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【concanトピックス特別編】concanが考える「一流のビジネスパーソンが実践している『論理的思考力』の鍛え方とは?」~将来の予測が難しい"今"の時代を「VUCA」と表現!~

今日は、concan考える「経営者に必要な『論理的思考力』」について考えてみます。

経営者に限らず、ビジネスパーソンに必要な『能力』は基本的に"2つ"と言われています。

一つが「思考力」で、もう一つが「実行力」です。

「思考力」は考える力、「実行力」は その考えたことを実際に具体化する力です。今回は、「ロジカルシンキング」(論理的思考力)について紹介します。




ビジネスパーソンにとって、「論理的思考力」は、とても大切です。なぜならば、世の中は基本的に「複雑系」だからです。複雑なことを、まず そのままに ある程度理解するには「思考力」が必要です。にも 関わらず、テクノロジーの進化によって、表面的な生活では、どんどん 頭を使わなくなっています。身近な例を挙げると、『Suica』のようなICカードが普及する前は、電車に乗るだけでも ある程度複雑な「思考」が必要でした。東京などでは駅の券売機の上に掲げられている複雑な路線図から目的の駅を見つけ出して、そこまでの運賃を調べて、お金を取り出して、切符を買って、おつりを確認して、小さな切符を改札機に通して無くさないようにポケットにしまって、ようやく 入場できたのです。これだけのことを、今はICカードを改札機にタッチするだけで入場できます。運賃は、幾らかなどと考える必要がありません。


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また、分からないことでも、Googleで検索すれば、「仮説」や「思考」をすることなく「答え」が出てきます。これでは、ビジネスパーソンの「思考力」は低下するばかりです。


「論理的思考力」は、ある程度 訓練で鍛えることが出来ます。例えば、アメリカのビジネス大学の教科書を読むと、文章が論理的に書かれていて、とても理解し易く、日本との違いに驚くと言われます。アメリカでは、論理的で分かり易い教科書が良い教科書だと言われています。また、ビジネススクールでは、多くのレポートの提出を求められます。そのレポートの結論が良くても論理が飛んでいると良い点数を付けて貰えないそうです。逆に、論理が整然としていれば、結論が違っていても満点に近い点数が貰えます。論理的に書かれた教科書を 沢山 読み、論理を積み重ねたレポートを多く書くことで、「論理的思考力」が鍛えられます。


こうしたことから、アメリカの共通言語は、「英語」ではなく「論理」だとも言われる所以です。アメリカは『多民族国家』のため、言いたいことは論理立てて言わなければ、相手に正しく伝わらないのです。アメリカの「マクドナルド」や「スターバックス」のようなフランチャイズチェーンが 世界的に広がり易いのも、誰でも出来るように論理的に書かれた「マニュアル」を創る『能力』に、アメリカ人が長けているからです。


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一方、日本人同士は「あうんの呼吸」で理解できてしまうところがあります。そのため、報告書や書類を書く時、くどくど 書いてはいけないと思い、論理を飛ばしがちです。それでも 日本人同士なら 通じるからです。しかし、本来 ビジネスの場では、書くべきことを省略せず、筋道の通った論理的な内容に仕上げなければ通用しません。


「論理的思考力」を身に付けるには、自分で『文章』を書き、読んで貰う訓練が有効です。

ビジネスの場では、論理的に話をすることも重要です。論理を飛ばさずに話をする能力を高める最良の訓練は、『文章』を書くこと、そして 書いた『文章』を読み返すことだと思います。ただ、自分で書いた『文章』は自分の論理で分かってしまう(論理の飛躍が見えにくい)ので、誰かに 読んで貰うことが重要です。


書いて、読み返す訓練を続けていると、論理が飛躍しなくなります。そして 話が上手くなります。話が下手な人は、色々な話題を「、」で どんどん 繋げてしまうので、聞き手は話が見えなくなり 混乱してしまいます。話が上手い人(論理的に書く訓練を積んだ人)は「。」で区切ることが出来ます。話の飛躍もありません。それが ロジカルに話す、論理立てて話すということで、聞き手は納得します。


「思考」には、レベルがあるので、「思考レベル」の高い人たちと付き合うことも大切です。分かり易い例を挙げると、「思考レベル」の低い上司が、部下にハッパを掛ける時、「頑張れよ」という漠然とした"言葉"を使います。部下は「はい、頑張ります」と答えますが、何を頑張ればいいのか分からないはずです。「思考レベル」の高い上司は、「頑張れよ」ではなく、「訪問回数を増やせ」とか「提案書の書き方をこう改善しろ」というように具体的に指示をするので、部下は 何をどう頑張ればいいのかが理解できます。付き合うべきは、何となく 分かったような抽象的な"言葉"を使う人ではなく、具体的な"言葉"を使える人です。

もし、自分が漠然とした"言葉"を遣いがちだという「自覚」があるのであれば、漠然とした"言葉"を使わずに話す努力をするだけでも「思考レベル」は上がります。例えば 会議で、「もう少し安ければ売れます」ではなく、「50円安ければ売れます」というように、もう少しの部分を数値化するなど、具体化する"クセ"を付けるといいと思います。


