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【代表の人物像&体験談!】「仕事始めに『目標』を立てない方がいい?」~副題:他人に依存せず、自立して 素の自分をさらけ出して生きる~

今日は、concan代表が思う「経営者に必要な『孤独』との向き合い方」について考えてみます。




現代社会は、他人と物理的・心理的な距離が広がり、「1億"総孤独"」とも言われています。他者に依存せず、「個」として自立するには、どうしたらいいのか、「寺田倉庫」の経営改革などを果たし、NHK「SWITCHインタビュー達人達」でコシノジュンコ氏と対談し話題となった「77歳・伝説の経営者」、中野 善壽(なかの よしひさ)氏は、「孤独を生きることで、自分の"感性"を信じ、磨き抜くことができる」と語りました。



中野氏は、『孤児同然』の幼少期を過ごし、「孤独」のなかを生きてきました。しかし、そこで 自分の"感性"を磨き、「個」として自立して生きてきました。社会に出てからは「孤独を武器」に、伊勢丹・鈴屋での新規事業展開や、台湾企業の経営者として 数々の実績を上げています。

そこで 今回は、中野氏の著書「孤独からはじめよう」に書かれている「他人に依存せず、自立して 素の自分をさらけ出して生きる」の"人生哲学"から抜粋し、「一人で生きるのが当たり前の時代」に肩肘を貼らず、自分に期待し、颯爽(さっそう)と「人生」を楽しむ考え方を紹介します。


●「目標は追わない。計画もみない。」

「組織」で何かを成し遂げようとする時に、必ずと言っていいほど 求められるのが「目標」や「計画」です。

しかし 中野氏は、殆ど「目標」を掲げませんでした。更に「計画」も立てていません。


何故なら、人を動かす為の"言語"として、便宜上つくったとしても、彼自身が その「計画」に従うことはないからです。

「今日 これをやると決めたのに」と自分や他人を責めることに、どれだけ意味があるのか。「今できるところまで、精一杯やればいい」と述べています。所謂「自分に与えられた時間を過剰に信用しないことです」と。


「何故なら、一秒前は 既に"過去"だからです。」

「鳥は、既に飛び立ち、花が散るのに十分な時間です。」

「肉体もわずかに衰えています。」

これは、3年前に、何を考えていたか、正確に思い出せる人はどれほどいるだろうか。思い出したところで、3年の月日の中で 意味がなくなっていると言うことです。

中野氏は、高速で移りゆく人間と、この世で「いつまでに何をする」と決めることは"ナンセンス"だとも述べています。見つめるべきは、"今"、この瞬間だと。"今"、目に見えている風景から すべてを決めることが不可欠だと。


●「『未達』でも落ち込まず、『達成』も過剰に喜ばない。」

「未達」でも落ち込まず、「達成」も過剰に喜ばないで、「目標」にも、捉われ過ぎてはいけないと語っています。

時々 目を閉じて、「こうありたいと描く"未来"の絵を想像すればいい」と。

しかし その絵も描く度に"姿"を変えていいのです。

「あの目標を決めたから」と自分で自分を"がんじがらめ"にしてはならないと。

そもそも、人間という生物の"命"に、あらかじめ決めているゴールなどないのです。自分が、いつまで生きられるか、誰にも分かりません。


だから、いつ達成するかなど決められる訳がないのです。

つまり、ゴールを決めることは生物として矛盾した"プレッシャー"を浴び続けることになります。

生命の「あり方」を考えたとき、ゴール設定そのものが非常に不自然な無理を強いることなのです。

ある種の"諦観"に立って、「"今"この瞬間に出来るところまで精一杯やってみよう」と受け入れる方が、返って"勇気"が湧いてくると述べています。


「『未達』で落ち込むこともなければ、『達成』を過剰に喜ぶこともない。」

彼は、ずっと このような "そよぎ"の中で生きています。


◎と言うことで…

「仕事始めに『目標』を立てない方がいい?」と題して書いてきましたが、ここで 本書の"鍵"となる「孤独を"力"に変え、前に進む術を」を紹介します。


現代社会は、「孤独」の"力"を見失いがちな時代です。

余りにも情報が多く、"顔"の見えない『他者の声』が無数に聞こえては流れていき、『内なる自らの声』がかき消されてしまいます。いつしか消耗し、「虚しさ」を持て余して、恨みを垂(しだ)れます。そんな繰り返しは、もう辞めるべきです。

もっと 純粋な気持ちで、「ありのままの自分」で生きるべきなのです。


「孤独」を味方にすれば、選択肢は広がり、共に事を成す仲間は増え、家族や友人をより愛せるようになります。


●最後に、中野 善壽氏のプロフィールを紹介します。

1944年生まれ。弘前高校、千葉商科大学卒業後、「伊勢丹」に入社。子会社のマミーナにて、社会人としてのスタートを切る。1973年、「鈴屋」に転社、海外事業にも深く携わる。1991年、退社後すぐに台湾に渡る。台湾では、「力覇集団百貨店部門代表」、「遠東集団董事長特別顧問」 及び 「亜東百貨COO」を歴任。2010年、「寺田倉庫」に入社、2011年、代表取締役社長兼CEOとなり、2013年から寺田倉庫が拠点とする天王洲アイルエリアをアートの力で独特の雰囲気、文化を感じる街に変身させた。


2018年、日本の法人格としては初となるモンブラン国際文化賞の受賞を果たす。2015年12月、台湾の文化部国際政策諮問委員となる。2019年に「寺田倉庫」を退社。地域や国境を越えた信頼感の醸成をはかり、東方文化を極めたいという飛躍した"ビジョン"を持つ「東方文化支援財団」を設立し、代表理事に就任。国内外のアーティスト支援を通して、地方再生やアジアの若手アーティストの支援などを行っている。2021年8月、「ホテルニューアカオ」(ACAO SPA & RESORT)代表取締役会長CEOに就任。

〇著書に、「ぜんぶ、すてれば」「孤独からはじめよう」がある。

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