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【若手社員の成長記!】「第46回:何故 『哲学』を学ばないといけないのか?!」~目の前のことに『疑問』を持つことか始めよう!~

最近は、「哲学」という"言葉"を聞く回数が増えました。皆さんは「哲学」と言われるとどんなイメージをお持ちですか?当の私は、正直に言うと「ちょっと胡散臭く、ビジネスとは無縁のもの。」というのが少し前までの印象です。恐らく、皆さんも同じ印象 もしくは 「ちょっと難しそう……」と思っている人が多いと思います。一方で、何故 昔から存在したこの"言葉"が、今になって、耳にする回数が増えたのでしょうか?

そこで 今日は、この「哲学」を、少し深掘りしてみます。






●そもそも…

【「哲学」とは?】

*weblio国語辞典では「真理を探究する知的営み」とあります。しかし 面白いことに、実は この国語辞典には「『哲学』の正確な定義はありません」とも書かれています。

では、もっと 分かり易く言うと…

「あらゆるものの原理・真理を求める学問」です。例えば、「自分の知識はどうやって生まれるのか?」とか「国家のベストな構造は?」などを突き止めることです。しかし ここまでくると、もはや正解は存在しません。

つまり…

◆「個人の思想のぶつかり合い」と言う表現もできます。

何だか 考えれば考えるほど、難しく感じてきますが。。。


【「哲学」と「道徳」の違いとは?】

日本の教育では「道徳」という教科がありますが、「哲学」とどう違うのでしょうか?

それは、哲学は「あらゆるものの原理・真理を求める学問」である一方で、道徳は「行為の善悪を示したもの」です。

つまり、「嘘をついてはいけない」「約束を守るべき」と教えるのが「道徳」であり、「どうして"嘘"をついてはいけないのか?」「どうして約束を守るべきなのか?」を考えるのが「哲学」なのです。

こういう『視点』から見ても、確かに日本は「道徳」はあっても、「哲学」を学ぶ機会は、それほど無いような気がします。


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●では…

【何故、今 「哲学」が求められているのか?】

*これには、大きく『2つ』の理由があると言われています。

◆1つは目は…

「人々の性格、価値観が多様化し、従来の『解決方法』が全く通用しなくなっているから」です。

例えば、大企業は これまで、市場のニーズを知るために何千万、何億円を投入して『マーケットリサーチ』を行ってきました。しかし こうした従来通りのやり方だけでは、「人々が何を求めているのか?」「なぜ 商品Aは売れるのにBは売れないのか?」といったことは分からなくなっています。「VUCA」と言われる時代の中で、そもそも 何が問題で、どうすれば その問題を解決できるのかも見え難くなっているのです。

(*VUCA=「Volatility:不安定」「Uncertainty:不確実」「Complexity:複雑」「Ambiguity:曖昧」)


◆2つ目は…

従来の『解決方法』が通用しないという過去目線とは逆に、「未来に向けて何をなすべきか?」「何を達成したら成功なのか?」も分からなくなっているのです。仮に5年後、10年後の『ビジョン』を立てたとしても、ビジネスのルールが変わってしまったら 全く意味をなしません。そうした 未来に向けた施策への確信を持つことの難しさもあります。


*因みに、現代だと、グーグルやアップルなどの、最先端のIT企業が こぞって、企業専属哲学者をフルタイムで雇っているそうです。しかも、こうした企業専属哲学者は、経営者へ直接助言を与えることから、CEOなどと並ぶ呼称としてCPO(Chief Philosophy Officer=最高哲学責任者)と呼ばれています。つまり、AIやロボット技術をはじめとするテクノロジーが進歩し、企業はデータに基づく分析だけでは解決できない、答えのない問いと向き合うことが強く求められる中で、「自社は何をなすべきなのか?」「何故 その事業を展開するのか?」といったことを突き詰めるのに哲学者の洞察が役立っているのです。


●更に…

*現代はNHKをはじめとする「子供に哲学」を触れさせようと言う動きが活発になっています。そもそも 昭和初期は、子供の頃から哲学を教えるのは当たり前でした。それが、戦後 アメリカの実質的支配を受けながら哲学に触れることが減ったと言われています。しかし、インターネットや経済が発達し、複雑化した世の中では、今一度「ありのままの自分を大切に出来るようになろう」という機運が高まっているのです。同時に、人々の価値観が多様化する中で、子供のうちから他者を尊重する態度を育むことが求められているのです。


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◎と言うことで…

自分なりに「哲学」を一言で表現すると…

◆「物事の根っこの部分を問いただすこと」です。

それは、答えの無い世界で、世の中の『真理』を"自分なり"に見つけ出すことです。その為には、先ずは「自分の考え方・こだわり」を明確にすることからかも知れません。すると、相対的に物事を捉えられるようになり、自ずと「納得する人生に繋がる」と思います。勿論、若者の私なので、まだまだ 想像できない『真理』があるのも、十分 承知していますが。。。


●だとすると…

最初から過去の天才の頭や、著名なインフルエンサーの言うことを鵜呑みにし、『思考停止』になるのではなく、「本当にそうなのか?」「自分だったらこうする」などと、自らに理由を問いただすことだと思います。

そして、そのスタートは、身の回りの些細なことでも良いのかも知れません。例えば、「正義とは何か?」「勇気とは何か?」といったことです。意外に簡単に答えられないと思います。その為に、日頃から常に周りに『疑問』を持ち"自分なり"の答えを持つことが大切であり、それが自分の「哲学」になっていくのだと思います。


●最後に…

「哲学思考」を取り入れて、成長していることで有名な企業を紹介します。

それは、「星野リゾート」です。

「星野リゾート」は、私も企業分析を行ったことがありますが、とにかく 現場の人の意見を大切にされることで有名です。その際に、現場の人 全員で「観光とは何か?」「人はなぜ観光をするのか?」という観光の『本質』を探し求めた結果、観光の『本質』としての「異文化体験」「非日常体験」という答えに到達し、地域に根ざしたリゾート施設の展開の"アイデア"に繋がったそうです。

また、「星野リゾート」の青森の施設では、現場スタッフも含めて「青森らしさとは何か?」と問いを立て、対話を繰り返し、青森ならではの『異文化体験』を施設コンセプトに落とし込み、「スタッフが津軽弁で話す」「毎晩、ねぶた祭をする」「津軽三味線を弾く」といった催し物を設けて、傾いた経営を見事立て直したのだそうです。


こうやって書くと、私が務める、この「(株)コンカン」の事業 そのものの気がします!

改めて、私も普段から身の回りに『疑問』を持ち、"言語化"することで、自分なりの「哲学」を持つ訓練をしていこうと思います!長くなりましたが、以上です。

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