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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】~「リライト編」~「第13回:株式会社 ピエトロ 」

今日は 若手社員の私が、イケてる企業のC.I.を紹介します。 第13回は、福岡が誇る「ドレッシング」の販売と、「洋食レストラン」運営をしている「株式会社 ピエトロ」です。

「はじまりは、一軒のレストランから」をテーマに1980年に創業し、2018年の売上高は、96億円を超える九州を代表する食品メーカー、及び レストランの運営会社です。


食品メーカーとしては、ドレッシングを中心に卸やネット販売を行い、レストラン運営事業では、現在 直営21店舗、FC12店舗を展開しています。 私も、幼少期は田舎にある実家で過ごし、よく家の畑で取れたキャベツに、ピエトロドレッシングを掛けて食べていました。あのオレンジの蓋が印象的で、今でも「ピエトロドレッシング」を見ると、実家で過ごした時のことを思い出し、懐かしくも感じます。


ーーー 【創業者 『村田 邦彦氏』について】 実は創業者である『村田 邦彦氏』は、2017年に急死されています。志 半ばだったと思います… 「村田氏」だからこそ、ここまでピエトロを成長させることができたのだと思います。 村田氏の実家は、昔ながらのラーメンや、ちゃんぽんもあるような食堂で1階が店舗で、2階が住まい。村田氏は、子どもの頃から、料理人やウエイトレスさんが、兄や姉のような環境で育ち、小学生の頃からは混雑する時間は皿洗いを手伝っていて、自然と商売に興味があったそうです。 そんな村田氏が、大事にされていたことは、「信頼」という言葉です。それには、村田氏の父が、まだ中学生だった村田氏を営業に連れて行った時、取引先は皆「村田さんが言うなら」と支払いを待って下さった光景を見たからです。帰り道、父が口にした「価格も大事だけど、取引先を5円安い10円安いで天秤に掛けるんじゃない。信頼関係を大事にせんといかん」という言葉が、"信念"となっていたそうです。

村田氏は、24歳の時に独立し 西洋料理の「レストラン村田」をオープンしました。しかし、経験が浅く、4年で お店を閉めざるを得なかったそうです。 その時を振り返り、「オープンキッチンの洒落た店で、味も良かったが、『人は飽きる』と分かっていなかったからダメだった。」と述べられています。メニューや、味に変わり映えがないと、お客さまの印象は「おいしい!」から「またか」に変わるということを学ばれたそうです。 そんな 村田氏が、パスタ店を出したきっかけは、店を閉めて一般企業で営業をしている時、先輩に「オマエなら ここの旨さが分かるはず」と、有名なパスタの店に連れて行かれたことでした。その店の味を熱心に研究すると、オーナーは「フランチャイズで店を経営して欲しい」と言ってくれたそうです。その言葉に、村田氏が乗り気になり、更には試作品を食べてくれた友人が何度も「やるなら お前の腕でやれ」と説得に来たそうです。 そして、福岡に出した店が「洋麺屋ピエトロ」です。 そんな小さな1店舗から始まったレストランが、今では東証1部に上場する程までに成長しています。

現在 社長を勤めている「高橋 泰行氏」は、34歳で村田氏と出会い、ピエトロに入社しました。社長秘書からスタートし、海外事業をはじめ、通信販売部門や食品部門で責任者を務め、村田氏の急死により社長に就任されています。

ーーーー 【ドレッシング市場について】 実は、日本の人口が減っている中でも、伸びている市場です。 それには、消費者の健康志向や野菜摂取ニーズが伸びていて、更には多様化する中食・外食ニーズに積極的に対応した新商品の開発、新しいメニューや調理法の提案などが行われるからです。例えば、サラダだけではなく、お肉や魚料理、パスタ向けや、特徴ある野菜や具材等の原材料使用などです。 また 近年、食用油脂を使用していないドレッシングタイプの調味料(ノンオイルドレッシング)は、ダイエットに関心の高い消費者を中心に支持されています。 市場規模は、約800億円弱ほどで、ピエトロは"業界3位"に付けています。

【人気ドレッシングランキング】 *順位商品/ブランド名/メーカ名 ◆1位:深煎りごまドレッシング 380ml/キユーピー ◆2位:深煎りごまドレッシング 180ml/キユーピー ◆3位:ドレッシング 和風しょうゆ 280ml/ピエトロ ◆4位:シーザーサラダドレッシング 380ml/キユーピー ◆5位:黒酢たまねぎ 210ml/キューピー (集計期間:2020年05月01日~2020年07月31日 参照:True Date)

ーーー それでは、そんなピエトロの「イケてるC.I.」の一部を紹介します。 【経営基本方針】 ピエトロは、「おいしさ」と「健康」を追い続けます。 ピエトロは、感謝してお客様を大切にします。 ピエトロは、新しい食文化を提案します。 ピエトロは、会社の発展と社員の豊かな暮らしを実現します。

ーーー 【若手なりの成長の理由分析】 まずは 誰もが認める創業者であり、オーナーシェフであった「故 村田氏」の"感性"と"生き様"が素敵だと感じました。 一度 事業に失敗し、飲食の世界から10年離れるも、再チャレンジして、ここまでの成功を納められた事に尊敬の念を感じますし、私自身もパワーを注入された気分になりました。

