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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】「~リライト編~」「第9回:株式会社 力の源ホールディングス」

今日は 若手社員の私が、イケてる企業のC.I.を紹介します。

第9回は、「変わらないために、変わり続ける」を理念に、「ラーメン屋ってカッコイい!」を実現し、世界に於ける"ラーメン"のインフラを整備し続けている「博多一風堂」を運営する「株式会社 力の源ホールディングス」です。

一風堂は、今年 創業35年を迎え、全国に約95店舗、売上高は291億円(連結・2020年3月期)・1日7万食を提供する「日本のラーメン屋」リーディングカンパニーです。


2008年には、ニューヨークに進出し、博多と言うより「世界の一風堂」に成長されました。現在では、海外12ケ国・100店舗以上出店され、ANAの国際線ファーストクラスで豚骨ラーメンを提供し、高級ホテルとのコラボ企画など、常にチャレンジーとして挑戦し、成長している会社です。 *主要ブランド:一風堂・五行(ラーメンダイニング)・RAMEN EXPRESS(フードコート業態)・名島亭(ラーメン専門店)・行集談四朗商店(居酒屋)

私も福岡市天神の西通りにある一風堂はよく行かせて頂いています。 勿論 ラーメン自体も大好きですが、ラーメンが来るまでにトッピング具材の「もやし」を、ちょびちょび食べるのが最高です。

ーーー ちょっと、話がそれましたが… 一風堂と言えば、創設者である現社長「河原 成美氏」の生き様を語らずにはいれません。もう"強烈"の一言です。 「河原 成美氏」は、1952年に福岡県に生まれました。 元々 飲食業をやろうと思っていた訳ではなく、芝居をしたいと思っていて、18歳で劇団の養成所に入られました。そんな時に 兄から「友達の店が閉店するので、バーをやってみないか?」と言われたそうです。当時 芝居をやっていて迷っていた河原社長に、兄から「芝居と飲食の両立でもいいのでは?」と勧められ飲食の道に進むのを決意されました。しかし、それから少し経つと中途半端な生き方は嫌だという理由から「飲食」に人生を捧げると決意。それが「26歳」の時です。

決めた以上は「商売で絶対に成功する!」と決意し、開店時に"3つ"の目標を自らに課したそうです。

それが… ●「3年間一日も休まない」 ●「顧客ゼロの日は作らない」 ●「30歳になる3年後に福岡一の繁華街天神地区に店を出す」 です。

バーでは、演出・照明・音響・役者も すべて1人で行なっていましたが、それでも お店は繁盛し、店ではウオッカを飲んだりしながら、精いっぱいのパフォーマンスをしていました。時には裸になって、カウンターで歌ったり踊ったりして、お客さんを楽しませていました。売上が伸びると移転を行い、当初の5坪の店では月商150万~180万円でしたが、移転後は500万~600万円になったそうです。

この時に、2店舗目のオープンを考えていました。

しかし… 1号店が繁盛しているからといって、その2号店を出すというのは、なんだかつまらない大人がやることのようで、全く格好いいとは思えず、店舗拡大は辞めることにしました。 河原社長の仕事に於ける、大事な価値観は… ●「格好いいかどうか」だけだそうです。

この時に、河原社長自身が大好きであった「ラーメン」で勝負することを決意されました。といっても、ラーメン店の経営どころか、ラーメンの作り方すら分かりませんでした。 そこで… バーのお客さんの中にラーメン店の息子がいたので、「親父を紹介してくれ」と頼み込み、更には「無給でいいから働かせてくれ」とお願いしたそうです。結局、面接に行ったら無給どころか「100万円持っておいで。技術を教えるのだから」と言われ驚きましたが、「それはそうか」と納得し、なんと"100万円"を払ったそうです。その代わり、スープの作り方から何から、どんなことでも教えて貰いました。

ラーメン店では、1年間 修業をし、昼間はラーメン店、夜はバーの掛け持ちです。さらにその合間を縫って、全国150軒近くのラーメン店を食べ歩き、それらの感想をノートに書き、修業しているラーメン店でさまざまな味を試作しました。

そして ようやく… 1985年10月、33歳の時にラーメン店の1号店を出すことになったのです。因みに、「一風堂」という名前の由来は、「ラーメン界に一陣の風を吹かせたいとの思いから」だそうです。

