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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】「第31回:株式会社 ヨコオ 」

今日は 若手社員の私が、成長している企業のC.I.を紹介します。佐賀県に、鶏肉の"パイオニア"と言われる企業があります。

第31回は、ブランド名「みつせ鶏」で お馴染みの、鶏を極める「株式会社 ヨコオ 」です。





ヨコオは、なんと「創業95年」で、今では『鶏』を極めている企業です。特に、地鶏に負けない風味と歯ごたえ、柔らかくジューシーな食感の「みつせ鶏」のブランド鶏が有名です。現社長は、4代目に当たる「横尾 和浩氏」が務められています。売上は、同族経営でありながら 何と「100億円」、「従業員450名」を超える、凄い企業です。このヨコオの特徴は、鶏肉の開発から生産、販売までを一貫して管理できる体制を構築している点です。鶏の卵を孵化させるところから、実際に冷凍商品化して販売するところまで行っています。佐賀県にありながら、全国の同業種企業が視察にくる企業です。

(厳密には、販売会社として「株式会社 ヨコオフーズ」、養鶏部門として「ヨコオファーム」があります。)


【企業ヒストリー】

●1926年に現社長の曽祖父が創業し、元々は 米穀商からスタートしました。元々 農家で、その傍ら米穀商を行っていました。そして、2代目の祖父の代に受け継がれると、戦後の復興に伴い肉の消費が増え、畜産農家が増えてきました。そこから 先ずは、畜産農家に卸す、飼料の販売から始まりました。その飼料販売は、上手く行っていましたが、一つ問題がありました。それは、いくら飼料が 良くても、良い雛(ひな)を仕入れないと、よい鶏にならないのです。そこで、父の代になって始めたのが、雛の飼育から飼料の販売を一貫して販売する事業です。これは、「身の回りの沢山の畜産農家さんが儲かり、幸せにできないか」と考えて、始まった事業なのです。皆が 幸せにならないと、商売も長続きしないと考えたのです。

実は 飼料販売だけでも、それなりに儲かっていました。しかし、買って頂いている農家の収益が上がらず、幸せに出来ない限り、事業をやる意味が無いと考え、「ヨコオ」で一貫管理してあげる体制を構築することを始めました。そこにあるのは「地域の皆さんと一緒に」という精神です。この精神を現社長が 最も大切にされている精神です。


そして、今では「ブロイラー」と呼ばれる若鶏の生産から、加工商品化までされています。その過程で、もっと 美味しい『鶏』を作れないかと"試行錯誤"した結果生まれたのが、ブランド鶏「みつせ鶏」です。


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それでは、そんな「株式会社 ヨコオ」の"イケてるC.I."を紹介します。

【ヨコオの明日】

「食鳥産業のパイオニアとして

責任あるおいしさをお届けします。」


日本で食鳥産業が興って以来、

ひたすら「とり屋」の道を歩んできたヨコオ。

長い歩みを振り返ると、そこにはいつも「先駆け」や「先取り」と呼ぶべき出来事がありました。


いち早い一貫生産体制の構築、鶏肉のフローズン流通、そして オリジナルブランド「みつせ鶏」の開発などなど…。

いつの時代も、食鳥産業界のパイオニアとして、

食文化の創造に関わってきたのです。

また、鶏肉安全宣言の自主発表をはじめ、鶏糞を利用した、

環境に配慮した完熟堆肥づくりに取り組むなど、

人と地球にやさしい企業として歩みをすすめています。


こうした事業活動の根底にあるのは、

皆様においしい笑顔をお届けしたいという想いです。

そのために循環型農業に取り組み、

設立50周年を機に当社の赤鶏の品質を保証する独自の

赤鶏品質保証(カラーマーク)を策定しました。

ヨコオの赤鶏の品質を守り、

お客様へ変わらないおいしさをお届けする。

この信念のもと、これからも私たちヨコオは、品質を約束し、

一歩先を行く先取りの姿勢で、

豊かな食文化の時を告げてまいります。


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それでは、若手なりに「ヨコオ」の成長理由を、仮説ですが『4つ』上げさせて頂きます。

