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株式会社コンカン

若手社員の成長期!】第76回:「あらゆる人材に求められる『自己効力感』とは?!」~「自己効力感」を理解し、自信を持とう!!~

先日、とあるプロゴルファーのメンタルトレーナーが書かれた記事を見ました。その内容は、選手に徹底的に「自己効力感」を植え付けていくというものです。特にゴルフは、精神的(メンタル)な状況の違いで、結果も大きく変わるスポーツです。その為 どんなに技術があっても、「自己効力感」が満たされていなければ、全く 結果が伴わないというモノです。しかし これはスポーツに関わらず、ビジネスに於いても言えることだと思います。そこで 今日は、知ってそうで知らない「自己効力感」について纏めています。





先ず…

【「自己効力感」とは?】

●「目標を達成する為の能力を、自らが持っていると認識すること」を指しています。

*簡単にいえば、「自分なら出来る」「きっと上手くいく」と思える認知状態のことです。これは、スタンフォード大学教授で心理学者の「アルバート・バンデューラ博士」によって提唱された概念であり、英語では「Self-efficacy」と表現されているそうです。


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次に…

【「自己効力感」が高いことによる"メリット"!】

「自己効力感」が高い人は、当然「自分なら出来る」と思う一方で、「自己効力感」が低い人は「自分には無理だろう」「失敗したらどうしよう」という不安が大きくなり、直ぐに諦めて行動しなくなります。「自己効力感」を高めることのメリットは、仕事やプライベートに於いて 沢山ありますが、大きく"3つ"の"メリット"があります。

◆1.「チャレンジ精神が旺盛になり行動量が増える!」

*「自分なら出来きる!」と信じているため、未経験の分野の仕事やチャレンジングな仕事に於いても、積極的に挑戦します。困難な状況でも「自分なら乗り越えられるはず」と考え、諦めずに状況を打破しようとします。行動量が増えるため、目標を達成する可能性が高まり、仕事の成果も上げ易くなります。そして 実際に目標が達成できると、更に「自己効力感」が高まる好循環サイクルが生まれます。


◆2.「失敗しても立ち直ることが出来る!」

*「最終的には出来る」と信じているからこそ、失敗しても立ち直ることが出来ます。「自己効力感」が高いと、失敗から学び、次に生かそうとする力も高いため「次はこういう行動をすれば上手くいくだろう」と考え、再びチャレンジすることが出来ます。


◆3.「モチベーションの高い状態を維持できる!」

*「自分なら出来る」と思えることを増やす為に、自分の能力を常に向上させようとします。その為、常に向上心を高く持ち、モチベーションの高い状態を保ち続けることが出来ます。


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では…

【「自己効力感」を高める為の具体的方法について!】

「アルバート・バンデューラ博士」は、「自己効力感」を高める要因として、「達成経験」、「代理体験」、「言語的説得」、「生理的情緒的喚起」の"4つ"を挙げています。ここでは そん中でも、最も影響のある「達成経験」と「代理体験」の"2つ"の方法を通して「自己効力感」の高め方について書きます。

◆1.「達成経験によって高める方法!」

*これは 自分自身の力でやり遂げたという、自分自身の「成功体験」による高め方です。困難なことにチャレンジし「自分の力で それを克服することが出来た」という体験は「やれば出来る」という自信を深めます。この方法によって「自己効力感」を高めていく場合、とにかく 数を積み重ねることが大切です。勿論 大きな目標を立てて達成できれば、それだけ「自己効力感」も得られますが、実力に不相応な目標へと向かっても未達成が繰り返され、逆に「自己効力感」が下がっていくことにも成りかねます。

つまり 大事なことは「目標達成が簡単な小さい目標を用意し、徐々に その規模を大きくしたり、難易度を高めていくこと」です。また、既に成功経験を得ているにも関わらず、自分で気づいていないこともあります。そこで しっかり定期的に自分と向き合い、過去の経験を振り返ることも忘れてはいけません。その中で、自分では見えていなかった行動と結果の関係に気づくこともあり、その瞬間に認知が形成され「自己効力感」が生み出されることもあります。


