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【若手社員が勝手に"イケてる企業のC.I.を切る!"】「第2回:株式会社ジンズ」

今日は 若手社員の私が、成長している企業のC.I.を紹介します。 群馬県に「眼鏡業界」の"常識"を破壊し、眼鏡業界の「ユニクロ」と呼ばれている企業があります。

第2回は、ここ20年で業界No.1にまで、一気に上り詰め、今では誰もが知る企業に成長した「株式会社 ジンズ」です。

ジンズは、 眼鏡専門店「JINS」を運営するメガネチェーンで、1988年に現 代表取締役の「田中仁氏」によって設立されました。(創業時の社名は、有限会社ジェイアイエヌ)今では、国内外に560の店舗を構えています。(2019年8月末時点)



「田中社長」は、元々 金融会社出身で そこでビジネスの"イロハ"を学んだ後、金融関係の業務から一転し、群馬県 前橋市で「服飾雑貨製造卸会社」を創業しました。 その時に訪れた韓国で「眼鏡」を注文すると3,000円で購入できる事に感動し、その翌年に、眼鏡販売の「株式会社ジンズ」を創業しました。(2019年からは持株会社制を導入)

●売上高は、548億円(2018~2019年)を上げていて、年々 成長し続けている企業です。 眼鏡業界全体の市場規模は 約3,210億円で、「JINS」はメガネ業界の約20%のシェアを誇り、業界トップを走り続けています。

【メガネ業界売上高ランキング/2018年】 「会社名/ブランド名/売上高」 ◆1位:「(株)ジンズ」JINS/548億円 ◆2位:「三越HD」東日本「パリミキ」・西日本「メガネの三城」/496億円 ◆3位:「ビジョナリーHD」メガネスーパー/264億円 ◆4位:「愛眼(株)」メガネの愛眼/162億円 (参照:業界動向サーチ)

現在は、社長自身の「世界一の眼鏡屋になる。」という"志"の基、海外にも進出していて、2018年時点で中国に133店舗、北米に5店舗、台湾に21店舗、フィリピンに2店舗を展開しています。

そんな、"順風満帆"に見える「ジンズ」ですが、実は… 2008年頃に倒産"ギリギリ"まで追い込まれています。 この時 株価は"50円"にまで下がり、証券会社から「企業売却」を進められています。

しかし、人生は不思議なものです。 丁度 この時に、ユニクロの「柳井社長」から「御社の事業価値は何なのか?」と問われ、何も答えられなかった事があったそうです。

この時から本気で「ビジョン」を考え始め、ここから一気に視点が上がり今の成長に繋がったそうです。

この時を振り返り、社長 曰く「上場までして、どこか"怠慢さ"があった。」と言われています。

起業の経験もない私ですが、事業で成功する人の条件として、「必ず一度は"失敗"があり、そして そのタイミングで更に良くなる為の"きっかけ"が降ってくる人」だと思います。 そして、その"きっかけ"があるか否かは、その人が持つ「運」次第だと思います。

それでは、そんな業界のトップを走り続けている「ジンズ」の"イケてるC.I."の一部を紹介します。

ーーー 【VISION】 「Magnify Life」(マグニファイ ライフ ※「拡大する」という意味)

いつもと世界が違って見える。 JINSは、そんなきっかけを人々に提供したいと願う。 人々の生き方そのものを豊かに広げ、これまでにない体験へと導きたい。 だからこそ、私たちはメガネのその先について考え抜き、 「あたらしい、あたりまえ」を創り、まだ見ぬ世界を拓いていく。 ーto Magnify Life

【Attitude(姿勢)】 3つのAttitude(姿勢)には、われわれの持つ、強みや想いが込められています。 これらを体現することで、世の中に「あたらしい、あたりまえ」を創りすべての人の人生を豊かにする「Magnify Life」を実現していきます。

◆1「Progressive」(革新的な) 革新的な思考を持って変化を恐れず挑戦することにより、顧客にとって世の中にとってイノベーティブなことを実践しよう。 そして、現状にとどまることを恐れ、道なき道を切り拓く。それは、あえて困難な道を選ぶことに似ているかも知れない。

◆2「Inspiring」(インスパイアする) われわれがつくりだすイノベーティブな製品やサービスが、 人々に良い刺激と高揚感を与えられるような活動を行なおう。 人々に喜びを。 笑顔や明るい態度は、顧客を仲間を取引先を、あらゆるステークホルダーを幸せにする最初の一歩であることを認識しなければならない。 建設的な意見がいいチームをつくりだすことを覚えよう。