また、「良い」とか「悪い」といった形容詞を使う場合にも、「この部分の表示がライバルのA商品に比べて字が大きくて分かり易い」という風に、何が「良い」のかを具体的に考える"クセ"を付けることも重要です。この"クセ"が付いてくると、漠然とした"言葉"を聞いた時には「どれくらい」や「もっと具体的に」と考えられるようになります。つまり、論理を深められるのです。


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更には、Googleで検索する場合も、先に 自分の答え、つまり「仮説」を持った上で 検索することが大切です。そうすれば、単に答えを「知る」ことでなく、「仮説」を立て、考える"クセ"が付くようになります。間違っていても問題ないので、とにかく 自分の『頭』で考えることが不可欠です。


もう少し、付け加えるならば「思考停止語」を遣う時にも、「具体的には」と考えることです。「思考停止語」とは、相手が反論し難いい"言葉"です。例えば、「一歩踏み込め!」という"言葉"です。これも「思考停止語」ですが、これを聞いた相手は「はい、分かりました」と思うしかなく、それでいて、お互いに意味を伝えた、伝わった気になります。この「一歩踏み込め!」と言う場合には、言いっ放しにせず、「この後に、3分でも5分でもいいので実践して下さい」と言うことです。それが具体的な「一歩踏み込め!」です。


「経営者」の中には、よく こんな"言葉"を使う人がいます。「お客さま第一で頑張って下さい」と。

この「お客さま第一」も「思考停止語」です。聞いた相手は反論のしようがありません。しかし お客さまは、『商品』や『サービス』を買うので、「QPS(Quality、Price、Service)」に具体的に落とし込まない限り、「お客さま第一」には ならないのです。勿論「お客さま第一」は重要ですが、具体化しなければ 何も変わらないのです。「お客さま第一」と聞いた時に、それは 具体的にどういうことなのかと考えることが出来れば、「思考力」が上がっているということです。他の漠然とした"言葉"も同じです。経営者、それぞれが 具体化する努力をして、「思考力」を高めなければなりません。そうすることで、世の中が、違って見えるのです。


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◎と言うことで…

「一流のビジネスパーソンが実践している『論理的思考力』の鍛え方とは?」と題して書いてきましたが、近年、「ビジネス環境」が激しく変化しています。

将来の変化が予測し難くなったという意味で使われている"言葉"に「VUCA」というもがあります。この"今"の時代を表す「VUCA」とは、「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字を繋げた"言葉"です。


この激変した「ビジネス環境」が…

◆環境の変化1.「スピードが速くなった!」

テクノロジーの進展は著しく、ビジネスが動くスピードも各段に速くなっています。顧客からもスピード感ある対応を求められ、様々なサービスが即日提供される時代となりました。


◆環境の変化2.「社外との協業が増えた!」

若手社員でも、社外のステークホルダーと協力して業務を進める機会が増えています。この理由は「自前主義」が薄れ、より自社の強みが活かせる領域への集中が求められているからです。大企業とベンチャー企業との業務提携や、フリーランサーと協業することも当たり前になりつつあります。


◆環境の変化3.「予期せぬ新規参入や天災など!」

昨今、業界の垣根が無くなり異業種だと思っていた会社が競合になることは珍しくありません。グローバル化が進む中、世界のどこかで発生した大規模な天災、新型コロナウイルスのような感染症も、ビジネスに大きな影響を及ぼします。


このように誰も経験したことのない課題が次々に起こる状況下では、上司に答えを求めても解はありません。なぜなら、上司も初めて直面することだからです。

人は経験のないことに直面すると、確固たる理由もなく過去の経験を模倣して対応してしまいがちです。「何か対応しなければ」という焦りや責任感ゆえの行動であるものの、これは曖昧に仕事を進めている状態に他なりません。

曖昧に仕事を進めてしまうと、このようなことが起きてしまいます。


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【曖昧に仕事を進めると…】

●自分と相手の前提が違うことに気づかないままコミュニケーションしてしまい、後になって認識の『くいちがい』が起きる。

●業務の一つひとつについて、上司に指示を仰いでから顧客対応するため、顧客が求める『スピード感』に対応しきれないため、顧客の不満が溜まり、競合に顧客を奪われることもある。

●組織を率いる管理職以上は、未経験の課題でも対応しなければならないが、何となく決めている感覚が拭いきれず、自信を持って意思決定ができない。


【誰も経験したことのない課題に、「論理的思考」は不可欠な『能力』!】

最後に、「論理的思考」は、日常業務の質を高めることのみならず、経験がないことに対処する際にも大いに役立つスキルです。今後もビジネスを取り巻く環境の変化は起き続けます。だからこそ、「論理的思考」を武器として持つ人材が多くいる組織は、致命傷を負わずに生き残る可能性が高まります。

成長し続ける組織創りに向けて、「論理的思考」を鍛えられる環境を整備することが、各企業に求められています。

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