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株式会社コンカン

【若手社員の成長記!】「第57回:あなたは、どのくらい『自己学習』をしていますか?!」~未来を見据えれば、自ずと自己学習がはじまる!~

皆さん、1日にどのくらい「自己学習」をしていますか? 私はというと、1日1時間以上は「自己学習」に充てるように意識しています。




実は この質問は、某研修を主催した時に講師の方が実際にされた"モノ"です。そして この回答に、私自身 余りにも驚いた事もあり、今回は 実際に社会人の「自己学習」について、深堀りしてみようと思います。

大前提として

ここで言う「自己学習」とは、会社で用意された研修や勉強会ではなく、自己啓発や資格取得などに向け、「自分の意志」で学ぶ学習のことを指します。つまり、本は 勿論のこと、「YouTube」や「アプリ」と言ったオンラインでの学びなども全て、自己学習に含まれます。


では、早速 結論です。

【「日本の社会人の平均自己学習時間」について】

なんと…

●「1日平均『6分』」です。

これは、実際に総務省統計局が2016年に実施した「平成28年社会生活基本調査」で、公表されている数字です。ほぼ 義務教育とはいえ、学生時代に1日何時間も勉強していたことを考えると、社会人の勉強時間の少なさに驚く人も多いはずです。


次に…

【「年収との相関関係」について】

2016年にビジネス誌「プレジデント」がビジネスパーソン1,000人に行なったアンケートによると、1日に1時間以上の自己学習時間を取っている人は…

〇年収500万円台では「29.9%」

〇年収2,000万円台では「48.0%」となり、実に 1.6倍の開きがあります。

つまり…

●「年収が高い人ほど、積極的に『自己学習』を行っている傾向がある」ということが言えます。

実際には、年収が高い人の勉強時間は「1日2~3時間」にも及び、そうでない人の何倍も「自己学習」をしていると予測できます。自己学習時間が長ければ長い程、年収が上がる保証はありませんが、年収が高い人の大部分は「自己学習」をしていることが伺えます。


次に…

【「海外との比較」について】

ベネッセの調査によると、「1日のうち、仕事以外で「自己学習」をするか?」という質問に対して、日本人は「約半数が『何もしない』」と答えたのに対して、アジア14ヵ国では「何もしないのは『約13%』」という結果が分かっています。このように…

●海外と比べても日本人は、「自己学習しない国民」と言えるのです。


では…

【「日本人の自己学習時間が少ない理由」について】

「個人単位」と「国単位」から見てみます。

●先ずは「個人単位」で、社会人が自己学習をしない理由を探ってみます。ベネッセの調査によると、以下の「3つ」が主に考えられています。

■1.「仕事が忙しい」

*最も大きい原因は、やはり 仕事が忙しいことです。日本人は時間給で仕事をしている人が多く、どうしても 会社に束縛されてしまう人が多いのです。

■2.「無駄な時間が多い」

*1日の過ごし方に無駄が多く、自己学習が少なくなってしまうパターンです。「ゲームやSNSに熱中してしまった」「机に向かったものの」「ボンヤリ過ごしてしまった」「飲み会の翌日、二日酔いで動けなかった」といった時間ロスが積み重なれば、勉強時間は短くなる一方です。

■3.「目標・計画が曖昧」

*目標や、目標を達成するまでの計画が曖昧な場合、迷いが多くなるため、勉強時間を確保しようという意欲が湧きません。というより、そもそも キャリアプランが不明確な人が多く、目標すら立てない人が多いと言われています。


●次に「国単位」で、日本人が自己学習時間をしない理由を探ってみます。同じくベネッセの調査によると、これには「2つ」の理由があると言われています。そもそも、勉強せずとも当たり前のように生活できるのが「日本」なのです。

■1.「日本型雇用システム」

*現在の日本では「新卒採用」「年功序列」「終身雇用制度」など、ゆっくりとは変わりつつありますが、日本の殆どの企業が まだまだ 脱却できていません。これは つまり「自分の成長を自分で築き上げる人」が少なくても、生き残れる仕組みになっているのです。

■2.「受け身な学校教育」

*今の日本の学校教育は「受け身な学び」と言われています。「周りと違うことをしないように」「いい大学に行くために勉強しろ」「いい会社に入れば人生は安泰だ」と言った教育が、「自分の意見を持たない」「勉強嫌い」のような人間を作ってしまうのです。日本の学校教育は戦後から、殆ど変わっていません。「いい大学に入って、いい会社に就職する。そのために勉強するんだ」と、私塾や学校でも 未だに当たり前の様に信じられています。つまり、多くの方が「生き方」についての勉強なんて、殆どしていないのです。


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◎と言うことで…

大人の「自己学習」について、調べてみましたが、皆さんには どう写りましたか? 私の場合は、今でこそ 毎日 意識して「自己学習」の時間を確保していますが、前職時は 全くしていなかったことを思い出します。恥ずかしい話です。

何故 「自己学習」をやるようになったのか考えてみると、何となくですが「自分のやりたいこと」が明確になりつつあるからです。その為に勉強していますし、そもそも それを見据えた『働き方』をしています。目的を持って学んだ知識を、『生き方』に活かすことで「知識」が「知恵」になり、そして「知性」になります。つまり、未来を見据えた『生き方』をすると、知識の活かし方を描き易く、自然と「自己学習」を始めるのだと思います。逆に言うと、少しも『人生の未来』を想像できないのなら、「自己学習」の必要性を感じないのは当たり前かも知れません。


〇最後に違う切り口で、「自己学習」の必要性について紹介します。

今後は「自己学習」は必須と言われています。何故なら…

●「『人生100時代』が現実となっているから」です。

これは、ロンドン・ビジネススクール経済学教授の「アンドリュー・スコット氏」が、著「LIFE SHIFT」で述べた考えで、一気に世界に広がりました。

現在 50歳以下の人の平均寿命は「100歳」を超えると言われています。この寿命の延伸により、定年後の『人生』が長いと言うことは「教育→仕事→引退」という人生から、階層のない「マルチステージ」の『人生』へと様変わりします。それに伴い 先進国の全人類が引退後の資金問題に留まらず、スキル、健康、人間関係といった「見えない資産」をどう育んでいくかという問題に直面すると言うことです。そんな時代に自分を助けてくれるのは、自分しかいないのです。これからは、今まで以上に 厳しい時代かも知れません。

長くなりましたが以上です。

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