◆3「Honest」(誠実な) われわれがつくりだす製品やサービスに妥協があってはならない。 顧客の信頼、仲間の信頼、取引先の信頼。あらゆるステークホルダーの信頼を醸成し、保つもの、それは誠実さである。 誠実な想いからうまれる製品やサービスに妥協は似合わない。

◎ここで自分なりに「ジンズ」を一言で表現すると… *VISIONである「Magnify Life」を提供すべく、ファッションに興味ある「全国の20~30代の男女」に対して、「オシャレで低価格」な眼鏡を、リアル店舗(主にSC※)とネットで「多頻度販売」している企業です。 (※リアル店舗のうち70%は、SC[ショッピングセンター]に出店。ショッピング目的でSCに来場した顧客と「JINS」のターゲットが重なり、相乗効果が見込めるため。)

ーーー 【若手なりの成長の理由分析】 先ず、何と言っても「ジンズ」の一番の凄さは、日本に於ける「眼鏡業界の"2つ"の常識を変えたこと」だと思います。

まず… ■1つ目は、「眼鏡=ダサい」という"常識"です。 「眼鏡」の歴史を辿ると… 実は 眼鏡は、大昔から存在し、1551年には「フランシスコ・ザビエル」によって日本に持ち込まれています。

昔から、"視力矯正"というシンプルなアイテムとして普及していましたが、2000年代 初頭になっても、形を変えず「目が悪い人だけ」が身に付けるものとして捉えられていました。その為、眼鏡=「格好悪い・陰気臭い・ガリ勉」といった印象が一般的でした。

それに対し、「ジンズ」は180度 視点を変え… 眼鏡に「視力矯正以外の機能」と「デザイン性」を持たせることで、「眼鏡=オシャレ」という印象を植えつけ、「視力が悪い人」だけでなく「視力が悪くない人」に対しても眼鏡を掛けるシーンを創出しました。これにより、ユーザー層が広がることで新規(潜在)顧客を獲得し、売上を一気に伸ばしました。

更に、「ジンズ」の凄さは、"本気"で「デザイン性」を追求することで、世間にジンズの姿勢を分かり易く発信しているところです。 例えば、「メガネを本質からデザインする。」をコンセプトに、「JINS DESIGN PROJECT」を立ち上げ、世界的に有名なデザイナーと組むことで、新たな価値を創出する眼鏡の開発を行っています。 ただ「見た目がオシャレ」というデザインではなく、眼鏡の成り立ちまで遡り、カタチや素材、そして 人間の暮らし方までも「デザイン」することを意識しています。 中途半端なオシャレではなく、「世界的なデザイナー」と一緒に人間の"真髄"を突いたデザインを追求しているからこそ、「眼鏡業界」の"常識"を変えることができたのではないでしょうか。 しかも、こんなにもこだわった「眼鏡」が、たった"5,000円"で販売されているところに、"凄さ"を感じました!

まさに「ジンズ」の、「デザイン性」に対しの"プライド"だと思います。

※「JINS DESIGN PROJECT 」についてはこちら↓ https://designproject.jins.com/jp/ja/

実は… 私自身も、小さい頃から「左目」の視力が悪く、今でもあまり見えていません。 小学生~中学生の頃は授業の時に黒板の文字が見えずらく、大変 苦労した思い出があります。 「眼鏡」を買おうと何度も店舗に足を運びましたが、その時は「眼鏡=ダサい」という印象から、ずっと躊躇していました。

しかし 高校生の頃に、偶々 訪れた「JINS」で、「オシャレな眼鏡」を見た時に、初めて「眼鏡」を購入したことを覚えています。 まさに、私の体験から言っても、「ジンズ」はメガネの概念を"ダサい"から"オシャレ"に変えた企業だと思います。

そして… ■2つ目は、「眼鏡=高い」という"常識"です。 2000年初頭の眼鏡の価格は、日本国内だと3~4万円が主流でした。何故なら、フレームが安くても、例えば非球面薄型のレンズのような良いレンズを入れると、 万単位で購入価格が跳ね上がってしまうのが常識だったからです。

しかし… 「ジンズ」は"フレーム"と"レンズ"をセットで販売し、値札通りの安い価格で購入できるという「オールインワンプライス」を実現しました。 まさに、「眼鏡業界」の"革命児”だと思います。

ーーー では、そんな「ジンズ」は、何故 上記の「2つの"常識"」を変えることができたのか? 更に、自分なりにその理由を"2つ"上げてみます。

■1.【眼鏡業界初の「SPAモデル」 】(*低価格・高デザイン性の実現) *「SPA」とは、企画・生産・流通・販売までを一貫して自社で行うことです。 「ジンズ」は、眼鏡業界では初めて、この「SPA」モデルを導入しました。 これが、「眼鏡業界の"ユニクロ"」と呼ばれる所以です。

