皆さんは、自分の目標を実現する"自信"は ありますか? 実は この"目標"を達成する為には「根拠のない"自信"」が、とても 大切だと言われています。逆に 実績やスキルといった、根拠や裏付けが無いから"自信"を持てないでいると、いつまで 経っても その状況が変わることはありません。その結果 行動を起こさずに、時間だけが過ぎていくことになります。実は、この「根拠のない"自信"」のことを、「エフィカシー」という"言葉"で表現され、スポーツなどのコーチの世界では、如何に「エフィカシー」を持たせるかが、日々 研究されているそうです。つまり 人間は「エフィカシー」を持てれば、目標の実現が"グッと"近くなるということです。そこで 今日は、この「エフィカシー」について、調べてみます。
【「エフィカシー」とは?】
*一言でいうと…
〇「自分が ある状況に於いて必要な行動を うまく遂行できるか という可能性の認知。」
もっと 分かり易く言うと…
●「『ゴール達成に対する自己評価』のことで、『自分は ゴールを達成できる人間なんだ!』という"自信"」です。
これは、カナダ人の心理学者「アルバート・バンデューラ氏」が提唱したものです。大事なのは、「『根拠』があっては いけない」ということです。根拠がある"自信"の場合は、その根拠が崩れてしまうと、"自信"も消え去ってしまいます。根拠がないが故に、最強なのです。
似た"言葉"に「自己肯定感」があります。どちらも自分への"自信"や肯定を表す"言葉"ですが、どの時点の自分に対するものかが異なります。「エフィカシー」は、ある状況や課題に対する自分への"自信"であり、未来に対する考え方です。一方で「自己肯定感」は、自分のあり方や存在価値など、過去・現在の自分を対象にしています。その為、これから自分が取り組むことに対する"自信"や能力への認知を「エフィカシー」と捉えるのが一般的です。
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では…
【「エフェカシー」が高い時の効果!】
■1.「業績や結果が良い方にいく可能性が高まる!」
*個人の「エフィカシー」が高まることによって、困難な課題やプロジェクトに対しても、最後までやり遂げられる組織になります。チャレンジングな目標設定をしても、やり切る姿勢があり、達成できた時に大きな成果を得られる可能性が高いのです。その結果 企業としての業績にも良い影響を与え、人と組織が一緒に成長することを期待できます。
■2.「モチベーションが向上する!」
*「エフィカシー」が高まると、個人は前向きになり、課題にも立ち向かうモチベーションが生まれます。個人のモチベーションは、組織にも広がっていくのが「エフィカシー」の良い影響です。やる気のあるメンバーに触発されて、周りのメンバーも「自分も貢献したい」「自分も目標を達成したい」とモチベーションが高まっていきます。上述した業績の向上は 勿論、人間関係の構築や定着率の上昇など、様々な効果を期待できます。
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それでは…
【「エフェカシー」を高める方法!】
「エフィカシー」は誰でも身に付けられるものです。そこで 今回は、誰にでも 実践できる、以下の"4つ"のことを紹介します。
■1.「小さな成功体験を積む!」
*「エフィカシー」を高める為には、未来への自信に繋がる成功体験を積むことが大切です。大事なことは、小さな"成功体験"から積み重ねるという点です。例え 小さな目標でも、多くの成功体験を経験することで、次第に"自信"が芽生えていきます。その延長線上で、大きな目標へとステップアップできれば、自分の限界がより高い位置まで引き上げられます。積極的に小さな課題に取り組むことが重要です。
■2.「誰かに目標達成のプロセスをサポート・フィードバックをして貰う!」
*誰にでも不安や弱気な部分があり、思うように「エフィカシー」を高められない人もいます。そのような人は、会社の上司などに 相談して、面談やミーティングなどでサポートして貰うことです。目標達成に対する悩みを聞いたり、話し合って目標を再設定したりすることによって、成功体験を得やすくなります。また 目標達成後にプロセスや取り組みへの評価をフィードバックして貰うことで、客観的に自分の強みや改善点が明らかになり、成長を促すことが可能です。
■3.「ポジティブな働きかけを行う!」
*ポジティブな働きかけは、「エフィカシー」を育てる効果的な方法です。自分自身でポジティブな思考を意識することも大切ですが、周囲からポジティブな声かけや評価をして貰うことも大切です。人は 例え目標が達成できなかった場合でも、周りの人から「よくやった!改善点を見直して 次は 成功させよう」と言って貰えれば、やる気が湧くのは 当然です。つまり 大切なことは、普段から信頼できる人を周りに沢山作っておくことです。マイナスなことを口にする人とは、出来るだけ距離を置いておくことが 大切になります。
■4.「見本となる人材を見つける!」
*「エフィカシー」が高い上司や先輩を見本とし、間接的に成功体験をするのも効果的です。似た状況の人材を 見本にすれば、自分に照らし合わせて考えることが出来ます。「自分にも出来る」「あの人を参考にやってみよう」という気持ちが生まれれば、挑戦を促し、「エフィカシー」を高められます。何も自分自身が必ず成功体験をせずとも、置き換えが出来れば良いのです。
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◎と言うことで…
「エフィカシー」と聞くと、「先天的に備えている性格によるものだ」と思うこともあるかも知れませんが、決してそうではなく、日々の業務の中で 引き上げることが出来るのです。寧ろ「自分なら出来る」と思う気持ちの醸成は、日々の業務での行動、成果、周りからのフィードバックにかかっているといっても過言ではありません。その中でも、特に そういった「"自信"」は、普段から自分との約束を守ることで芽生えてくるものだと思います。何故なら 世の中で 1番約束を破り易い相手こそ「自分」だからです。だからこそ、1日に1つずつ 自分自身と約束をして、それを 実践しながら、翌日は 1つ増やしたり、少し大きな目標にしてみたりと、自分のペースで自分自身との信頼を積み重ねることで、自然と"自信"が湧いてくるのだと思います。
結局は…
●目の前のことを、どれだけ 一生懸命やるかに掛かっているのではないでしょうか。
最後に…
【他人の「エフィカシー」を下げるNG行動!】
■「大勢の前でのネガティブなフィードバック!」
*ネガティブな指摘や評価を大勢の前で伝えた場合、その人は"恥をかく"ことになります。結果的に、自尊心が傷つき、「エフィカシー」が下がってしまうことになります。また 意外に見落としがちなのが、ポジティブなフィードバックが少ないことも「エフィカシー」を下げる原因になるということです。目標達成に真剣に取り組んでいる人ほど、自分の頑張りは認められないのではないかと感じ、「エフィカシー」に繋がる要素を見失うことがあるのです。フォードバック自体は 良いことなので、その場面の状況を読んで、臨機応変に対応することが大切になります。
自分自身も これから部下ができる年齢となりました。しっかりと この事を"心"に刻んでおこうと思います。
長くなりましたが、以上です。
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