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株式会社コンカン

【若手社員の成長期!】第92回:「『投資』と『投機』の違いとは?」〜「投資」で自分の命は自分で守ろう!~

最近は「人生100年時代」と言われ、資産運用などが取り上げられる機会が増えました。その際に必ず耳にするのが「投資」や「投機」という"言葉"です。この2つの"言葉"は、どちらも同じように捉えられていますが、実は 全く異なるものです。では、この2つの違いは何なのでしょうか? そこで 今回は、この2つの"言葉"の違いを理解した上で、「人生100年時代」に於ける「資産運用」について考えてみます。




早速ですが…

【「投資」と「投機」の違いとは?】

よく耳にする「投資」と「投機」という"言葉"ですが、両者はいずれも『資産』を増やす手段です。しかし 全く異なる"特徴"を持っています。

■1.「長期的に資産形成ができる『投資』!」

*「投資」とは、企業など特定の対象に自分の資産を投じて、企業が生み出す利益や経済成長の恩恵を受け取る行為のことです。

例えば、株式投資の場合、株式購入によって 企業に自分の資産を投じることで、企業成長や企業が生み出す利益の一部を受け取る行為です。不動産投資の場合は、入居者が支払う家賃を利益として受け取ります。このように、投資先の利益や経済成長の恩恵を受け取るというのが「投資」です。一般的に利益や成長は、長い期間かけて徐々に生み出される為、必然的に「投資」で、資産を増やすには「長期間」継続することが大切です。


◆2.「短期間で利益を狙う『投機』!」

*「投機」とは、資産を投じる先の成長性や中長期的な利益には 基本的に着目せず、「短期的」な価格の値動きに注目して取引を行います。

価格が短期的に安い時に購入し、ある程度値上がりしたら売却し、これを繰り返す事で その価格差を収益とする方法です。例えば、株式や為替などの投資商品は、リアルタイムで細かい値動きが発生しています。これらは企業・国などの長期的な成長性とは関係なく、その時の需給や一時的なニュースなどに大きく反応します。その為、皆さんがイメージするように、日々 パソコンモニターの前で、株式を売買する必要があります。これらの動きを捉えることで、成功すれば「短期間」のうちに大きな利益を獲得できるのが「投機」です。


つまり…

●例えば、同じ株式投資でも、長期的で保有するか短期的な取引をするのかで、「投資」にも「投機」にもなります。長期的に投資先の将来性を見据えながら利益を追求するのが「投資」、価格変動を予測し短期間で売買して利益を得るのが「投機」です。


【「ギャンブル」と「投機」の共通点と違いとは?】

*ここで よく議論されているのが、「『投機』もギャンブルか?」という問いです。実は この2つの共通点は、「短期的に損益が発生する」ことと「運の要素が強い」ことです。短期的に利益を上げられる「投機」は、裏を返せば、短期間の内に大きな損失が発生するリスクもあります。実は これは その場で損益が確定するギャンブルも同様です。「投機」であればチャートなどを研究する手法があり、ギャンブルでも戦略や研究手法があるとは言え、それでも『運』の要素が損益を左右するところも似ていると言われています。その為、一般人が「投機」を行うことは、ほぼ ギャンブルと言っても過言ではありません。

一方で「投資」はギャンブルと違い、将来の為に"コツコツ"と気長に続けていれば、堅実に お金を増やしていくことが出来ます。その為、一般の私たちが普段から意識して行うべきことは「投資」なのです。「投機」は物凄い知識量と経験が求められ、一般人が行うことは お勧めされていません。


【最後に「2,000万円問題」とは?】

*「投資」や「投機」と よく一緒に語られるのが「老後2,000万円問題」です。これは、金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」による「老後20~30年間で約1,300万円~2,000万円が不足する」という試算を発表したことで、「如何に老後の資金を形成するか」をめぐる問題のことです。実は、老後の収入状況を見ると、夫が65歳以上、妻が60歳以上の高齢者夫婦の無職世帯では、年金などの社会保障給付は月平均で「約20万円」です。毎月約20万円の収入が続くと仮定すると、退職後の65歳から100歳までの35年間で収入の合計は「約8,400万円」になります。一方で 高齢者夫婦の無職世帯の生活費などの支出を見ると、合計「約1億円」と試算されています。その差額は「約1,600万円」となります。その為、65歳で退職して100歳まで生きると仮定した場合、年金収入だけでは約1,600万円を自助努力で準備する必要があります。これが「2,000万円問題」として認識されています。その為、この「2,000万円問題」を「投資」によって資産形成しようという動きが高まっているのです。


ーーー

◎と言うことで…

「投機」と「投資」の違いを切り口に、「人生100年時代」に於ける資産運用まで書きました。私も資産運用を少額ながら行ってますが、その理由は「自分の命は自分で守るしかない」からです。簡単なことではありませんが、先ずは この意識がもの凄く大切だと思います。そして これらは、すべての人に対し、求められるものだと思います。政府も長寿社会に向けて対策を行い、国の政策として「積立投資信託」や「つみたてNISA」が進められています。これを 逆の見方をすると、既に国自体が国民一人ひとりの自助努力を求めている時代に突入したのです。「人生100年時代」とは、経済の発展の恩恵とも言えますが、厳しい時代に突入したとも言えるのです。


●最後に、国別で個人資産に於ける「株の保有率」を見てみると…

〇「米国:67%」

〇「欧州:39%」

〇「日本:16%」となっています。

特に日本という国は、そもそも 「投資」に対して寛容でないということです。この原因は、日本では小さい頃からの お金の勉強をしていないからだと言われています。

次回以降で、日本のお金教育について調べてみようと思います。長くなりましたが、以上です。

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