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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る"!】「第19回:株式会社 フィル・カンパニー」

今日は 若手社員の私が、成長している企業のC.I.を紹介します。 有りそうで無かった『ビジネスモデル』で、ここ数年で一気に成長した企業です。 第19回は、「駐車場+空中店舗」のビジネスモデルで、2005年の創業以来 破竹の勢いで成長を続ける「株式会社 フィル・カンパニー」です。



フィル・カンパニーは、東京都千代田区に本社を置く主に「空中店舗事業」を提供する企業で、2005年 駐車場上部の“未利用空間"を“空中店舗”として大胆に活用する事業を「高橋 伸彰氏」によって創業されました。 創業以来、"フィル(共存共栄)”という企業理念を掲げていて「空中店舗フィル・パーク」を通じて、土地オーナー、テナント、近隣の人々等に関わる全ての人が共に幸せを共有することを目指して事業を行われています。具体的には、駐車場を持つ土地オーナーに対して「空中店舗フィル・パーク」の企画・デザインから、プロジェクトマネジメント業務、開発調査業務、設計・監理業務、工事請負業務、事業コンサルティング、初期テナント誘致業務まで、ワンストップで提供しているのが特徴です。空中店舗フィル・パーク事業を展開することで、今までにない「駐車場+空中店舗(建物)」という新たな“常識と価値”を世の中に生み出し、かなり注目されている企業です。 そんな、フィル・カンパニーの売上高は、270億2471万(2019年度)を誇り、なんと毎年150%ほどで成長して、2016年には東証マザーズに上場した凄い企業です!


勿論 ここまで来るには、かなりの苦労がありました。 今までに無い新たな市場をベンチャー企業が開拓していくことは、並大抵ではなく、創業当初から長く赤字経営が続いていました。そんな中 2009年に、創業初期の頃から事業を近くで見てきた現代表取締役社長である「能美氏」が、取締役に就任しました。能美氏は、小さい頃から起業家を志し、ベンチャー企業の就職先では、インターネット黎明期にWEBを通じて見込み顧客を掴むマーケティングで大きな成功を収めた人物です。20代で起業家として、独立後は リラクゼーション事業等のベンチャー企業に携わっていた経歴を有し、「フィル・カンパニー」の経営に参画後、真っ先に『ビジネスモデル』の再構築に取り組みました。 当時は、従業員が20名以上いたが、毎月の支出が大きいことから、従業員を一気に3名、アルバイト1名の体制にまで減らすという断行も行いました。そして 何が、本当の『付加価値』なのか、それをどのように提供するのか、そして どういう形で お金を稼ぐのかという「あるべき姿」を1から作り直しました。本当に良いものであれば、お客さまは選んでくれる。自分が投資できる商品とは何か、まで真剣に考えることで 今の『ビジネスモデル』に至ることが出来たのです。

勿論 不動産事業なので、かなりの初期資金が必要になります。これまで、多くの投資家や銀行を説得し、投資をして貰いながら ここまで成長してきたのです。

そんな フィル・カンパニーですが、まだまだ 成長が見込まれています。 何故なら… 今、日本にコインパーキングは、統計データで 約6万箇所、実態としては 10万箇所以上あると言われていて、しかも 年々 増加傾向にあります。それに対して、「フィル・カンパニー」が手掛けた空中店舗の「フィル・パーク」は、まだ約130箇所で、空中店舗を広げていく余地は大いにあるからです。


【コインパーキング市場】 ここで、コインパーキング市場を見てみます。 土地不動産を含めたコインパーキングの潜在市場規模は「約5兆円」あると言われています。 その背景としては、少子高齢化があります。少子高齢化で『遊休地』が増え、更地のまま放置していては、相続税や固定資産税、都市計画税などを払えない。また 何も手を打たなければ、受け継いだ資産を手放しかねないからです。そこで、有効な土地活用の代替案のひとつが「コインパーキング事業」であり、簡単に事業を開始することが出来るのです。数百万円規模の投資で、コインパーキングを整備すれば現金収入が得られ、運営会社と条件が合えば、契約を結ぶだけで初期投資なしでも安定した定額賃料という収入を得られるため、市場自体が伸びているのです。


ーーー それでは、そんな著しく成長している「株式会社 フィル・カンパニー」の"イケてるC.I."の一部を紹介します。 【企業理念】 「フィル(=Phil) 全ての人々と共感できる感覚」 「フィル」とは、古典ギリシャ語の何かを「愛する」という意味の「Philio-」という接頭語が語源です。この言葉は、ギリシャ時代にアリストテレスが、「愛」という言葉を、「エロース」「アガペー」「フィリア」の3つに大別したことに端を発します。 「エロース」とは我が物にしようとする愛で、手に入れるか失うかしか知らない愛。 「アガペー」とは自らを放棄する愛であり、愛されようと思うことさえしなくなる愛。 「フィリア」とは“喜びを分かち合う”愛で、自分によくしてくれる相手によかれと望む愛。(“友情”、“共存共栄”とも言われます) 全ての人々と共感できる感覚・・・「フィル」(=共存共栄)を創業以来、全ての企業活動の礎としています。

