今日は、concan代表が思う「反面教師として、事業が『安定』していない中小企業の特徴から、『安定』に必要な『要素』」を整理し纏めてみます。
先ず、一般的に「良い企業」と
言われいる"条件"を整理します。
【良い企業の"3つ"の基本条件】
◆1.「収益性!」
*条件の筆頭は、やはり「儲かっているかどうか」。
◆2.「成長性!」
*売上や収益が増えているか、企業規模は拡大しているか。
◆3.「安定性!」
*企業の経営・業績や資金繰りが、しっかりしているか。
次に…
【企業の差別化の"3つ"の要素】
◆1.独創性
◆2.独立性
◆3.適応性
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それでは、本題に入ります。
【会社が『安定』しない、主な"6つ"の要素!】
◆1.「単発事業しかない!」
*人口減少や法律などの変化が早く、時代が急激に変わっている時に、単発事業では持たない。
◆2.「事業が『衰退期』になっている!」
*事業には、ライフサイクル=「①導入」⇒「②成長」⇒「③成熟」⇒「④衰退」があり、このサイクルの中で、「衰退期」が長い。
◆3.「スポット事業ばかり行っている!」
*スポット事業ばかりやっていると、常に 新規顧客が必要になる。
◆4.「人を育てていない!」
*人を育てるには、時間が必要である。
◆5.「会社の理念やビジョンがない!」
*会社の「あるべき姿」と「進むべき道」がないと、社員は迷ってしまう。
◆6.「財務にとても弱い!」
*銀行や税理士に任せきりでは厳しい。いざという時の為に"銀行"とのコミニュケーションは是非物。
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では、どうしたらいいのか?
【会社を『安定』させる"6つ"の主な方法】
◆1.「複数事業を展開する!」
*最低3つの柱が必要(相乗効果のある3事業)
◆2.「導入期・成長期事業を構築する!」
*参入障壁の高い事業にトライする。
◆3.「ストック事業を行う!」
*毎日 "チャリンチャリン"と日銭が蓄積される事業を一つは開発する。
◆4.「幹部を先ず、一人育成する!」
*先ず、自分の右腕になる人材を育てる。
◆5.「理念・ビジョン・行動指針を明確にする!」
*C.I.を整備し、社内の意識統一を図る。
◆6.「銀行対策をしっかりする!」
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◎と言うことで…
会社を『安定』させるには、"経営者"の「先を詠む力」と「事業センス」、そして「事業創造センス」の"3つ"が必要だと痛感しています。
また、経営の役割として、最も重要なのは 人を通じて、人を活かして成長させる事だと思います。
経営の神様と言われる、「ドラッガー」は、経営とは、人を通じて 物事を達成する業だと言っています。
*「ドラッカー」:一時期 日本でもブーム的に知られた経営思想家。彼はジャーナリストとして、まず GMから経営状況を内部分析するための取材を依頼されたが、GMの官僚主義的な経営方法を批判し、激怒された。しかし 彼は、その経験をもとに『企業とは 何か』を書き、「マネジメント(=組織運営のノウハウ)」の重要性を世に知らしめた。
そもそも 経営というのは、人を通じて、人が全てと言って過言ではありません。基本的に、人がいなくては 物理的限界が訪れますし、アイデアなどの限界もあります。1人の人で出来ることは、本当に"ちっぽけ"です。
そのため、経営者自身の人に対しての「捉え方」が、「会社成長」にとって決定的に重要になっていきます。
経営者によって ゴールというのは 勿論 異なりますので、会社を大きくし続けることが 必ずしもゴールでない人もいると思います。私もそうですが。
その上で、会社が大きくなるとは、売上が増えているということを指しています。売上が増えた結果として、殆どの会社の場合、人を採用して、社員数が増えていきます。勿論 『業種』や『ビジネスモデル』に応じて、売上と 人の関係は差があります。また、『業種』や『ビジネスモデル』として、逆も然りで、人を増やすことで、売上が上がるということもあります。
もう一つあるとすると、会社の「社会への提供価値」を良い意味で変えていくことも会社が大きくなるということになります。この場合でも、今の社員だけでは 提供できる価値を 中々 変えることが出来なかったりします。
新しい社員を雇うなど、人によって会社を変えようとします。会社を大きくする為には、人が欠かせません。すべては、そこに働く『人』です。"生き生き"働く人が 沢山いる会社は、間違いなく成長しています。
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〇最後に、『経営者』として
必要な 私なりの「考え方」を整理します。
●経営者個人のスキルが高くても会社は大きくならず、経営者というのは個人戦ではなくチーム戦である。
●今は、出来ていても いつかは 体力的に出来なくなるので、自分以外で、誰かを出来るようにする。
●自分に出来ても、他の人には出来ないこともある。
●社員は、自分と同じ"熱量"は持っていない。
●社員は、勝手に成長してくれることはない。
●名プレーヤーが名監督ではない。
●人を育てる前に、自らを育てるべし。
●他責では問題は、解決しない 全てを自責にすべし。
●大した給与を出せていないのだから欲張るな。
●何も教えていないのに期待だけするな。
人を育てるのは、本当に「一生モノ」の正解など無いので 自分の中で、しっかりと「哲学」や「ルール」を創る必要があります。人に関する問題は、無くなることはないと思います。
だからこそ 自分なりの「哲学」を確立することが不可欠です。
人を育てるには、時間が掛かります。また、育てる自分が成長しなければ、人を成長させることは出来ません。
「ドラッガー」の『経営とは、人を通じて 物事を達成する業』の人というのは、勿論 経営者自身も含まれています。
長くなりましたが、以上です。
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