◆1.「鶏を極め、一貫して管理されている点!」

*実は ヨコオの鶏づくりは、親鶏の雛を検疫することから始まります。昭和44年に「種鶏場」を、45年に「孵化場」を作った鶏肉の先駆けだからこそ、生産・製造・販売を一貫して、時代の先をゆく商品をお客さまの元へお届けできるのです。今では、この体制を学びたいと、大手企業も佐賀の地まで、視察に来られます。実は 本当の意味で、生産から販売まで一貫して行っている企業は、殆ど存在しないのです。


●1.「育てる」

ヨコオは、親鶏の雛から飼料を吟味して丁寧に育てます。自社の孵化場では活力のある雛を選別し、健康な雛だけが直営農場と契約農場へ送られ、大切に育成されます。

●2.「加工する」

大切に育てられた鶏は、自社工場で衛生的にスピーディーに解体されます。新鮮なうちに出荷、冷凍加工される精肉と、味付け加工をした商品が出来上がります。実は、養鶏から自社で加工する企業は殆どありません。

●3.「創り出す」

ヨコオでは、「商品開発=ヨコオの生命線」と位置づけています。「営業企画課」「商品開発課」を中心に、全職員で 日々 商品開発に取り組んでいます。

●4.「管理する」

ヨコオでは、商品の安全衛生に関わる品質管理は、勿論 生産、受注、発送など、管理の隅々に力を入れています。

●5.「届ける」

お客さまと一番ふれあえる店舗を運営し、単に商品をお届けするだけでなく、「お客さまに喜ばれる商品は何か?」を常に考え、お客さまのお声に耳を澄ましています。


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◆2.「本気で『美味しいもの』を求め続けた点!」

*実は ヨコオは、「冷凍食品」自体、国の先駆けで行った企業としても有名です。今でも、冷凍食品メーカーと勘違いされるほどです。今でこそ、冷凍食品が世の中に溢れていますが、ヨコオが冷凍食品を始めた「昭和50年頃」は、そう多くはありませんでした。当時は、ブロイラー(若鶏)を育てていて、ブロイラーは淡白な分、色んな味付けに向いています。その為、冷凍食品に加工にして、販売しようと考えたのです。逆の見方からいうと、加工しないと美味しいとは言えず、お客さまに「本当に美味しい鶏か?」と聞かれると、納得できる回答ができなかったのです。また、いくら先駆けでブロイラーの冷凍食品を行っていても、大手が真似をしだして、価格の面でも太刀打ちできなくなりました。


こういった経緯から、『佐賀県三瀬村』と一緒に美味しい鶏を開発しようと生まれたのがブランド鶏「みつせ鶏」です。実は、三瀬村が「フランス」のある街と友好関係を結んでいて、そのフランスに非常に美味しい鶏が沢山あったそうです。すぐに視察し、研究に研究を重ねた結果、先ずはその種鶏を輸入し 孵化させ、オリジナルの飼料を与えて肥育した結果、柔らかすぎず、硬すぎない、ジューシーな味わいの「みつせ鶏」が誕生しました。


*しかも 驚くべきことは、「この時に『ブロイラー』の扱いを全て辞められたこと」です。これからは、少子高齢化なども見据え、「量」でなく「質」で勝負すると決めた時に、嘘は付けないと思い、自分たちでも納得していないブロイラーの扱いを辞められたのです。この時は、売上が「3割ダウン」したそうです。しかし、この判断があったからこそ、ブランド鶏の「みつせ鶏」が生まれたのです。社長自身、この経験があったからこそ、一皮 向けた逞しい企業になれたと言われています。お金に流されるのではなく、信念を貫き通されたことが素敵だし、中々 真似できないと思います。


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◆3.「美味しさと安心の数『約80日』と『約60日』への拘り」

*当然ですが、鶏は じっくり大切に育てないと、良質な旨みは得られません。そして それが安心・安全なものでなくては意味がありません。「ヨコオ」には 美味しさと安心安全を追求するために、「約80日」「約60日」という数字への拘りがあり、「みつせ鶏の賢沢な時間」と考えています。

それは…

●「1番 美味しい時期を逃さない。生後『約80日』頃に出荷」

鶏にも野菜と同じように旬があります。かつては性成熟直前が最も美味しいと言われていましたが、現在の日本人の曙好に合うのは歯ごたえと柔らかさのバランスがとれる性器成熟直後と考え、生後約80日を出荷の目処にしています。

そして…

●「安全性へのこだわりから、休薬飼料期間『約60日』を確保」

農林水産省で定める「休薬飼料期間(抗生物質などを使わない期間)」は、「出荷前7日間」と決められています。しかし、「ヨコオ」は何よりも安全性を重視し「出荷前 約60日間」という長期に渡って、抗生物質や合成抗菌剤、色素剤を使わない休薬飼料飼育を行なっています。これは、鶏舎を自然の有効微生物を活用して衛生状態を保全するなど、鶏のストレスの少ない環境を第一に考えた結果です。

このように、「ヨコオ」では日夜、最も安全で美味しい鶏の開発が、自社で行われていることが凄いです!


