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  • 株式会社コンカン

concanトピックス特別編【concanが考える『知』と『情』の管理とは?】「上長に、必要な『知』と『情』の管理法を身に付けよ!」

今日は、特別編として「上長が部署を纏め、成果を出す為の『知』と『情』の管理法」について書きます。 ~副題:部署を纏める、成果を出すための管理法~ *作家「童門 冬二」『情』の管理 『知』の管理より *童門 冬二…本名・太田久行。1927年、東京府に生まれる。第43回芥川賞候補。目黒区役所係員を振り出しに、都立大学事務長、都広報室課長、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。 成功している「経営者」や「マネージャー」は、この管理法を行っていると言われています。 *『知』の管理…論理的管理。 *『情』の管理…思いやり、真心管理。 この管理の仕方は、理想の管理法ですが、私も まだまだ 程遠く難しいものです。 これを「習得」する為には、管理する側が、「人間力」を磨かなければ、中々 到達できない領域だと思います。


ーーー ●では、本題に入ります。 この管理法(本)の中に、「塔と道と橋」と言う言葉が出てきます。 この言葉から紐解きます。 ◆「塔」=目標とゴールを決める! ◆「道」=手段を決める! ◆「橋」=障害克服の具体策を決める! この「塔」「道」「橋」が、『知』の管理 『情』の管理の骨格になっています。 ーーー では、具体的な「管理手法」を書きます。 【『知』の管理!】 ●目標管理=本人次第 *スタッフ自身に、『目標』を定めさせ、自分で どの『道』を進むか決定させる管理。障害を事前に予見し、具体策を練り上げ、自律的に行動させること。 *スタッフに、考えて、考えて、考えさせること。 【『情』の管理!】 ●アドバイス管理=上長の寄り添い *『目標達成』までは、苦難の連続であり、スタッフが目標達成し易いように、「激励」「助言」しながら"自力"で達成させる管理。 *『情』の管理を、よく「飲み会」と勘違いしている管理者がいるが、全く違う。 ◆結局、上長は何のために管理するのか? *一番やってはいけないことは、管理の為の管理。 ●1.各人が、目標を自分で決める! ●2.スタッフに、考え抜かせる! ●3.上長は、推進停滞時に、「ヒント」を与える! ●4.スタッフの目標を達成させる! ●5.結果的に、上長は部署の目標を達成できる! ●6.最終的に、会社、社員、取引先が満足できる! *ステークホルダーが幸せになる。 ーーー ●ここで『知』と『情』の管理の具体的な例を歴史上のエピソードで紹介します。 【豊臣秀吉の"城普請"】 台風で壊れた「清州城」の堀を、当時、『織田信長』の下で駆け出しだった「木下藤吉郎」(後の豊臣秀吉)が、たった三日で修理した話があります。「工事奉行」が二十日掛かっても修理できない時に、短気な『信長』は、奉行をクビにして、「猿、お前がやれ」と秀吉に命じました。 秀吉は、自分で作業量を計算し、全体に掛かる日数を割り出し、こう言いいました。 「さて、作業の手順だが、修理個所を十か所に区分する。気の合うものと、合わないものがいるはず。誰と誰が組むかは お前たちが決めろ。どの組が一番早く受け持ちの箇所を仕上げるか楽しみだ。三番までは、俺が『信長様』から賞金を貰ってやる」 これは、「綿密な計画の上で、作業を細分化し、一つ一つに目標を設定する。」「人間の競争心を掻き立てる。」「組織はプロジェクトチーム」であるとしています。 しかし その時 クビなった「工事奉行」が、褒美など出すはずがないと そそのかしますが、秀吉は「今日にでも敵が攻めて来るかもしれない。おそらく、お前たちは、城の修理は侍の為と思っているのだろうが、俺たちが負ければ、路頭に迷うのは、お前たち。城を直すのは お前たちのためだぞ」と言ています。 これは 将(作業員)に 自分たちの為の本気の目標設定を行ったことになります。まさに「戦国時代」の現代版プロジェクト「目標による管理」であり、『知』の管理です。 しかし こんな秀吉も 天下を取った後は、狂ったような所業を行ったりしています(朝鮮出兵など)が、若い頃の秀吉は、こういった『知』の一方で『情』に厚い人間であったと言われています。 時代劇でも、この「城普請」の話は、よく取り上げられますが、普請が終わった後、秀吉自身が、将の処に出かけて行って、酒盛りをやり、仕事の労を"ねぎらっている"場面が出てきます。 このように 秀吉は『情』の管理の面も持ち合わせていました。 私が一番好きな武将は、この豊臣秀吉が若いときの「羽柴秀吉」時代の『秀吉』です。 ーーー ◎と言うことで… 「上長に、必要な『知』と『情』の管理法」について、書いてきましたが… 夏目漱石の「草枕」の冒頭に こんな言葉があります。 「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。」 この言葉は、「組織」や、組織に於ける「人間関係」に当てはまります。更に その管理も「知による管理」「情による管理」の二つに分ける事が出来ますが、「知 一方で管理すれば、角が立つし、情 一方の管理を展開すれば流されてしまう」と言っています。 「組織・人事管理」には、この『知』の管理と、『情』の管理があって、中々 上手くいかない。勿論 その一方だけでは、組織は滑らかに運営されていかない。しかし 『知』と『情』を適当に組合せれば良いというものでもない。その「ノウハウ」は、非常に難しい。なぜなら、それは相手があるからだと言っています。 「とかくに人の世は住みにくい」とは、「ただの人が作った世の中が住み難いからといって、越す国はあるまい。あれば、人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は、人の世よりも住みにくかろう」として、「仕事」に"生きがい"を感じ、「生涯」の殆どを、その「組織」で送るなら、そこから逃げる訳には、いかないと書かれています。 ーーー と言うことで、この「管理法」は、理想の管理法ですが… 本当に難しいと思います。 上長も「人間」ですし、「感情」があるからです。 しかし、各中小企業が「成長・進化」する為には、先ず「上長自身」が、自ら 「成長・進化」することが必要だと感じています。長くなりましたが、以上です。

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