それにより… ●中間マージンを省くことで、より低価格化を実現 ●製造から販売までを、よりスピーディー化を実現 ●お客さまの声をダイレクトに反映した商品創り ●在庫コントロールを はじめ、販売までの一連のバリューチェーンの最適化を実現 などを可能にしました。

しかし、全て自社で行うということは、「在庫管理」や「商品開発」といったサプライチェーンの各分野に「深い知識」が必要になります。

その為、各部署にこのSPAモデルを支えるレベルの高い「専門家チーム」が存在しています。 その証拠に、様々な機関と提携されていて、業界初の「PC眼鏡」や「エアーフレーム」、更には ITを駆使した「スマート眼鏡」など革新的な商品を次々に開発されています。

結局 凄い企業には、それを支える「最高の技術者」がいるのだと思います!

■2.【各店舗の高いオペレーション力】 *実は… 眼鏡の「商品原価率」は"30~40%"です。これは、他の小売業界と比べると低い数値です。しかし、「人件費」が"約40%"と他の小売業界よりも高い数値となっています。

何故なら… 眼鏡店舗では、お客様がフレームを選ぶだけでなく、度数を測定したり、レンズをフレームに合わせて削って組み立てたりと、各お客様に合わせた様々な工程が必要だからです。 いわば、各店舗が「小いさな工場」みたいなイメージです。

その為… マクドナルド・スターバックス等の優れたチェーンストアを参考に、トヨタ出身の方を顧問に迎え店舗オペレーションの改革・カイゼンを徹底的に行なっています。

その結果、店舗運営の効率性を「約4倍」に高め、提供までの時間も約20分~30分と大幅に短縮しました。 これにより、待ち時間の長さを理由に購入を控えていた人に対して、「これぐらいの時間なら」と思わせることで、多くの新規顧客を獲得しました。

実は… 私自身も、前職で「商品開発」を行なっていました。その時に感じたことは、「B to C 事業」の辛い部分は、どんなに良い商品でも、直ぐに"真似"されることでした。 デザインも機能も1年も経てば競合に真似されるはずです。

その為、店舗オペレーションなどの「人・組織」が関わる部分で差別化できることは、一番の「ジンズ"らしさ"」=「強み」だと思います。

ーーー ◎と言うことで… 成長し続ける理由を自分なりに分析しましたが、古臭い眼鏡業界に於いて、その"常識"を破壊し続けていることが全てなのだと思いました。

その為に、SPAや店舗オペレーションといった、顧客には見えない部分での"こだわり"を強く感じます。 小売店といえば、単純作業の繰り返しで"重労働"のイメージがありましたが、「JINS」は「スマートな小売店」というイメージがして、何だか「カッコよさ」も感じました!

眼鏡市場を見てみると、1990年代と比べると市場規模は、約半分の3,200億まで落ちており、現在は ほぼ横ばいが続いている状況です。

更に、同ビジネスモデルの大型チェーンなどが出現し、低価格化が"益々"進むだけでなく、今後は、GoogleといったIT企業が眼鏡市場に参入してくる中で、どう打ち勝つのかがとても楽しみです。

恐らく、それも見据えて「IT企業との提携」と「積極的な海外進出」をされているのだと思いますが。

個人的には、疲れ難い眼鏡も良いのですが、掛けるだけで「疲れが取れる眼鏡」を創って頂けると嬉しいです!

あと、眼鏡が似合っているのかをAIで診断し「似合っている度」を数値化して頂けると、「私みたいな"優柔不断"な人」にも喜ばれると思います。 適当なことを言ってすみません!

ーーー ◎最後に、C.I.について一言いわせて頂くと… 社長自身もかなり強い"こだわり"を持っていらっしゃることもあり、かなり整備されていると思いました。

「 VISION」を実現すべく、「Attitude(姿勢)」までしっかり整理されており、そして、様々なイノベーションを起こされていることから、それが"お飾り"ではなく、「行動指針」としてしっかり浸透しているのだと感じました。

これが「理念経営」なのだと強く思います。

コーポレートサイトにも、見易い位置に「VISION」が明記されていて、会社の存在意義も一般に分かり易く"素敵"だと思いました。

◎しかし concanが考えるC.I.と、一部 違いがありますので、下記を見て 照らし合わせて頂けるとありがたいです。 *concanが考えるC.I.とは?

https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

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