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【若手社員の成長記!】「第42回:何故、今『教養』を求められているのか?」~アイデンティティの源泉こそが教養だ!~

最近は、「教養」という言葉を聞く機会が増えました。私もよく「YouTube」などを見ますが、多くの経営者・著名人が この教養について語られています。この"言葉"自体は、昔からあったものですが、そもそも、何故 最近になって聞くようになったのでしょうか? そして 何故、今「教養」を求められるようになったのでしょうか?

今日は、自分自身の勉強の為に、この「教養」について調べてみようと思います。




〇先ず…

【『教養』とは?】

「ブリタニカ国際大百科事典」では…

●「精神文化一般に対する理解と知識をもち、人間的諸能力が全体的、調和的に発達している状態。教養の内容は、その所有者が存在する社会の文化によって異なる。」と記載されています。

これを、もっと噛み砕いて言うと…

*「人間性を豊かにして、人格・品位を高めたり実社会で役立ったりする体系的な知識と理解力(応用力)」と言えます。


実は このように、教養という言葉の定義は難しく、抽象的な表現がされています。

そこで、この「教養」の歴史を紐解くと見えてきます。

*「教養」という概念は、元々は古代ギリシャで生まれました。そこでは「リベラルアーツ」と呼び、「自由な人格となるための手段」と捉えていました。奴隷制度のあった古代ギリシャでは、様々な学問や技術、芸術がリベラルアーツであり、自由な市民にとって「奴隷からの開放」の為に必要なものだと考えられていたのです。


そして 実利性・職業性・専門性を志向する学問と対立する科目として尊重され、14世紀から16世紀のルネサンス期の人文主義に復活し発展していきます。明治期に西洋文化が流入されると伴に、西洋流の「教養」の概念も日本に入ってきたのです。


つまり…

●リベラルアーツを現代の「教養」に当てはめると、「新たな知識や情報をため込むのではなく、それらを活用して自分自身を解放し、柔軟な視点で物事を考えるということ」になります。


ーーー

〇では…

【何故 今『教養』が求められるのか?】

●変化のスピードが激しい現代社会に於いて、目の前の事に翻弄されることなく、その背後にある物事の"本質"を捉える事こそ重要であり、それを磨くことが出来るのが「教養」だからです。

*「教養」というのは、何らかの事象に対して具体的な答えを与えてくれるものではありません。その為、学んだからといって、直ぐに仕事の成果に結びついたり、役に立ったりはしません。

しかし 抽象度が高いからこそ、汎用性が高く、何か具体的な事象が起きた時でも、その物事の"本質"が何であるかを見抜くことが出来るようになります。現代は、日々の変化が激しい世界ですが、変わっているのは「氷山の一角」であり、その根底にある目に見えない部分は、実は 普遍的なものです。

特にビジネスに於いても、変化に振り回されるばかりでは、何ら有効なアクションは打てません。表面に出てくる様々な変化に直面した時に、「要するに こういうことだよね」という"本質"を捉えた"言葉"が出てくる人こそ、「教養」がある人なのです。


〇次に…

【特に「リーダー」に求められる『教養』とは?】

*例えば、歴史を学ぶことは、過去に起きた事象のパターンを多く知るということです。歴史に関する教養がある人は、このパターン認識の引き出しが豊かであるため、いくらビジネス環境がめまぐるしく変化しても、「これは どこかで見た現象と似ているな」と気づくことが出来ます。だからこそ、経営者やプロジェクトのトップを担うようなリーダーは、特に「教養」が求められるのです。逆に「教養」がなく、目の前の事象に振り回されてしまう上司だったら、部下は上司が騒ぐたびに混乱してしまうことになるのです。


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◎と言うことで…

「教養」について調べていましたが、恥ずかしながら「知っていそうで、全く知らなかった」と痛感します。私も偏った知識・情報ばかりを調べてしまう"癖"がありますが、その幅を広める事で"点"が"線"となり、返って尖ることが出来るのだと思います。勿論、その入り口は「好きなこと」でも良いと思います。一番 ダメなのは、自分の趣味・興味のある分野から広げようとしないことです。

そして、この「教養」の根底にあるのは「好奇心」だと思います。例えば 外を散歩している時から 身の周りに"アンテナ"を張り、「何で?」と思ったことを、調べて見ることから「教養」が始まるのかも知れません。


特に現代社会は、この「教養」がビジネスの現場で求められ始めています。

例えば 映画などの「ヒットの法則」として言われいてるのが、「時代性×普遍性」という方程式だそうです。

*「時代性」というのは言わば、その時代のニーズやトレンドのようなもので、今 人々が求めているテーマやコンテンツなどのことです。

*一方、「普遍性」というのは、文字通り例外なく全ての物事に通じるものです。これは 人間の"本質"に根ざしているため、万人に受け入れられるアイデアを生み出す為の『根幹』となります。この普遍性を知る為に欠かせないのが「教養」なのです。普遍性と時代性を掛け合わせることこそ、どの時代であっても、万人に受け入れられるコンテンツを作ることができる方程式だということです。


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〇最後に…

一個人で考えた時も、充実した『人生』を送れる人間は「普遍的(教養)」なものを自分の中に持っているということだと思います。この「普遍」を自分の中に多く備えておけば、それと 時代性を掛け合わせることにより、無数のアイデア(ワクワク感)が湧いてくるのだと思います。一方、「普遍」を持たない人間は、常に「時代性」という名の「今」に振り回されてしまうだと思います。

もっと言うと…

◎「教養」を深め その幅が広まるほど、身近なことへの"感度"も高まり、強く 母国・家族・個人を意識するようになるのだと思います。それは「自分たちの社会、自分たちの文化とは何か?」「自分の存在意義は何なのか?」などです。つまり 教養を通して、自身の『アイデンティティ』を確立していくのだと思います。歴史・文化・芸術…。改めて、こういったモノ・コトに触れることの大切さを痛感します。

長くなりましたが、以上です

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