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【若手社員の成長期!】第74回:「『ポータブルスキル』とは?!」

弊社(コンカン)で「人づくり(教育)事業」を立ち上げたこともあり、有難いことに、今まで 全く見聞きしたこともなかった"知識"や"言葉"を聞く機会があります。その内の一つが、「ポータブルスキル」です。直訳すると「持ち運べる、スキル」ということもあり、何となく意味は理解できるものの、実際に調べてみることに。すると「ポータブルスキル」も、幾つもの種類に分類でき、多くの発見や学びがありました。「ポータブルスキル」は、これから 益々 求められるスキルと言われています。そこで 今日は、この「ポータブルスキル」について書きます。




では…

【「ポータブルスキル」とは?】

早速 結論から言うと…

●「特定の業種・職種・時代背景に捉われない能力のこと」です。

*例えば 『真面目さ』や『積極性』、『几帳面さ』など、その人のことを表す『性格』や『人柄』などの評価です。資格などのように、明確な目に見える基準がないことが"特徴"です。尚「ポータブルスキル」の他、もっとも人物の土台となる「スタンス」、そして もっとも表層的なスキルになる「テクニカルスキル」があります。これをピラミッド状で表すと、一番 底辺の部分が「スタンス」、真ん中の部分が「ポータブルスキル」、頂点となる部分が「テクニカルスキル」となります。


〇「スタンスとは?」

*「スタンス」とは、その人が物事に取り組む際に取る"立場"や"姿勢"などのことです。ビジネスの場面に於ける「スタンス」は、「自身がキャリアを築く際に抱く感覚や意識」という意味合いになります。尚 仕事に対する人間の基礎的な能力を見る際の基準となる「ポテンシャル」や、仕事の「やる気」を起こさせる原動力となる「モチベーション」を指す場合もあります。


〇「テクニカルスキルとは?」

*「テクニカルスキル」とは、特定の業界や職種で必要とされる能力のことです。専門性が高い仕事を進める際に、必要となる"知識"や"スキル"のことで、「テクニカルスキル」を有している場合は、その現場の最前線で活躍をすることができます。また 能力の詳細を履歴書に記載することが出来るため、就職や転職の際に自身の"強み"として、アピールできることも間違いではありません。


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では…

【「ポータブルスキル」が何故 必要なのか?】

結論からいうと…

●「仕事の流動性が高まり、一つの企業で働き続けることが、ほぼ 無くなったから」です。

*入社から定年まで一つの会社で勤め上げる、「終身雇用」が当たり前だった日本では、その会社の業種に即した内容で経験を積み、地位や給料を上げるのが一般的でした。しかし 時代が進むにつれて、転職が当たり前になり、人材の流動性は高まり続けています。また IT化の浸透で、場所の制約が無くなり「時間給」から「能力給」に代わり始め、更には「グローバル化」が加速し、企業との競争に勝ち抜く為に、特定の能力だけでは対応し切れない状況も増えているのです。

このような傾向が強まるにつれて、企業では特定の業種に拘らず、幅広く 活躍できる人材を求めることになり、「ポータブルスキル」を重要視する傾向になっています。スキルは、"決断力"や"判断力"など その場に沿った行動が取れる社員であれば、自然と身に付けることが出来ます。その分 採用する側も、欲する人材になるのです。


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次に…

【「ポータブルスキル」の"3つ"の分類とは?】

「ポータブルスキル」は、能力の種類に応じて「■1. 対人力」、「■2.対課題力」、「■3.対自分力」の"3つ"に分類されます。

■1.「対人力」

●「対人力 」とは、相手とコミュニケーションを取る際に求められる能力です。「対人力」があると、その組織の中で、自分が どのような立ち位置を取りながら職務を遂行していくか、瞬時に判断できます。その「対人力」を細分化すると、「主張力」「否定力」「説得力」「統率力」「傾聴力」「受容力」「支援力」「協調力」の"8種類"に分けることが出来ます。これらをグループ別にすると、以下の"2つ"に分類できます。

