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【若手社員の成長記!】「第2回:"美意識"を鍛えて、自分の判断軸を創る!」

株式会社コンカン

今日は「美意識」についての本を読んで、事業 更には、個人としての「生き方」にとても参考になる内容だったので、自分への"刷り込み"を含め、記事にしました。

先日【なぜ、世界のエリートは「美意識」を鍛えるのか?】という本を読みました。 これはまさに、「アフターコロナ」時代に益々 求められる内容であると同時に、今の仕事にも深く関わり興味深いものでした。

著者は「山口 周 氏」です。 電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、現在はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成などをされています。 ーーー 本の内容を一言で説明すると… 「これからの時代に於いて、ビジネスをする上で良い判断をする為の"美意識"」について述べられている本です。 その上で、先ずは結論から言うと… ●「これからの時代は徹底的に"美意識"を鍛えるべき」という事です。 ーーー では 簡単に、内容を説明していきます。 先ず この本のキーワードとなる「美意識」の定義について… これは「真善美」という言葉で表せます。 〇「真」とは、嘘偽りのないこと。 〇「善」とは、道徳的に正しいこと。 〇「美」とは、美しいさまのこと。 その上で前提として… ●現代の経営では以下の"3つ"のバランスを保つことが理想と言われています。 ◆1.「アート」 *感性や直感、感覚のこと。クリエイティブの領域だけではなく「美意識」からくる善悪の判断など。 ◆2.「クラフト」 *経験や知識などのこと。 ◆3.「サイエンス」 *理性や論理的思考。数字や言葉で簡単に説明できるもの。 ーーー しかし 実際のビジネスの世界では… 過度に「サイエンス」と「クラフト」が重視され過ぎていると述べられています。 何故なら、「アート」が言語化できないのに対して、「サイエンス」と「クラフト」は言語化して簡単に説明できるからです。 つまり、中々 言語化できない「アート」は、どうしても弱い立場になってしまうのです。 ーーー ここに 大きな問題があります。その理由は"3つ"です。 ◆1.「論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈」 *論理的・理性的に情報処理をするという事は、全ての答えが同じものに集約されます。つまり精度が高まれば、高まるほど、他人と同じ答えしか出せなくなるという事です。簡単に言うと、「他人との差別化を図れなくなる」ということです。 *そもそも、今の時代は「Volatility:不安定」「Uncertainty:不確実」「Complexity:複雑」「Ambiguity:曖昧」で表すことができ、論理や理性だけに頼って物事を判断しても合理性は担保されないのです。 ◆2.「世界の市場が『自己実現的消費』へと向かっている」 *物が溢れている時代に、どのような商品やサービスに於いても、それぞれの人の心を打つ美的センスが宿っていない限り、売れない時代となったのです。 ◆3.「システムの変化にルールの制定が追いついていない」 *現在のように変化のスピードが早い時代に於いて、ルールの整備は現実で起きているシステムの変化の後追いでなされることが当たり前になります。そのような世界でクオリティの高い意思決定を実現していくためには、明文化された法律を拠り所にするだけではなく、内在的な「美意識」を求められるのです。 そして、更に言うと… 「サイエンス」と「クラフト」だけに偏ると、「合理的な説明さえできれば何をしてもよい」という企業風土を生みかねないのです。 上記のような理由から… ●今の世界の「エリート」はアート(美意識)を徹底的に鍛えていると述べられています。 (論理的思考を否定している訳ではない) 外の世界をいくら探したところで正解は見出せないため、自分の内側からくる「美意識」に答えを求めるしかない訳です。 まさに、目に見える論理でなく、目には見えない感性こそが大事な時代になってきたということです。 *コンサル会社がデザイン会社を買収する事が増えている。 *現代の経営者は、デザイナーに意見を求めるようになった。 以上を踏まえ… 【理想の組織体制】 ●トップに「アート」でビジョンを語る人を据えて、その周りを「クラフト」と「サイエンス」を重視する人で固める。 *以前の成長企業を調べても、殆ど このような組織体制になっている。 ●ディズニー、ソフトバンク、本田、アップル ●ヒトラーやチャーチルなど政治の世界でも同様 それは つまり… 個人としても「ビジョン」を掲げられる人が、成功に近づき易い世の中になったという事だと思います。 ーーー ◎と言うことで… まだまだ書きたいことがありましたが、自分なりに要約してみました。 最近は、私自身もここで言う「アート」に触れる機会が多くなりましたが、「アート」のパワーは凄いものだとまさに感じていました。この本では、その理由を分かり易く説明されていて、とても勉強になりました。 また… この本を手に取った理由は、間違いなく「今」行なっている事業と、似たような内容だったからです。 しかし… 私は、この本の"キーワード"である「美意識」を鍛える前に、先ずは自分自身を知ることから始めるべきだと思いました。 つまり それは… ●企業では「C.I.(Corporate Identity):コーポレートアイデンティティ」 ●人では「「H.I.(Human Identity)」:ヒューマンアイデンティティ」 を徹底的を明確化することだと思います。 このアイデンティティを明確化することで、自分なりの「何をもって『美意識』とするのか?」の判断軸が初めてできるのだと思います。 ーーー ◎最後に「美意識」の鍛え方を紹介して終わります。 それは… 「"VTS"で見る力」を鍛える ことが一番良いと言われています(Virtual Thinking Strategyの略) これは「目の前にあるアートを見て、感じたことを言葉にする」というシンプルなことです。 結局は… 方法は何であれ、自分の目の前にある"今"と真面目に向き合い、インプットする意識を持つこと。さらにインプットした内容を、徹底的に自分なりに言語化しアウトプットする習慣を付けることだと思います。 そう言った意味では… このブログで自分なりの考えをアウトプットすること自体、「美意識」を鍛える事だと思います。

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