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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】「~リライト編~」「第3回:株式会社 ひよ子」

今日は 若手社員の私が、イケてる企業のC.I.を紹介します。 第3回は、創業120年菓子舗吉野堂こと、福岡を代表する老舗菓子メーカーで「九州生まれの東京土産ブランド」としても知られている「株式会社 ひよ子」です。



創業は、明治30年、初代 石坂 直吉が福岡県飯塚市に菓子舗「吉野堂」を開設し、その後 昭和34年(1959年)に会社を設立しています。菓子工場は 今も飯塚市楽市に在ります。現在 本社は、福岡市南区向野にあり、売上高はグループ全体で、約80億円(未公開)です。 余談ですが、本社は私の住居から徒歩10分ほどの距離にあり、勝手に親近感が沸いています。 *主な商品:名菓ひよ子、博多ひよ子サブレー、苺ひよ子、桜ひよ子、茶ひよ子など。

ーーー それでは、そんな「ひよ子」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。 【ひよ子 企業理念】 ◆1.『味は無限』 「お菓子は生きものであり、味は無限である。」 既成概念にとらわれない独創性と新しいものへの挑戦、そして美しいものにこだわり続けるお菓子づくりの精神が脈々と受け継がれています。

◆2.『商品は生命・真心』 「商品は私たちの生命であり、真心である。」 お客様のお手元に届くまで、変わらない美味しさと安心できる品質を。オートメーション化された今でも手づくりのひよ子に込めた想いを大切にしています。

◆3.『おつきあいのひろがり』 「私たちの願いは、ひよこのお菓子を通じて、おつきあいの輪を拡げ、明るい社会をつくることである。」 一つのお菓子をきっかけに人の和が生まれる。 ひよ子のお菓子が幸せなひとときをもたらし、おつきあいの輪が拡がることが何よりの願いであり喜びです。

ーーー 【若手なりの存続&成長の理由分析】 まず、C.I.が本当に素晴らしいです。他の福岡の菓子メーカーと比べても、ここまで整理された「理念」と「施策」が"言葉"に落ちている会社はありません。 女性社長ならではの繊細さを感じました。

では 「ひよ子」が存続し、成長している理由を仮説ですが3つ上げてみます。

●1つ目は… 「ひよ子」開発者の想いと、発祥地の土地柄。 *2代目の石坂 茂社長が、万人に愛される新しい菓子を作ろうと考えていた時に、夢に「ひよこ」が現れ、当時立体的な形の菓子は、丸か四角しかなかった為「ひよこ」を型どった焼き菓子を試行錯誤して作り上げた点です。 また飯塚は、日本有数の炭坑地として知られた「筑豊炭田」で、長崎から続く長崎街道「シュガーロード」の中継地でもありました。そこで この地には、有名な菓子メーカーが沢山ある事も知られています。 当時の筑豊では、"命"を賭けた重労働で疲労した炭鉱労働者からは「酒」か「甘い菓子」が、大変好まれ、需要がかなりあったという点です。 *主な菓子メーカー:千鳥屋、ひよ子(吉野堂)、さかえ屋、亀屋延永、大石本家(成金饅頭)など。

●2つ目は… 創業家に受け継がれてきた「進取」の精神。 *「ひよ子」の売り上げは、平成5年をピークに下がりはじめ、平成21年には、4代目 石坂 博史社長(現会長)の英断(進取)で、妻の淳子さんに、「女性の視点で会社を見直すことが必要だ」と会社のかじ取りを任せました。 「石坂 淳子さん」は、創業家の嫁から新社長に就任し、経営責任者として母親の感性を生かした季(とき)ひよ子シリーズをはじめとしたヒット商品を出して売上を回復させた点です。

若手の私が言うのも恐縮ですが… 「経営を軌道に載せるために、他人に社長を譲る」ということは、一種の自分の実力の限界を認めているようなもので、これができた4代目 石坂 博史社長は本当にかっこいいと思いました!