では 仮説ですが、私になりにもう少し成長の理由を分析します。大きく"4点"あります。

◆1点目は… 創業者「故 村田氏」の感性と、マーケティング力、及び 人との出会いです! *人を感動させることに執念を燃やした村田氏は、レストラン運営に於いて、「どこの? 誰に? 何を? どう食べて貰うのか?」を考え尽くした点です。 所謂 ビジネスモデル+マーケティングが、かなりしっかりしていると思いました。 またドレッシング開発秘話として… 「野菜嫌いが、野菜を食べた」恩人 久山カントリークラブの行徳社長のアドバイスで、ドレッシング事業に絞った点です。

◆2点目は… 感動させないと、「ブランド」は出来ないという企業思想です! *創業者である「村田氏」の哲学が、社内に浸透しピエトロ流が確立している点です。 また レストラン運営の中で、お客さんの声を集めマーケティング戦略に上手く活かしてサービス向上や、商品開発を行っています。 今では事業の第3の柱として、「ダイレクトマーケティング事業部」を立ち上げ、このレストラン運営から得た声を活かし、スープ販売などへと事業を拡大されています。

◆3点目は… 商品開発力と、大手にはマネのできない独自製法です! *無添加、非加熱、健康へのこだわりを追求したドレッシングの製法が、ピエトロ流を貫いています。工場では、大型鍋は使わず、寸胴鍋で、村田氏が一人で作っていた製法のままで生産しています。1日に約2万個を使用する原材料の国産玉ねぎも、全て人の手でカットし、中に傷みが無いかも一つずつチェックしています。所謂 「工場」ではなく、「大きな厨房」です。 このこだわりから、一般的なドレッシングの賞味期限は6~8ヶ月ほどですが、ピエトロドレッシングは3ヶ月しかありません。厨房手づくりの味を、作りたての風味のまま、味わって頂きたいという"こだわり"の表れだと思います。 これが、野菜嫌いの人に野菜を食べて貰うドレッシングが生まれた理由です。

◆4点目は… ネット通販・SNS・リアル等と、お客さまとの接点を増やし、新しい顧客層を取り込んでいる点です! *ピエトロは、レストラン運営や卸以外にも、SNSによる販促やネット通販を強化しています。 通販事業では、主力のドレッシングとは異なる、パスタソースやジャムなど通販オリジナル商品を展開し、これまで新聞広告など紙媒体を中心に販促していましたが、現在はSNSやネット通販の強化により、新しい顧客層を取り込んでいます。

また、今では「ピエトロ ファンコミュニティ」をネット上に立ち上げられています。 これは、ピエトロのファンが集まり、ご自宅での食卓まわりのことや、ピエトロとの接点、楽しみ方についてユーザー同士で気軽に語り合うことができる、会員登録無料のオープン型コミュニティサイトです。本当インピエトロ好きなコアなファンを取り込み、更に そのファンがファンを呼び込む事に繋がります。 また、このコミュニティで、ダイレクトに顧客の意見を聞けるのは、大きなメリットだと思います。

ーーー ◎と言うことで… ピエトロ、創業者である「カリスマ村田氏」のDNAが、全てだと思いました。オーナーシェフとして、お客さまに対して、少しの妥協も許さない姿勢が、カッコよく感じました。そして、きっと このDNAは、脈々と受け継がれていくのだろうと思います。とは言え、あまりにもカリスマ過ぎた「村田氏」がいなくなってしまった今、今後の成長を占う勝負の時期でもあると思います。

今回の新型コロナウイルスの観点から見ると… 日本全体に於ける 外食産業の売上は、約50% 減少しました。 ピエトロさんもレストラン事業は、大ダメージを受けられた一方で、「巣篭もり消費」がトレンドとなったように、ネット通販は大きく伸ばしました。 「人が来ない」時代に、店舗に来なくても付加価値を提供できるように、まだ売上比率の低いネット通販を強化するチャンスでもあると思います。 丁度 冷凍食品やスープ販売を強化されているタイミングでもあり、捉え方 次第では、業態変化のチャンスだとも感じました。 是非 福岡を代表する企業として、頑張って頂きたいと思います。

ーーー また、売上100億円近いピエトロさんに、「農業が盛んな田舎町で育った 私の想い」を述べさせて頂くと… 地方では、高齢化により労働人口の減少で「耕作放棄地」が問題になっています。耕作放棄地の問題は、景観を崩すだけでなく、害虫・雑草の発生により、近くの農地にも影響が出てしまう点です。例えば ピエトロさんが、その畑を買い取って、玉ねぎを栽培し、それを原材料としたドレッシングを開発するといった、地元 九州に於けるソーシャル的な存在であって頂けると嬉しいです! 適当なことを言って、すみません…

ーーー ◎最後に C.I.について、若手なりに一言いわせて頂くとしたら… 2017年に亡くなられた「カリスマ村田氏」のDNAは、引き継がれているとはいえ、従業員さんにとって、不安な面も多少はあるのではないかと想像します。コーポレートサイトでも、かなり故村田氏のDNAが濃く残っていて、"素敵"と思う一方で、少しずつ高橋社長の想いも出していく必要があると感じました。

また、C.I.についても、"魂"をかなり感じましたが、失礼ながら、取り組む事業を通して、「世の中に対し成し遂げたいゴール」が明確に言語化されていないと感じました。現在 様々な事業を展開されている中、それらが"ちぐはぐ"にならないように、創り上げたい世界観を言語化される事も必要な気がしました。 勿論 村田氏の想いが詰まったC.I.を変える事は、簡単な事では無いと、重々 承知しておりますが。。。

出来れば、コンカンが提唱するC.I.と、御社のC.I.を一度 照らし合わせて頂けると有り難いです。 *concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

生意気を言って、すみませんでした。。。 長くなりましたが、以上です。

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