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【代表の人物像&体験談!】「学んだ知識を『知っている人』と『識っている人』の決定的な"1つ"の違い!」

今日は、concan代表の私が「ビジネスエリートの必須教養『世界の民族』」について調べてみます。




今、世界は 混沌としています。

「人種・民族に関する問題は"根深く"…」。コロナ禍で起こった『人種差別反対デモ』を見てそう感じた人も多かったと思います。差別や戦争、政治、経済など、実は 世界で起こっている問題の"根っこ"には、「民族問題」があることが多いのです。芸術や文化にも"民族"を扱ったものは非常に多く、もはや ビジネスパーソンの「必須教養」であると言われています。


そこで 今日は、世界96カ国で学んだ元外交官「山中 俊之氏」の著書「ビジネスエリートの必須教養『世界の民族 超入門』」から、多様性・SDGs時代の世界の常識を 一部 紹介します。


■1.【文脈を読みとる力が「知る」と「識る」を分ける!】

このところ日本でも よく用いられている「コンテクスト」(context)という"言葉"があります。一般に「文脈」と訳されますが、「その事象・発言・出来事の、背景や状況 または 前後関係をあらわす」という"意味"で使われています。

例えば、アメリカのネット記事を読んでいて、こんな一文があったとします。

●「それはまるで 子ども時代の金曜日の夕飯のように、特別なものだった」

中学生でも分かる簡単な文章ですが、『コンテクスト』を読み取らなければ 本当の"意味"は理解できません。

そこで、この「特別なもの」は 何を指すのか考えてみます。

●「特別なものは、子どもの頃の家庭の味で、それが 懐かしいのだろう」

こんな風に表面的な解釈で終わらせてしまう人は、まったく 文章を読み解いていることにはなりません。

〇「英語の理解=文章の理解」とはいえないのです。

〇「特別なものとは、家庭の温かさという"意味"?」

〇「うちが家族揃って 夕食をとるのは日曜日で、『サザエさん』を見ながらだった。 ところで、何んで金曜日なんだろう? 私は塾があったし、親は 土日を前に仕事を片づけていたのか、帰りが遅かった」


もしも このような疑問を抱けることが出来る人は、理解を深めていける"土台"があります。そして 世界のビジネスエリートはみな、この一文にある『コンテクスト』を読み取り、まずは こう解釈します。

●「金曜日に家族揃って特別な夕飯をとったなら、この筆者は"ユダヤ人"なのだろう」

"ユダヤ教"には、「シャバット」と呼ばれる"安息日"があります。旧約聖書(ユダヤ教徒にとっては、「聖書」)によれば"安息日"は、「神は天地を創造し、7日目に休みをとった」という日。土曜日が"安息日"である"ユダヤ教徒"の場合、金曜日の日没から土曜日の日没まで いっさいの『労働』が禁じられています。


"ユダヤ人"が人口の74%を占める「イスラエル」は、多くの会社、電車やバス、銀行も お休みです。「灯りをつけることも『労働』だ」というのが"ユダヤ教"の厳密な解釈なので、敬虔な"ユダヤ教徒"たちは、いまだに キャンドルを灯して家族揃って"安息日"の食卓を囲みますし、スマホもオフです。


「調理も『労働』にあたる」とされているので、美味しいディナーは作り置きの出来るサラダやスープ、煮込み料理が中心です。テレビを見ながらなど ありえないのです。

家族が楽しく語らうひとときではありますが、神聖なものです。


したがって、この一文の『コンテクスト』を読み取るなら…

●「特別なもの」とは、「子ども時代の"安息日"の食事のように、静かで 厳かだが伝統的 かつ 家族的な雰囲気」となるのです。

●「子ども時代」と書いてあるので、「この記事を書いた人は"ユダヤ系"アメリカ人で、今は それほど 宗教的な儀式を守っていないのかも知れない」とも解釈できます。

それも「アメリカの"ユダヤ人"は、イスラエルの"ユダヤ人"ほど 厳格な"ユダヤ教徒"ではない場合が多い」という『コンテクスト』を読み取る力があるか どうかで変わってきます。