まだまだ、書きたいことは沢山ありますが。 河原社長は、本当に破天荒な生き方をされていると思いました。そして、「腹の括り方」と「決めたら とことんやり通す根性」が、普通の人とは全く違うと感じました。

ーーー ここで、日本のラーメン市場を見て於きます。 市場規模は約6.000億円規模(2016年)と言われています。 2011年から2016年の4年間で約17%の成長率をしており、この理由として… ■1.「客単価のアップ!」 *以前はB級グルメの代表格であったラーメンですが、近年は女性向けのヘルシー系ラーメンや、フォワグラなどの高級食材を使ったラーメンなどが登場し、価格が1,000円を超えるものも登場。 ■2.「インバウンド需要!」 *日本のラーメンは、アジアからの観光客にとって、最も満足度の高い食べ物。 *これには、まさに一風堂の影響も大きくあります。 などが上げられます。

ーーー それでは、一風堂を運営する「力の源ホールディングス」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。 【グループ理念】 「変わらないために、変わり続ける」

【創業の精神】 私たちは、常に新しい価値を創造していく集団でありたい。 創造した価値を人類最高のコミュニケーションの源である「笑顔」と「ありがとう」とともに世界に伝えていく。

ーーー 【若手なりの成長の理由分析!】 まず、C.I.とWEBサイトが、シンプルで画像中心に整理されていて、素晴らしいと思います。 後は、何より河原 成美社長の「カッコいい!」を根底にした"モノの考え方"と、"感性"が他の「ラーメン屋さん」とは圧倒的に違うと思います。 昔の博多のラーメン屋のイメージ「臭い!怖い!汚い!」でしたが、一風堂は、木製の看板、手染めのれん、木調の内装、店内にジャズが流れる「オシャレなラーメン屋さん」に変えました。 この結果、女性が入り易い店を創り上げ、普通のラーメン屋とは逆の新規顧客層を巻き込むことに成功しました。

その他に「一風堂」が成長した理由を、仮説で"5つ"あげてみます。

●1つ目は… 「変わらないために、変わり続ける」という理念の基、"ラーメン"の味を進化させている点です。 *実は、この30年間で20回以上も味を少しずつ変えています。固定のファンがついた人気ラーメンの味を変えてしまうのは、一見リスクに見えますが、日々 おびただしい数のラーメンが生まれては消えている中で、多種多様な個性がぶつかり合うラーメン業界では、味の進化が問われています。「一風堂」の強さは、この「味の進化」にあります

●2つ目は… ラーメン屋は、「美味しい」だけでは生き残れない、その店で働く「人」が鍵です。一風堂は、人材教育にかなり力を入れている点です。 *過去、人材育成大手の「グロービス」と提携して「次世代経営者育成プログラム」を実施し、若手社員が忙しい業務に並行して「論理思考力」や「マーケティング」、「アカウンティング」などを学んでいる点が凄過ぎます。 *従業員数1,000人以上の日本企業が社員1人当たりにかける教育費の平均は4万円ですが、一風堂の場合は8.8万円ほどです。一ヶ月弱の新卒研修から始まり、店舗運営の型を学ぶ現場研修、人の美点を見つけて評価し合う社内勉強会、世界中で活躍する仲間を集め100名規模のグローバル研修(Global Leadership Conference)、小学校への出前食育授業など多種多様な教育をされています。 *更には、パート・アルバイトにも手厚い能力開発を行っており、各店で活躍するパート・アルバイトを各拠点のオフィスに集め、衛生や接客レベル向上研修を半日がかりで毎月開催しています。

●3つ目は… 「新しい価値を創造する一陣の風になりたい」という夢を描いて挑戦し続けている姿勢です。 『外資系高級ホテル(ザ・ペニンシュラ東京)コラボ企画「3,400円ラーメン」提供』 *ラーメン屋は、日本全国に1万8,000軒あり、ラーメン「一杯1,000円」の壁があると言われています。 「どんなに美味しく」「どんなに高級食材を使っても」1,000を超えると心理的に、「さすがに高い」と感じます。しかし 一風堂は、高級ホテルと提携して、なんと「3,400円ラーメン」のルームサービスを提供しています。

このサービスが成立した背景には… ◎「外資系高級ホテル」→高収入者が宿泊 ◎「外国人」→海外では、豚骨ラーメンブーム ◎演出→部屋(目の前)で麺を茹でるサービス 一風堂は、このサービスで"ラーメン文化"の「新境地」を開いたと言われています。

