自信を持って、前に進もう!~ 大切なことは、「夢や目的・目標を掲げると、自ずと"創造的緊張"が生まれる」ということを知っておくことだと思います。「夢」と「現実」との乖離があり過ぎても、逆に「夢」と「現実」が近過ぎても、頑張ろうとする"創造的緊張"は湧きません。"創造的緊張"が生まれることは、より良い方向に向かっている証かもしれません。もちろん、その過程では多くの"壁"にぶつかります。しかし この"壁"を打ち崩せなければ、変革は出来ません。この"壁"は「エモーショナル・テンション」では 決して打ち崩せないのです。私たちは、1年後の自分をイメージして、胸の内にある不安や恐れを払拭する必要があるということだと思います。
また、"創造的緊張"を乗り越えるには、「自分に自信を持つこと」が大切になります。"自信"というと「先天的に備えている性格」と思うこともあるかも知れません。私自身も、そう思い続けてきました。しかし 決してそうではなく、日々の生活の中で 引き上げることが出来るのです。何故なら、"自信"は普段から自分との約束を守ることで芽生えてくるものだからです。 世の中で 1番約束を破り易い相手こそ「自分」です。だからこそ、1日に1つずつ 自分自身と約束をして、それを 実践しながら、翌日は 1つ増やしたり、少し大きな目標にしてみたりと、自分のペースで自分自身との信頼を積み重ねることで、自然と"自信"が湧いてくるのだと思います。長くなりましたが、以上です。
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