■2.【「情報格差」が小さくなった時代に必要な力とは?】

今や「スマホ」一つで、ありとあらゆる情報を瞬時にたやすく 手に入れることが出来ます。国内外のニュースは 当然のこと、学術論文でさえ『Google Scholar』でチェック可能です。

英語をはじめとする他言語で書いてあったとしても、"AI"は 今後 ますます 翻訳の精度を上げ、「語学には自信がない」という人でも活用できるようになります。


みんなが等しく情報に接することが出来るフラットな世界だからこそ、同じ情報を受け取った時に、『コンテクスト』を「読める人」と「読めない人」では、情報の"質"と"量"が変わってきます。

『コンテクスト』には「空気を読む」といった"意味"合いもあります。文章に はっきりとは 書かれていない、"言葉"には 出さないけれど そこに 含まれている「背景」、それが『コンテクスト』です。文化や価値観を共有していれば、『コンテクスト』を理解することが出来ます。


●例えば、「サザエさん」と聞いた時、「ほのぼのとした家庭」を連想するのは、そこに 日本人が共有する文化や価値観があるからです。「1969年から放送が続いている変わらない大家族の物語」をほとんどの日本人が知っているから、「家族、古き良き日本、日曜日が終わってしまう ほのかな憂鬱」みたいな『コンテクスト』を読み取れます。


『コンテクスト』を理解する為には、その人が持つ文化や価値観、つまり「民族」について学ぶ必要があるのです。


■3.【世界史とは、「民族問題」の歴史である!】

「ビジネスの場で重要なのは『教養』であり、『教養』とは 世界で活躍する為のパスポートです。」

これが、山中氏の持論ですが、著書「ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門」にも記されています。

山中氏 曰わく『教養』を身に付けるには、あらゆる 文化や歴史の"土台"となっている「宗教」を知らねばならないと述べています。


すべての世界史は「民族」の歴史です。多くの知識人が「歴史は、知って於くべきだ」と述べていますが、それは 正に その通りなのですが、世界を構成する「民族」を知らずに歴史を理解することは出来ません。


■4.【『教養』を身に付ける為には、歴史や宗教と同様に「民族」を理解せよ!】

こう言うと「仕事とは関係がない」「高尚な趣味の話」と誤解されることがありますが、今日 起きている世界の問題のほとんどは「民族」の問題と何らかの関係があります。

紛争、グローバルビジネスの軋轢、格差、人種差別、ナショナリズムの台頭、国家の緊張関係からくる経済摩擦まで、すべては「民族」について理解しているかいないかで"視座"が大きく変わってきます。


一つの事象から、『コンテクスト』が読み取れるか、表面的な理解で終わってしまうか。これこそ、「普通の働き手」と「ビジネスエリート」の"境目"といっても過言ではないのです。


■5.【何故 今、「民族」を学ぶべきなのか?】

「ダイバーシティが重要」「世界の多様な価値観を理解すべき」……。このような声を聞くことが 最近 増えましたが、"ダイバーシティ"やその前提となる多様な文化・価値観を理解する為には、「民族」について知っていることが重要です。


◎と言うことで…

「学んだ知識を『知っている人』と『識っている人』の決定的な"1つ"の違い!」と題して調べてきましたが、今回のロシアによるウクライナ侵攻の背景には、複雑は、東ヨーロッパの歴史や民族問題が絡んでいます。その中で、その背景や事実を理解し『コンテクスト』を如何に読み取るかが重要だと突き付けられた思いです。今回の記事の調査は、かなり自分自身の"学び"となりました。


最後に『山中氏』ならではの手厳しい『発言』を紹介して終わります。

世界96カ国を巡り、様々な国や「民族」の人たちと仕事をしてきた『山中氏』からすると、日本人の「民族」への理解。――いわば「民族偏差値」は、世界最低レベルだそうです。日本人は、「単一民族」ではないものの、限りなく 単一民族的です。みんな似ているし、争いはあまりないし、"言葉"もそう違わず、結婚・就職の差別も世界的に見れば とても少ないのです。


ただし、多様性がないから「無知」になり、発想が貧しくなります。多様であることが 新たな文化を育み、イノベーションの基になると『山中氏』は語っています。

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