●4つ目は… 「海外戦略」と「土着化戦略」の両立をしている点です。 *2008年3月、ニューヨークのマンハッタンに米国1号店をオープンした際に、「ラーメン屋」ではなく、「ラーメンダイニング」というコンセプトを全面に打ち出しました。店内にはバーを併設し、他のレストランと同じく、ウェイティングバーとして座席が空くまでの待ち時間に利用できるようにしたほか、企業の幹部クラスなども訪れたくなるような高級感ある、洗練された雰囲気を作り上げました。 これには、その街の文化に応じて自分たちを柔軟に変容させ、その街のニーズに徹底的に合わせるという狙いがあります。因みに、他のラーメン屋の場合は、日本のモデルをそのまま横展開しただけで、長続きしないことの方が多くなっています。 *国内に於いても、2003年から各地域にある一風堂店舗近隣の小学生を対象に、食育出前授業を行っています。これは粉から餃子の皮やラーメンを作ることを体験させ、子どもたちにものを作る喜び、働く喜び、食べる喜びを伝えるのが目的です。現在までに全国235校で開催し、こうした活動を通して、地域の消費者の信頼をつかんでいます。 地域の人たちに受け入れてもらうためには、商品の味や店だけで勝負するのではなく、自ら外に出て行きファンを増やす取り組みをしなければならないという考えがあります。

この海外展開をしながら、ローカルに根付く為の取り組みが素敵です。

●5つ目は… 「オウンドメディア」を駆使し、ラーメンに興味ある人全体を、見込み客として巻き込んでいる点です。 *一風堂のサイトには、一風堂のラーメンの歴史や背景だけではなく、ラーメン自体の歴史・ラーメン界の巨匠へのインタビュー・世界のラーメン事情など、一風堂の情報だけに留まらない様々な情報が記載されており、ラーメン情報の一つの発信地となっています。ネットからの新規ユーザーを見込み客化し、実際に店舗に来てもらうことで、リピーターやファンになって貰えるように囲い込むことが可能です。

オンラインと、実店舗であるオフラインの購買活動が連携している仕組みが、ただのラーメン屋とは思えないぐらい凄いです!

ーーー ◎と言うことで… 競争激しいラーメン業界に於いても「一風堂」の成長は必然で、「思想」「技術」「教育」が"夢"というベクトルに乗っているからだと思います。そこには、過去の大きな挫折などを経験し、人間性とカリスマ性が溢れる河原社長の存在が大きいのだと思います。 それにしても「一風堂さん」を調べれば調べるほど、凄すぎました。。。

しかし、今回の新型コロナウイルスにより、かなりダメージを受けているはずです。 飲食業界全体で見ると、2020年4、5月は前年同月比で約40%の売上ダウンとなっています。

「インバウンド需要の減少」や「会社の飲み会が減った」今、一風堂さんも大変な時期だと思いますが、それでもネット通販をはじめ、他コンサル事業など、飲食を核に様々な事業を展開し、収益源が分散化されているのは凄いと思いました。 最新の決算では、史上初の赤字転落となりましたが、それでも ラーメン界を代表する企業として、withコロナ時代に於ける、一風堂さんの今後の真価が楽しみです!

ーーー ◎最後に、C.I.について若手になりに一言いわせて頂くと… 実は WEBサイト内に詳細の記載が無いため、何とも言えませんが、「想い」=「進化」⇒「カッコいいかどうか」という判断基準を基にC.I.が形成されている点は、素晴らしいと思います。この「理念」に基づいた各店舗で運用されている「行動指針」「行動規範」がどう成っているのか見せて頂きたいと思いました。

また、強烈でカリスマ性のある「河原 成美社長」だからこそ、次の代替わりのタイミングで、社長の考えをしっかり「言語化」し、後世に残さると伴に、外向けにも見える化された方が良い気がしました。

出来れば、コンカンが提唱するC.I.と、御社のC.I.を一度照らし合わせて頂けると有り難いです。 *concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

生意気言って、すみませんでした。。。

これから「一風堂さん」には、ここ福岡を代表する企業として、日本の食文化であるラーメンの「すする喜び」を世界中に広めて頂きたいと思います。 長くなりましたが、以上です。

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