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concanトピックス特別編concanが考える「仕事に於ける『問い』の"力"とは?」~「問い」の技術を磨けば、上手くいかない「仕事」も劇的に改善する!~


今日は、concanが考える「仕事に不可欠な『本質的な質問力』」について考えてみます。


「問い」の思考。

「問い」が出来る人と、出来ない人では、仕事に於ける"成長ぶり"にも 大きな『差』が付くと言われています。

しかし 社会人になりたての頃は、その「問い」の重要さに 殆どの人が気づいていません。「問い」の"力"に気づくるのは、入社1~2年たったくらいです。




例えば、入社して間もない頃に、上司からの依頼で、ある自動車メーカーの「市場動向調査」を頼まれたとします。

期限は2週間。既に 成長が横ばいになり、成熟産業と呼ばれるようになった「自動車市場」で、そのメーカーが販売を伸ばす為にどのような成長戦略をとるべきか? それを描く為の「基礎資料」を作成するというものです。依頼内容を織り込んだ「ファクトパック」と呼ばれる、事実に基づいたリサーチ資料を作成する時に、入社仕立ての時は、「何を、何処までやればいいのか?」分かるはずがありません。


「自動車市場」を調べると言っても、「市場全体の規模からはじまり、該当 自動車メーカーの"強み"や"弱み"、競合の状況、顧客の意識」など、様々なデータがあります。しかし 2週間で市場の動向を網羅するには、時間が限られています。「一体 何を、何処までしたらいいの?」かなり迷うと思います。


例えば 先ずは、「どんな販売戦略にすべきかを明確にする為に、必要となる市場の規模、成長度合い、顧客の状況などの市場動向」を自分なりにブレークダウンした「リストアップ表」を持って、上司と打ち合わせしたとします。

「なぜ 販売戦略を明確にしようと思ったのかと言うと、自動車市場が縮小する中で、いかに 売っていくかは重要な問題だろうと考えた」からです。


上司に、その「リストアップ表」を見せながら、「販売戦略を明確にする為に こんな内容で市場の動向を調べようと思うのですが……」と、相談をします。


すると、上司からは、こんな"言葉"が──。

「〇〇さん、これじゃ『自動車白書』と変わらないよ。本当に 販売戦略が"真の問題"なのかな? そもそも 自動車メーカーが直面している重要な課題とは何んなのか、自分なりに考えて。先ず、『問題を構造化』して"真の問題"は 何かを明確にし、そして クライアントがどうなったらいいのか? 販売戦略が、本当に重要な課題なのか? そんな意識を持って資料を作ってくれ!」と。


「えっ、ファクトパック?」

「…真の問題って?」「問題の構造化?」

自分の考えていた「問題解決」が、どうやら 見当違いだったことに気づかされます。それどころか、そもそも「問題解決」とは、何をすることかすら、分かっていなかったことに"愕然"とします。


実は、上司が その人に「問い掛けたこと」は、すべて 「問題解決の基本プロセス」、「基本原則」、言い換えれば「仕事の原理原則」なのです。

自分が、いくら これが問題だと思っていても、クライアントにとって 本当にプラスになるものでなければ意味がありません。


私たちは、つい 目の前の分かり易い事象を捕まえて、そこを 何とかしようと考えてしまいがちです。「自動車販売」が低下しているなら、販売戦略を見直すべきだと考える訳です。


しかし、「自動車販売」の低下の原因が その自動車 そのものの「商品力」がないからだとしたら、販売戦略を見直しても"ムダ"になります。上司が 言ったのは「クライアントにとって、そもそも どうなることがいいことなの?」という、より『根源的』で『本質的』なことを問いながら「仕事」をしなさいと言うことなのです。


「自動車メーカーの成長戦略をどうするか?」という『お題』に対し、「その為の販売戦略に繋がる資料がポイントなのでは?」と思っていた点が、"ズレ"ていたのです。


「クライアントにとって、どうなることが いいことなの?」というような、「本筋の問い」が出来れば、そこから 思ってもみない『突破口』が開けると思います。この場合ならば、「自動車メーカー」に対して自動車というハードだけでなく、自動車があることで広がる体験の豊かさなど、ソフト面の良さも打ち出していくといった提案も出来ます。


そうした発想は、ただ 漠然と目の前のデータを見ていただけでは生まれてきません。

「どうなることがいいことなの?」というような「問い」をすることで『突破口』が開き、そこから 他の人とは違った「仕事」が生まれます。その積み重ねが出来るか、出来ないかによって、「成果」や「成長」も大きく違ってくるのです。



【『問い』の"力"の大きな"6つ"の効果】

※「問い」を心がけることで、何が変わるのでしょうか? 

「問い」の"力"は、大きく分けて"6つ"あります。

◆1.「バラバラの情報をひとまとめにする!」

*情報が整理でき、「仕事」で悩むことが減る。

◆2.「物事の核心がつかめ、時短に繋がる!」

*「仕事」の無駄が減る。

◆3.「異なる物事をつなげて発想を広げる!」

*アイデアが出やすくなる。

◆4.「状況を変える!」

*硬直した状況、行き詰まった思考に『突破口』が開かれる。

◆5.「人間関係が上手くいく!」

*「説得」ではなく「質問型」で伝えると、相手は自ら動いてくれる。

◆6.「自分を変える!」

*本当に自分が大切にしたいこと、やりたいことが腹に落ちるので、すぐ 動けるようになる。


このように「問い」は、とても"パワフル"なツールです。

自分の「思考」や「行動」をクリアにして、私たちの『夢を叶える原動力』になったり、『問題の解決策』を引き出したり、『新しいアイデア』を生み出したり、私たちの「人生」と「ビジネス」の"質"を劇的に上げる"力"を持っていると思います。


また、「いい問い」は、良い雰囲気の"場"をつくり、良いコミュニケーションを生み出し、人を勇気づけます。

その結果、「良い人間関係」や「親しみ」や「信頼感」を構築してくれます。まさに 「問い」の"力"は、『人生』や『ビジネス』で行き詰まった時の状況を突破してくれる「最強の問題解決法」です。



◎と言うことで…

concanが考える「仕事に於ける『問い』の"力"とは?」について考えてきました。

「問い」は、人の思考を方向づけながら前に進めます。

「問い」の"質"が、「答え」の"質"を決めるのです。

経営学の大家である「ピーター・ドラッカー氏」もこのように言っています。


「重要なことは、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、危険とは 言えないまでも 役に立たないものはない。」


これは「人生」でも同様です。いつも自分が見ている範囲だけで、適当な「問い」を立て、それに「答え」を出しても大抵は役に立ちません。同じ「問い」に対して違う「答え」を探し続けても、いたずらに時間を浪費するだけになってしまいます。自分に『本質的な変化』を起こす為に重要なのは、いつも 自分が見ていない範囲の「問い」です。


それは、新たな"気づき"や"可能性"を引き出す為の「問い」です。質問力というと、「問い」の種類やワーディングなど表面的なテクニックにフォーカスが当たりがちですが、重要なのは「問いが力を発揮するメカニズム」を捉え、ツールとして『的確』に、そして 相手の為に使いこなすこと重要です。他者からの「問い」の"力"を、『人生』に取り入れて行きましょう。


*「ピーター・ファーディナンド・ドラッカー」

⇒オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」 の発明者。他人からは未来学者と呼ばれたこともあったが、自分では「社会生態学者」を名乗った。

*生年月日: 1909年11月19日

*死亡日: 2005年11月11日,

アメリカ合衆国 カリフォルニア州 クレアモント

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