【存在意義】 「みんなに愛される“One Evolution”カンパニーを創る」 フィル・カンパニーは、駐車場上部空きスペース(未利用空間)を活用することで、「ありそうでなかった」「あったらいいけど難しい」をカタチにし“ヒト”と“空間”を新しいカタチで繋げる唯一無二 且つ 本質的に必要とされるリアルなサービスを創造してきました。 今は、勿論 地球規模で更に予想し得ない変化が訪れるであろう未来の世界においても、果敢に挑みEvolution(進化)し続け、オンリーOneの誉れとナンバーOneの自覚を以って本物の価値を創造します。そのようにしてフィル・カンパニーが産み出すサービスを一人でも多くの人にお届けし、10年・100年・1000年と・・・世界中の人々にずっと愛される会社を目指します。


ーーー それでは、若手なりに「フィル・カンパニー」の成長理由を分析させて頂きます。


【若手なりの成長理由分析】

「株式会社 フィル・カンパニー」の一番の成長理由は… ●「お客さまの声を活かし、ありそうでなかった『ビジネスモデル』に着想した点」です。 土地の有効活用と聞いて思いつくのは、今までは「居住用不動産を建てる」「事業用不動産を建てる」「コインパーキングにする」の3つでした。一般的に、居住用不動産と事業用不動産(賃貸ビル・商業用施設など)は、建設にあたって多額の初期費用が発生する為、それを回収できるかどうかが、最大のリスクです。また、一度 建ててしまうと簡単に壊せないので、建築にあたっては長期的な「ビジョン」が必要になります。 一方、コインパーキングは初期投資が少なくて済む為、土地を有効活用する際の心理的なハードルが低くなります。場合によっては、後から更地にして売却したり、建物を建てたりといった柔軟性を持たせることが出来るというメリットがあります。しかし、デメリットとして 収入が大きくない為、収入源としては安定しません。土地活用の従来の3つの方法は、土地オーナーにとって、こうした"ジレンマ"が存在していたのです。そこで、既にある駐車場の上に建物を建てて、土地を二重に活用し、収入アップが期待できるのが「フィル・カンパニー」が運営する「空中店舗フィル・パーク」という事業で、今までに無い『ビジネスモデル』を提案しました。

まさに「有りそうで無かった」のには理由があります。それは、この事業を行うには防災法などの規制が厳しく、大手は参入して来なかったからです。そんな「言うは易し、行うは難し」であった"アイデア"は、今では新しい形として標準化され、ここまで成長しました。まさに「オンリーワン 且つ ナンバーワン」のサービスとなっていると思います。 これには、創業者はじめ全員が"不動産素人"であり、損得を計算する前に、単純にお客さまの悩みを素直に解決しようという発想があったから出来たのです。


ーーー それでは 更に、若手なりに成長理由を仮説で「3つ」上げさせて頂きます。 ◆1.「初期テナントの誘致を保証している点!」 *コインパーキングは、集客力の高い都心部に立地していても、大通りには直接 面してはおらず、一本中に入った通りである場合が多いのが現状です。そのため、土地オーナーは空中店舗を設けても、実際にテナントを誘致できるのか不安を感じていました。しかし、テナント側にとっては、路面店よりも安い賃料で済み、また デザイン性に優れていることから、メリットが大きくなります。そこで「フィル・カンパニー」では、初期テナントを誘致する保証を土地オーナーに対して行うことで、土地オーナーが抱える「不安」を払拭しているのです。この結果、コインパーキングの売上とテナントによる賃料収入によって、フィル・パークは「不動産の投資回収は20年」というこれまでの業界の収益常識を大きく上回り、5年~10年という短期間での投資回収を可能にしました。中には3年間で投資回収の目処がつく物件もあります。 まさに、フィル・パークは、不動産投資の常識を覆してしまった破壊的『ビジネスモデル』なのです。


