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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】「~リライト編~」「第6回:株式会社 リンクイット」

今日は 若手社員の私が、イケてる企業のC.I.を紹介します。 福岡に、厳しいアパレル業界に於いて、独自路線で戦っている会社があります。

第6回は、社員さん 曰わく福岡に居ながら東京並みの仕事が出来るという「レディース アパレルブランド」『Bou Jeloud(ブージュルード)』を展開している会社で、ここ数年はEC事業の強化と地域に根ざしたモノづくりに注力している「株式会社 リンクイット」です。



リンクイットは、アパレル業界の異端児と言われている「森 健太郎社長」が率いる会社で、社員の95%が女性の会社です。

創業は2000年、売上高は約60億円(過去最高は97億円)・30~50代の女性をメインターゲットに全国で70店舗を運営する福岡を代表する「アパレル総合会社」です。 2015年には、子会社である「ボディ アンド ソウル ジャパン株式会社」を設立し、日本人女性の肌に合うボディクリームなどのオリジナル商品を開発していて、日本での販売を皮切りに、アジア市場も視野に入れています。

森社長の出身は、お茶で有名な福岡県八女市。長崎大学を卒業後、北九州の貿易会社に入社し、そこでアパレル部門を担当したことをきっかけに、2000年7月に創業メンバー7人でアパレル卸の㈱リンクイット(旧:㈱ジェイエーシートレーディング)を立ち上げました。 この時、森社長27歳です。丁度 今の私と同じ歳で独立されていて、腹の括り方が凄いと思いました。。。

大切にしていることは、「取引先があるから商品が製造でき、売り場があって初めてお客さまに出会える。いろいろな人の応援の お陰で元気に挑戦できていて、今までの繋がりの“もと(元)”に感謝の気持ちを忘れないこと」だそうです。

ーーー 【アパレル業界を取り巻く環境について】 アパレル業界は最も競争の激しい業界です。 2018年~2019年のアパレル業界の規模(主要対象企業56社の売上高の合計)は、6兆0,037億円とほぼ横ばいの数字となっていますが、数字を分解して見ると2極化が進んでいます。それは「ファストファッション(低価格)」と「ラグジュアリーブランド(高価格)」です。 海外から低価格のアパレルブランドが日本に進出し、さらに ユニクロという超巨大企業の存在もあり「ファストファッション(低価格)」領域で戦うことは難しく、どの企業もいかにして差別化を図り高単価で販売するのか 頭を悩ませています。

ーーー では、そんな競争激しいアパレル業界で成長している「リンクイット」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。

【LINK ITの企業理念】 私たちは、楽しさと驚きを創造します。 私たちは、新たなことに挑戦し進化し続けます。 私たちは、縁と絆に感謝しそれを活かします。

【Our brand/ブランドメッセージ】 「Bou Jeloud」 Bou Jeloud(ブージュルード)は、モロッコの古都にある美しい門の名前。 それは、世界一のメディナ(迷路)への入り口。 一歩足を踏み入れれば、そこではさまざまな文化が交差して、自然と人の手が織りなすコントラストが旅人を魅了する。 さぁ、あなたならではの楽しみを、歓びを、幸福を、Bou Jeloud をくぐり抜けて探しに出かけよう。 胸の高鳴る旅路の先に、新しい感性や新しいスタイルとの出会いが待っているから。 そして、ちょっぴり新しい自分との出会いが待っているから。

*WEBサイトには、各ブランドストーリーの記載もあります。

◆ここで自分なりに「LINK IT」を一言で表現すると… ●旅をテーマに全国の30~50代女性をターゲットにし、主にショッピングセンターとネットでお手頃価格で洋服を販売しているブランド店です。 *ターゲット等については、後ほど説明 *フランチャイズにより全国展開

ーーー 【若手なりの成長の理由分析】 リンクイットさんが、成長された理由は 色々ありますが… やはり一番の理由は、「森社長」が、会社立ち上げ時に、幹部社員が離脱し、会社が危機の時に「負けん気」と「"運"を引き寄せた感性」だと思います。 その経験から女性社員が95%で、女性がイキイキ働けないと生き残れないという考えから、結婚・出産しても帰って来易い環境を整え、女性が幹部になれる会社を創り上げられた点です。 *森社長 曰わく、会社を上手く回す秘訣は、奥さんの話を紳士に聞くことだそうです。

育児休暇後もキャリアプランに関して相談できる復帰前面談は もちろん、通常の有給とは別に子どもの急病などに合わせて取得できる年5日の「子ども休暇」なども設けられています。 また、今回の「新型コロナウイルス」により学校が休校になった際は、子どもと一緒に出社できる環境もあります。これには、来店客は子連れも多いため、同じ目線で接客し商品を企画することができるという狙いもあるそうです。

では… 仮説ですが、メインブランド「Bou Jeloud(ブージュルード)」の成長理由を"3つ"上げてみます。

■1つ目は… 『ターゲットをショッピングモールに来場する30~50代女性に絞った点。』 *旅をテーマとしたブランドで、お手頃価格で、伸びる素材のプリントワンピースがメイン商品で持ち運びし易い点です。 *現在のデザインの主流は、ナチュラル系ですが、敢えてエレガント系(上品、優雅)な着こなしを団塊ジュニア層にぶつけている点です。なぜならエレガント系は百貨店でしか取り扱っておらず、郊外では取り扱っている店が少ないのです。 そこを狙い スーパーに行ったついでに立ち寄れる店をコンセプトに単価設定を1万前後にする事で、主婦が家族に"罪悪感"なく買えるようにしています。