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◆4.「今では一貫管理を超えて、美味しい食べ方まで提案されている点!」

*実は ヨコオでは、「赤鶏の極味」というカタログを毎月出版されています。このクオリティが凄いです。一つのカタログに 数百のレシピが掲載されて、しかも お洒落に分かり易く記載されています。

また、「みつせ鶏本舗 本店」というリアルのお店から、ネットショップまで構築されています。これこそ、流通を全てを自社で行われています。決して、メーカーがただ販売するのでなく、「美味しい商品を分かり易く販売する」ために、リアル店舗は、お洒落な外観にこだわり、若者も楽しむことができるような設計がされています。


因みに、私も佐賀県の「鳥栖プレミアム・アウトレットストア」に行くと、ヨコオの直営店「みつせ鶏本舗」にて、チキン南蛮定食を 毎回 食べています。実は、「ヨコオ」が運営されているとは知りませんでしたが、とにかく、ジューシーなのに脂身も少なくて美味しいです。


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◎ということで…

同族経営ながら、約100年続き、そして 売上100億円近くと、このような企業は 中々 無いと思います。そこには、先代から「皆が幸せにならないと、商売も長続きしない」という教えが、脈々と引き継がれているからだと思いました。社長インタビュー動画を見ても、先代の教えのことを良く話されていますし、そこを絶対に曲げない"気概"を感じます。寧ろ 一層のこと、鶏を「軸」に加工品製造までされているところに、現社長のパワーを感じます。

きっと、こんな一貫した会社だからこそ、社員さんも安心して働けるのだろうと思いました。


今後は、委託している生産農家の跡継ぎ問題などもあり、直営農場の強化に力を注ぎつつ、環境面においても鶏糞処理を堆肥化する事業の立ち上げに取り組み始めているそうです。これによって、野菜作りを伴う循環型農業へと移行し、3年後には「みつせ鶏と野菜のセット販売」を目指した事業を確立されるということです。

まさに、儲かるだけでなく、社会問題を解決しながら「皆で幸せになる姿勢」が見て取れます。同じ九州にある企業として、今後の活躍が楽しみです!


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◎最後に、C.I.について、若手なりに一言いわせて頂くと…

『鶏』を極められた「ヨコオさん」らしい言葉で表現され、このC.I.を見るだけで、どんな会社か、パッと分かる点がいいなと思いました。そして、先代の言葉である「皆様においしい笑顔をお届けしたい」という言葉を取り入れられている点が素敵と思いました。

ただ、「100年企業」の会社として、もっと言うと 九州を代表する「企業」として、他 企業からも憧れられる企業になるために、一度 きちんとC.I.の整備をされることをお勧めします。調べると凄い企業というのは伝わりましたが、「ヨコオさんらしさ」が、一般消費者に しっかりと企業価値が上手く伝わっていないと思います。その為には、先ずは「企業理念」として「企業が創り上げたい世界(あるべき姿/成し遂げるゴール)」を明確に言語化することで、一般消費者により"共感"を得られ易くなると思います!

また、現状のコーポレートサイトだと、商品の良さを前面に出されていると思いますが、企業の根幹である「C.I.」の表記が中々 見つからず、少し 勿体ないと思いました。その前に「C.I」や「会社概要」などの大前提の項目を、もう少し分かり易く表記することで、一般消費者には 勿論のこと、今後の企業成長に欠かせない「人材採用」にも繋がると思いました。


また 出来れば、コンカンが提唱するC.I.と、御社のC.I.を一度 照らし合わせて頂けると有り難いです。

*concanが考えるC.I.とは?

https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

本当に、若手が生意気言って、申し訳ございません。

長くなりましたが、以上です。

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