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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】~「リライト編」~「第17回:株式会社 資さん 」

うどんの激戦区 福岡に於いて、強烈なコアファンを数多く抱える うどんチェーン店があります。 第17回は、豊富なメニューと「味よし、価格よし、元気よし」の お店としても知られ、経営理念に「幸せを一杯に。」を掲げている「株式会社 資さん」です。



始まりは、創業者である「大西 章資氏」が、昭和51年に 知人から地元のうどん店を譲って貰い、「讃岐屋食堂」を開店・創業したことです。昭和55年10月に「資さんうどん」の前進である、「有限会社さぬき屋食品」として法人化しました。 事業が軌道に乗り始め、多店舗展開を推進しながらも、無借金経営で支払いは すべて現金、いち早く24時間営業に着手したことでも有名です。今では、一大チェーン店を築き上げ、一杯数百円の うどんで、年間 約70億円を売り上げ、福岡を中心に約50店舗を構えるまでに成長しました。 2015年に「大西 章資氏」が亡くなられましたが、当時を知る人は、「商売熱心な人物で、自分に厳しい人物」として、有名だったそうです。因みに、「資さん うどん」の名前の由来は、「大西 章資氏」の名前から一文字を取って、名付けられています。

現在の「資さんうどん」は、第二創業期に入り、新たな挑戦をされています。 *2015年に創業者の大西 章資氏が亡くなられ、後継者問題などから福岡銀行等が出資する「福岡キャピタルパートナーズ」が、株式を取得した後 2018年に投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」が、全株式を取得し 更なる広域展開を計画している。

ーーー 因みに、福岡には「福岡うどん三傑」とも呼ばれるチェーン店があります。それは「ウエストさん」、「牧のうどんさん」、そして「資さん うどん」です。 その中でも「資さん うどん」は、スープの旨味が「ガツン」と効いて、他のうどんと比べるとパンチのある味わいです。その旨味の効いたスープに少し細めの平たい麺がよく絡んでいます。 個人的に、麺の食感は、"フワフワ"、"モチモチ"しているイメージです。ただ、太めの麺が特徴の福岡うどんの中で、麺が少し細めで平べったいのはユニークです。特に、無料の「とろろ昆布」を加えて、お客さん自身の手で、更に旨味を増せるスタイルは、他の福岡うどん店には無い独自のものだと思います。 ちょっと、話が逸れましたが…

ーーー では、「資さん」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。 【経営理念】 「幸せを一杯に。」 『いつの時代も、どんな場所でも「最高の一杯」をお届けし、一杯を通じて幸せを分かち合います。』

「資さんが目指すこと」 北九州を中心に、1976年創業の人気うどん店「資さんうどん」を展開している株式会社資さん。私たちは資さんの伝統をさらに進化させ、常に本物の美味しさへの挑戦を続けます。「この街に資さんがあってよかった!」と、すべての地域の方々に思っていただけるように、皆さまに元気とぬくもりをお届けします。

ーーー 【若手なりの成長の理由分析】 先ず、C.I.について「福岡の三大うどんチェーン」の中で、ぐんを抜いて完成度が高く、何と言っても言葉と施策が一致している所が素晴らしいです。 それでは「資さん」が成長している理由を 若手の私なりに、第一創業期と第二創業期あわせて"5つ"上げさせて頂きます。

■1.「こだわりのだし」を創った創業者の想い!(ソールフード) *創業者の大西 章資氏は、奥さんと二人三脚で一号店をオープンさせ、「うどんは、だしが命。 作りたてでないと美味しくない」という"こだわり"から、だしを工場一括生産ではなく、各店舗で手作りしています。その「こだわり」で、北九州で「ソウルフード」と呼ばれるまでの「ブランド」を一代で創り上げられました。

しかし 創業当時は、中々 美味くいかず、これじゃ駄目だと、2年間 日本中のうどんを食べ続け、出汁に こだわった(鯖やうるめ、昆布、しいたけ)今の味を作りました。 *その他の魅力 〇1.トッピングの多さ(20種類ほど)。 〇2."ぼた餅"やカレー、丼もの、朝の定食などサイドメニューが充実。

*資さんは、言わば「うどんのファミレス」のような感じで「ここに行けば、何かがある」と思われています。

ーーー ■2.ドミナント出店で、顧客を囲い込み!(戦略的出店) *「資さん うどん」は、九州北部、特に北九州市に、ドミナント出店しています。その為、出店エリアに絞った広告を展開することができ、北九州を中心に熱狂的なファンがいるのが特徴です。北九州市民にとっては、迷ったら「資さん」というのが、当たり前になっています。 また、出店場所を見てみると、その多くが北九州でもロードサイドに展開していて、且つ 近くに大型のショッピングセンターや、ディスカウントストアがあるので、買い物帰りでも気軽に立ち寄れます。駐車場が広いのも特徴で、深夜や早朝は、タクシーやトラックドライバーの方が多くいます。 〇1.資さんは、月に複数回 来店する お客さまが、25%という強烈なコアファンに支えられている。 〇2.資さんファン(大きな財産)=商品+店舗(人/店員)。 〇3.店員→気持ち良い接客、心地の良い雰囲気作り。