ターゲットを明確にすることで、競合店舗と比較されないポジショニングの取り方が、とても勉強になります。

■2つ目は… 『元々、貿易業からスタートした会社で海外との直接取引が出来き「コスト削減」を可能にした点。』 *海外との直接のやり取りで、トレンドとなるファッション情報を見聞きし、デザインに活かしている点です。 *アパレル業界は在庫回転率が命です。何故ならトレンドの早いアパレル業界に於いて、新商品を導入する為にも既存商品を早く売りさばく必要があるからです。つまり、海外との直取引をできることは、在庫を自由に操れるという点でも強みになります。

私も前職時は、キャンプ商品の「テント」の商品仕入れを行なっていました。実はテントもアパレル商品と同じく約90%ほどが「生地」で作られています。生地製品はどうしてもロットが大きくなってしまうので少量では扱いにくく、自然と大量発注になってしまい、在庫を無くすことに苦戦した覚えがあります。しかし、メーカーとの直取引に切り替えることで、発注数をより柔軟に操ることが可能となり、アイテムの入れ替えを「自由」、且つ「スピーディー」にでき、これだけでも他社との差別化に繋がり 一気に販売数が伸びた経験があります。

また、現在は主に「中国」で生産されているということで、中国の政治状況や人件費の高騰などを考慮して、いち早く生地製品が強い「ASEAN圏」メーカーのルートを確保できるが鍵になってくるはずです。

■3つ目は… 『リアル店舗ならではの「お客さん」との繋がりを大切にしている点。』 *社員(店員)教育に力を入れ、接客力に磨きを掛け店舗を特別な場所にしている点です。 その為に外部から経営者やコンサルタントを招き社内セミナーを実施するほか、大手百貨店で経験を積んだ販売スタッフが全国の店舗を回り現場教育を行っています。 *買って貰わなくても話が出来る雰囲気づくりを徹底されています。

ーーー ◎と言うことで… 一番の成長理由は、森社長の人柄から来る「求心力」と「負けん気」だと思いました。 また、アパレル業界全体は、今後かなり厳しい時代に入ります。 リンクイットさんが生き残る為には、「東急ハンズ」や「中川政七商店」のようにリアル店舗と通販が融合する為の「顧客データの管理」と「デジタルマーケティング」のクオリティと、新業態の開発が"鍵"になると思います。

また、「コロナウイルス」の観点から見ると… ファッションビルや百貨店の営業自粛に加え、長引く外出自粛ムードや在宅勤務の広がりにより、消費者の「服」への意識が大きく変化したことで多くのアパレルが苦戦を強いられており、平均して40%ほどの売上ダウンとなっています。しかし、ネット通販だけで見ると平均して20%程 売上高は増えており、このコロナ禍に於いてネット通販の仕組みができている企業は、傷口を最小限に留めることができています。

そして、こんな状況でも売上を伸ばしている業態があります。 それが「D to C」です。「D to C」とは、「Direct to Consumer」の略語で、自社で商品を企画・製造する企業がオンラインストアなどの自社チャネル経由で直接ユーザーに商品を販売するモデルです。 特徴を一言でいうと、高品質な商品を中間業者を通さずリーズナブルな価格で提供している直販メーカーということです。

今回のコロナウイルスで、リアル店舗だけでなくネットも駆使し、多くのチャネルを持つことの重要性が、より目に見える形となりました。

リンクイットさんも、現在 EC事業に力を入れられているということで、今後が楽しみです!

ーーー ◎最後に… リンクイットさんに、若手なりに1つ"提案"をさせて頂きます。 【◆別ブランドを創り、素材から選べる洋服の販売!(*マーケティング4.0の概念)】 一言でいうと、洋服の生産過程を可視化された洋服です。別ブランドを立ち上げ、素材や工場を自分で選べる洋服があると面白いと思いました。 少し話がそれますが、私はキャンプブランドの「スノーピーク」が大好きです。このスノーピークが好きな理由は、商品の見た目でも値段でもありません。 それは、企業の「世界観」や「理念」が好きだからです。 洋服も同じで、物がコモディティ化し見た目では差別化が難しくなった今、「素材」や「工場」で自分らしさを体現できる洋服があると嬉しいです。

例えば、森社長の地元 八女市にも幾つかの繊維工場がありますが、この工場で作って欲しいなど、お客さんから指定ができ、同じ見た目の洋服でも自分なりの"背景"のある洋服があると買いたくなると思いました。 【コトラーが提唱するマーケティング】 「●マーケティング1.0=製品主義 (*商品をどう売るのか?)」 「●マーケティング2.0=消費者志向 (*顧客が欲しい商品を作る)」 「●マーケティング3.0=価値主導 (*企業の存在価値やビジョン) 「●マーケテイング4.0=自己実現(*製品により、「なりたい自分」「あるべき姿」を発見し達成する=自分らしさ)」

ーーー ◎C.I.について、若手なりに一言いわせて頂くとしたら… 森社長の想いを理解した上で、ちょっと失礼ながら「企業理念」と「経営理念」の整理がまだ不十分だと感じてしまいました。 同業も多いアパレル業界だからこそ、C.I.を通して、"想い"や"成し遂げたいこと"を分かり易く打ち出す必要があると思います。 一度 コンカンが提唱するC.I.と、御社のC.I.を照らし合わせて頂けると有り難いです。 *concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

生意気言って、すみませんでした。 長くなりましたが、以上です。

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