●3つ目は… 東京進出と、「ひよ子」ダブルブランド戦略。 *九州生まれの東京土産ブランド「ひよ子」誕生!(進取の産物、これは予想外の結果だった) *そもそも「ひよ子」は、昭和39年(1964年)当時 福岡で人気のお菓子でしたが、東京オリンピック開催を期に、東京進出しました。 出店先は、東京駅や羽田空港などで販売した所、予想以上の反響で火が付きました。 東京進出は、商品を福岡から輸送した訳ではなく、東京に「東京ひよ子」を設立し、さらに東京近郊の埼玉に工場を新設し、十分な商品供給ができるだけの環境を作り上げた点です。 その結果、福岡を訪れる観光客より、東京を訪れる観光客は圧倒的に多く、「ひよ子」は東京から一気に東京土産として全国に広がって行きました。 今でこそ、東京土産の定番は「東京ばなな」ですが、少し前までは「ひよ子」でした。 しかし、この「ひよ子」は、飯塚生まれなのですが…

因みに余談ですが… 「ひよ子」は、今でも東京と福岡の一体どっちの土産なのかという論争が起こっています。 この論争には、様々な調査が行われており… 大阪から西(大阪も含む)の地域では「福岡土産」、それより東の地域では「東京土産」と認識される傾向にあるそうです!

ーーー ◎と言うことで… 「ひよ子」の成長は、創業家の石坂一族に、脈々と伝わる「進取」の精神が生み出した結果なのだと思います。 そして、お土産業界と言えば、まさに「新型コロナウイルス」によって大ダメージを受けています。 実は お土産業界は市場規模でいうと、2011年から成長続きで、15年になると訪日外国人の増加、中でも中国人観光客による「爆買い」などで大幅に増加し、初めて4兆円を突破、更に16年には 約5兆100億円と5兆円を突破しており、伸び続けている業界でした。

しかし、今回のコロナウイルスの影響で、人の行き来が減った以上、お土産業界も厳しくなったのが現状です。 今までは、ご当地感を出せば 何となく売れていたものも、今後は それだけでは需要が無くなります。「お土産」としてだけではなく、「美味しい食べ物」として観光客に頼らない施策が、益々求められると思います。一流のパティシエと組むなどです。

同時にコロナに適した、「ビジネスモデル」の構築も必要だと思います。 例えば コロナ禍に於いて在宅勤務が増えた今、「植物」や「コーヒー」のサブスクリプション(定期購入)が流行りだしていますが、お菓子も「おやつ」として同じようなサービスが生まれ始めています。 「ひょこ」を、お土産から日常化する施策として… 〇自宅で作る「ひょこ」。 少し大きい目の外側だけを販売して、中味は 自分たちで、入れて貰うオリジナルひょこ(参考レシュピ入り)を作って貰う楽しさを提供。

〇福岡のコンビニにしか置かない「ひょこ」オリジナルスナック販売。 大手の菓子メーカー カルビーの「ポテトチップス」に変わる博多独特の味菓子(福岡人が好きな味) 所謂 毎日食べても飽きない菓子開発など。

ーーー もう少し、若手なりに提案させて頂くとしたら… 「SNS」をもっと上手く活用したら面白いと思います。何故なら、あんなにも形の可愛い「銘菓ひよ子」はSNSとの相性が抜群だと思うからです。例えばSNSでハッシュタグを作り、面白いカットの「銘菓ひよ子」の写真を投稿して貰うなど、第3者を巻き込むようなキャンペーンを行うと広まり易いと思います。 また、例えば SNSを意識した一種の話題作りとして、「ひよ子」が進化した「にわとり饅頭」を創ったら、直ぐに話題になると思います。あくまで、一種の話題作りにしか過ぎませんが。

好き勝手言って、すみません。。。! ーーー ◎最後に、C.I.について一言いわせて頂くとしたら… 現在のC.I.はかなりの完成度だと思いますが、「企業理念」「ブランドエッセンス」に紐付いた「WEBサイト」に記載がない社員さんの「とるべき行動」が示された「行動規範」や「評価制度」が気になる所です。 機会があれば、是非 見せて頂きたいと思いました。 *また 今後 起こる人口減少による需要や市場の縮小は、対策施策によっては「C.I.」の検討も考える必要があるかも知れません。

*concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

長くなりましたが、以上です。

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