*今後は、先ずは 足元の九州を固めることから始め、「『北九州の資さんから九州の資さんへ』。そして『世界中で愛される資さん』を目指しています。

ーーー ■3.お客さまの声を起点とした経営!(顧客第一主義) *お客さまのニーズを重視し、お客さまの声をしっかり聞いて、それに対して真面目に回答しています。 だからこそ、改善出来て お客さまの方を向いた「DNA」が築かれたと思います。 〇1.「戸畑」という工業の街でやっていたので、パンチのある癖になる味にし、お客さまが北九州から離れても、また食べたくなる味にしている。 〇2.お客さまの意見を聞いている内に、100種類以上に広がったメニューを開発。 (北九州の風物詩ともなっている名物「ぼた餅」は、年間400万個超を販売するベストセラーとなっています。) 〇3.かつては、全店で24時間営業を行なっていたが、2016年3月から一部店舗で深夜営業を終了した。

ーーー ■4.第二創業期の経営陣の戦略と社員への想い!(C.I.開発) *現社長の「佐藤 崇史氏」は、多種多様な業界を経験された経営のプロ(ソニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ファーストリテイリングなどを経験)として、まず 取り組まれた事は、「創業者の想いが言葉になっていなかった」ため、人によって、行動にバラツキがでるとして、新たな「経営理念」を策定されました。 〇1.直接 お客さまの前に立つ「スタッフを主役」に再成長させる為に、「資さん うどん」の持つ価値を守り、育てていくことが先決。 〇2.社長自身も現場に立ち、スタッフから、「じゃま、遅い」と言われながら現場を知ることで、実際の改善に必要な部分を現場から学び、スタッフとの距離を縮めている。 〇4.現在 特に取り組んでいることは、社内の変革、特に人材育成。 *この理念の策定は「自分たちが目指すべき方向性」を明確に言語化したことで、意識統一が図れる「基盤」ができたことです。 *佐藤社長の経営の考え方:カリスマリーダー→チーム経営の時代へ。1人が考えて指示するのではなく、それぞれの"力"で成長し続ける。

ーーー ■5.強い組織を育む為の、様々な取り組み!(チームワーク) * 「働き易い環境があってこそ、お客さまに幸せを提供できる」との考えから、様々な取り組みをされています。 ◯1.店舗の使用機材の更新や現場オペレーションの効率化 ◯2.託児所や保育所との提携 ◯3.特定技能による外国人社員の採用など、最終的には 多様なバックグラウンドを抱えた人が働き易い環境づくり

*約2,500人のスタッフと、その家族や取引先にも、「資さん」をよく知って貰う為に、隔月「社内報」をあえて印刷物にして配布しています。これは 創業者が、どのようなことを大切にしてきたのか、これから会社はどのような方向を目指していくのかを共有する為のものです。

ーーー ◎と言うことで… 成長し続ける理由は、まだまだありますが、創業者が亡くなられ、その「スピリッツ」と商品や店舗などを含めた「ブランド」を引き継ぎながら進化させる為に、新経営陣の方々が、自ら店頭に立ち、まずはC.I.の開発からスタートされ、社員の方々の気持ちを一つにされる努力をされていることが、「資さん」の社風を物語っていると思います。 また、経営体制が変わりつつも、昔ながらのこだわりは頑なに貫こうとされている姿勢は、素敵だと思いましたし、ベテラン社員さんに とっても、きっと居心地が良く、安心して働ける会社なんだと思います。 実は 私も以前から「資さん うどん」には、よく行っていましたが、今回 調べてみて、益々 好きになりました!

ーーー また 「新型コロナウイルス」で、多くの お店が停滞をし続けてる中で、「資さん うどん」は、これを機に、色々なことに挑戦されています。 その代表例が、「通販」や「宅配」です。 自宅や職場などで気軽に資さんの商品を楽しんで貰おうと、今年4月に自社通販サイト「資さんストア」をオープンしました。これは、もともと来年以降に本格的なテコ入れを準備していたものを、コロナ禍に直面し、計画を急遽 前倒しすることで、実現したものです。 『いつの時代も、どんな場所でも「最高の一杯」をお届けし、一杯を通じて幸せを分かち合います。』という経営理念の具現化に繋がる取組みでもあると思います。

しかし、今後 日本の人口減少による市場の縮小や、「うどん激戦区」の博多には、「牧のうどん」や「ウエスト」があり、如何に戦いながら共存して行くかが問われる所です。特に、うどん店は 新規出店が多い市場で、売上を伸ばし続けている店と、逆に売上が減っている店の差が激しく、サバイバル市場となっています。 とは言え、まさに 今 成長し続けている「資さんうどん」の場合は、今後 全国展開や海外進出を検討されており、とても楽しみです!

ーーー ◎最後に、若手になりにC.I.について一言いわせて頂くとしたら… C.I.からも庶民的で、お客さんを大切にされている姿は伝わりますが、「企業理念」(不変の想い)と「経営理念」(経営指針)の違いが見え難いことが気になりました。それは、現状の経営理念が外向けの言葉になっており、本来 社内向けの約束である「経営理念」(経営指針)が見当たらないということです。また、店舗を拡大されている中で、社員の現場での判断軸として「行動規範」や「行動指針」が、どのように、理念に紐付いているのか気になりました。 *あくまで、コーポレートサイトに記載が無かった為、こういう表現をさせて頂きました。

出来れば、コンカンが提唱するC.I.と、御社のC.I.を一度 照らし合わせて頂けると有り難いです。 *concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci 生意気を言って、すみませんでした。。。 長くなりましたが、以上です。

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