◆2.「代理体験によって高める方法!」

*意外にも「自己効力感」は、何も実体験からしか身に付けられないという事もありません。他者の行動を観察し、あたかも自分が それをやっているようにイメージする「代理的体験」によって、高めることも出来ます。寧ろ スポーツの世界で行われるイメージトレーニングも その一つです。ここでのポイントは、結果ではなく過程を見ることです。成功という結果だけを追っても意味がありません。「自分にも出来そう」「自分も頑張らなければ」と切実に思うには、成功の「過程」をしっかりと調べることです。


*また「代理体験」では、つい著名人の成功例を参考にしがちです。ただ、時代や成功の規模が違い過ぎると自分に腹落ちさせることが難しくなります。或いは健全な認知が行われず、自信過剰に陥ってしまうこともあります。その為、実は 身近な例を探すのも得策です。同僚や友人、家族などで成功者を見つけた方が、類似性や優位性も感じ易くなります。先述の通り、成功までのプロセスを詳しく遡れることも大きな"メリット"です。


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ここで…

【自己肯定感」との違い】

「自己効力感」と似た"言葉"に「自己肯定感」があります。しかし この"2つ"の言葉は、似ているようで 異なります。実は、「自己効力感」だけがあっても精神的に完璧とは言えず、そこには「自己肯定感」が必要になります。

●「自己効力感」とは…

*前述したように、「目標を達成する際に『自分なら出来る、きっと上手くいく』と信じることが出来る"認知"のこと」です。ポイントは、「自分には それだけの能力がある」と信じられている状態であることです。

●「自己肯定感」とは…

*無条件に「『自分には価値がある』と認めることが出来る"感情"のこと」です。これは「能力があるから」「容姿が優れているから」などといった理由で自身を価値ある存在だと考える訳ではなく、ありのままの自分の「存在価値」を無条件に受け入れている状態を指します。


ここで 大切なのは…

●「自分自身をより良く成長させる為には「自己効力感」と「自己肯定感」の"2つ"を高めることが必要」ということです。

実は「自己効力感」だけがあっても、思った結果を中々 出せない等、本当の境地で自分が直面した課題に対し「自分は克服できそうだ」と思うことが難しくなるのです。その為「自己効力感」の先にある、「自己肯定感」まで辿り着かないと健全とは言えないのです。


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◎ここまで、「自己効力感」について纏めました。

何となく「自己効力感」が必要なこと位は理解していましたが、いざ 言語化すると新たな"気づき"があります。特に「自己効力感」というと、過去の「結果」からしか得られないと思いがちだと思います。しかし 実は「代理体験」によって 、ある程度は 誰でも得ることが出来るのは面白いと思います。これは 身近な憧れの人を見つけて、その人を分析して、自分が真似できるところまで「因数分解」を行うことだと思います。すると「自分でも出来るかも!」と思えてくるのです。大事なことは、ヒントは身近な所に沢山あるが、それを 自分とは 全く違う物として捉え、思考停止しないことだと思います。


●最後に「自己満足」との違いに書いて、終わります。

【「自己満足」との違いについて!】

●「自己効力感」を高めることは大切ですが、「自己満足」との勘違いが『1番 禁物』です。

「自己満足」とは、「『出来たこと』がゴールで、『ここまででいい』で完結していること」です。一方で「自己効力感」は、「『出来たこと』を受け入れて、『これが出来たから、今度は あれにも挑戦しよう』と、更に 次へのプロセスに繋がるモノ」です。これで「いいや」と思わず、後 一歩 踏み込んでみるという「小さな挑戦」が大切なのです。そして 一歩ずつ前進し「自己効力感」を積み上げる中で、いつしか「自己肯定感」が湧いてくるのだと思います。

長くなりましたが、以上です。

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