〇A.主張や説得で推し進めるタイプ:「主張力」「否定力」「説得力」「統率力」

*このタイプの人は、相手の考えに対する意見や批判をはっきりと伝えることが可能で、組織をまとめていく傾向にあります。

〇B.相手の意見に合わせるタイプ:「傾聴力」「受容力」「支援力」「協調力」

*場の空気を読むことに長けており、手助けやサポートが進んで出来る傾向にあります。


■2.「対課題力」

●「対課題力」とは、その名の通り課題解決力です。仕事を進めていく上で生じる、様々な問題を解決するための対応能力であり、ビジネスの"本質"である課題解決ができる社員は、最も重宝されます。その「対課題力」を細分化すると、「試行力」「変革力」「機動力」「発想力」「計画力」「推進力」「確動力」「分析力」の"8種類"に分けることができます。これらをグループ別にすると、以下の"2つ"に分類できます。

〇A.クリエイティブ思考タイプグループ:「試行力」「変革力」「機動力」「発想力」

*自身で課題を見つけ、臨機応変な対応を得意とします。また、新しい考え方や物事を敏感に取り入れられるという長所を持ち合わせています。

〇B.論理的な思考タイプ:計画力」「推進力」「確動力」「分析力」

*一つの物事を深く掘り下げ、じっくりと推考ごとが得意です。点在した情報をまとめ、手順を踏みながら作業を進めることが可能で、一つひとつを確実に実行する能力に長けています。


■3.「対自分力」

●「対自分力」とは、自分自身が取る行動や抱く考え方などをコントロールする際に発揮する傾向のことです。この傾向を把握することで、どんな困難に際しても 目標を最後まで遂行でき、また 自分を律することで、周りからも信頼される傾向にあります。その「対自分力」を細分化すると、「決断力」「曖昧力」「瞬発力」「冒険力」「忍耐力」「規律力」「持続力」「慎重力」の"8種類"に分けることが出来ます。これらをグループ別にすると、以下の"2つ"に分類できます。

〇A.即決派:「決断力」「曖昧力」「瞬発力」「冒険力」

*自分の意見を発信することが得意で、判断までの時間が短いタイプです。一度決めたことを曲げないという意志の強さを持ち、リスクを恐れず進んでいくことが出来ます。

〇B.慎重派:「忍耐力」「規律力」「持続力」「慎重力」

*じっくりと検討をし、時間をかけて判断を行うタイプです。秩序を重んじる傾向があり、確実性の高い方法で仕事を行います。


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◎と言うことで…

「ポータブルスキル」を身に付けると、特定の分野のみならず、様々な分野で活躍できる可能性が高まります。また 時代の流れが早まっている今、益々 求められている能力です。私も 初めて聞く"言葉"のため興味が沸き調べてみると、多くの学びがあった一方では、当たり前のことだとも思います。

ただ 「ポータブルスキル」は一朝一夕のうちに身に付く訳ではないと思います。身に付けるには、多くの「成功体験」や「失敗体験」、そして それらに基づいた、次に繋がる仮説の設定と地道な努力の積み重ねによって体得できると思います。それと同時に、常時"知識"や"情報"のインプットによる、ブラッシュアップも欠かせないと思います。普段から多くの情報をインプットし続け、自分の体験と結び付けていく"努力"が大切だと思います。


しかし 忘れてはならないことは…

●「その『ポータブルスキル』の土台になるのが、『スタンス』!」ということです。

当たり前ですが、自分が物事に取り組む際に取る"立場"や"姿勢"が曖昧だと「ポータブルスキル」さえも身に付きません。つまり「ポータブルスキル」について考える前に、「自分が 何の為に、この仕事をしているのか?」といった内的動機が求められ、結局は「自己理解」が必要になるのだと思います。しかし 逆に言うと「スタンス」さえ決まれば、自ずと「ポータブルスキル」、更には「テクニカルスキル」まで、勝手に身に付けられるのだと思います

最後に…

【『稲盛 和夫氏』の、有名な一つの方程式!】

●「人生・仕事の結果=考え方(-100~+100)×熱意(0~+100)×能力(0~+100)」

この方程式の「考え方」に相当する部分が、「スタンス」になるのだと思います。長くなりましたが、以上です。

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