ーーー ◆2.「細部への美学!!」 *フィル・カンパニーでよく使われる言葉は「10センチの美学」と「角度の美学」です。 コインパーキング1台分のスペースは、場合によって月10万円以上の売上を生みます。それを簡単に空中店舗建設の為に無くしては"ダメ"で、緻密な計算を繰り返し、「10センチ、時には5センチの微調整を粘り強く行い、スペースを最大限に活用できるように設計をします。 空中店舗に入るテナントの為には、どうすれば外観の「顔」がよくなるのか、数センチ単位で角度にも こだわりつくします。一般的には、公的な建築確認申請という手続きの段階で、審査担当者から「ここに防火扉が必要」と言われ建設コストが高くなると、建物オーナーの負担増になりますが、フィル・カンパニーでは、法律を遵守する形で数センチ単位まで設計を工夫し、安全性を担保しながら、コスト増を避ける努力を徹底的に行います。 その為、現在の大手不動産ディベロッパーで、これほどの手間暇を積極的に掛けようとする会社がなく、もっと 正確に言えば、「一度 手を出してみても、すぐに諦めている」のが現状です。つまり、大手が参入しない、手間暇かかる『ニッチ市場』を独占しているのです。 所謂 弱者の戦略を遂行して、ここまで成長してきたのです。


ーーー ◆3.「その土地にあったテナントを招致し、長期視点で付き合っている点!」 *コインパーキングは、裏通りに立地していることが多く、夜になると真っ暗で寂しい雰囲気になります。そんな場所に賑わいを生み出すには、その土地に合ったテナントを誘致する必要があります。フィル・カンパニーでは「スペース・オン・デマンド」を提唱し、それぞれの土地に合った機能を考え抜き、それに適した空間を実現することでテナントをマッチングしています。最近は「隠れ家」であることも飲食店の魅力のひとつで、「ぐるなび」や「食べログ」などのグルメサイトにあえて登録せずに、独自のサービスに注力する店舗も増えています。フィル・パークの店舗は大通りから入った裏通りにあることが多く、そんな独自のサービスに注力する店舗など、個性的な飲食店などを招致することで、明かりが乏しくなりがちな裏通りで、ガラス張りのフィル・パークの外観は魅惑的な存在感を放っているのです。こういった店舗を「カッコいい」と思ってくれる30代、40代の飲食店経営者が増えたのもフィル・パークには追い風となっているのです。 フィル・カンパニーでは、ハード面で単に土地を有効活用するだけでなく、ソフト面まで考え抜き その土地の賑わいをどう演出するのかまで考えているのです。 更には、フィル・パークの店舗のコンサルティング代行まで行う実例もあり、建てて終わりではなく 一生その店舗に付き合っているのです。 逞し過ぎます。。。!


ーーー ◎と言うことで… 「フィル・カンパニーさん」を調べましたが、この『ビジネスモデル』を考え出したアイデアも然ることながら、きっと 独自性の高い企画やマーケティング力を持っておられるのだと思いました。上場時の社員数はたったの、10名だったということで、少数精鋭な人材で構成されているのだと思います。 そして 何より、調べてみると「耐火・防火基準」が世界一厳しいと言われる日本に於いて、フィル・カンパニーさんの初期の苦しみは容易に想像が出来ます。"有りそうで無い"『ビジネスモデル』には、"無い"なりの理由があり、それは 大手でもやらないことを一つ一つクリアにしていくことだと思いますし、とても我慢が必要なことだ思います。だからこそ、『ニッチな市場』で独占し、これほど成長もすることが出来たのだと思います。

また、特に日本の都心部では保育士不足は然ることながら、そもそも 保育園を建てるスペースが不足しているとのことです。今後は、フィル・カンパニーさんのような企業が増えることで、今までは想定が出来なかった場所に、保育園を建てられると、少しは保育園不足なども解決されていくのだと思います。同時に、比較的に土地代が安いとなると、維持費のダウンで、その分 保育士の給料アップも見込むことが出来るのではと思いました。

最後になりますが、個人的には、ただの駐車場だった場所に光が灯り、人が集まる場所になることに、とても"ロマン"みたいなものを感じて応援したくなりました。 今後の「フィル・カンパニーさん」の活躍が楽しみです!


ーーー ●それでは 最後に、C.I.について、若手なりに一言いわせて頂くと… 「愛」という言葉を全面に出されていて、そして 事業に対しての熱さを全面に出されていて、社風が伝わり素敵だと思いました。特に「ビジョン」で、この事業の足元を見つつ、100年先まで見据えたC.I.となっていて、社長の器の大きさを感じました。 敢えて 一言いわせて頂くとしたら、寧ろ「街づくり」事業の一種だと思いますので、例えば「駐車場から賑わいを生み出し、更には 未来が見える街づくりに貢献する」など、事業の先にある「成し遂げたい世界観」を言語化すると、より共感が伝わり易いと感じました。 出来れば、コンカンが提唱するC.I.と、御社のC.I.を一度 照らし合わせて頂けると有り難いです。 *concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci 生意気言って、申し訳ございません。 長くなりましたが、以上です。

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