第3回は、九州地区を中心に、関東・関西に店舗を構え、SoftBank、au、Y!mobileなどの携帯端末の販売代理店「ジャパンネットワークグループ」(JNG)です。
現在 日本では、高機能なスマートォンの普及でモバイル業界は成長を続けていますが、一方で つぶれるショップも多く、自然淘汰される厳しい時代です。 そんな中 売上規模は、2008年27億 2019年116億と急成長し、携帯の販売から、アクセサリー、メンテナンスまでをおこなう携帯の総合商社がJNGです。 では、JNGの「イケてるC.I.」の一部を紹介します。 【経営理念】 何よりも言葉を共有し、価値観を共有し、心構えを共有し、目標を共有する。 「一致団結」「結束力」で強い組織になる。無くてはならないこの仕事を通じ、自分自身がより成長し、地域に貢献していく事が使命である。我々の仕事は、一人でも多くの方々に我々の商品を広める事、それが使命である。
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【成長の理由分析】 まず第一は、斎藤社長の"求心力"と"推進力"だと思います。 取引銀行が、福岡銀行、西日本シティ銀行、共に飯塚支店という記載を見て、苦しい時に助けてくれた銀行(支店)を裏切らない姿勢みたいな「川筋者」の強さを感じました。 *実は、私も出身が飯塚なので親近感を覚えた次第です。 それから、携帯アクセサリーを取り扱う「グローバルセレクション」が成長したのは、在庫を持たない戦略を取り続けた結果だと思います。 そして、今後の成長にも可能性を感じました。今年 総務省より お達しが有った「端末分離」により大手キャリアが独占していた、「端末」と「電波」が分離される事で、自由競争が起こり、端末、電波、アクセサリー、その他周辺機器や、メンテナンスサービス(中古市場)を持ち、携帯の総合商社の地位を確立したJNGは、消費者から選ばれると感じました。
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ただ、一言いわせて頂くと… コーポレートサイトは、整理されコンテンツが見やすくなっていますが、C.I.の整備ができていないと感じています。 代理店という性質上、キャリアの意向が強く、独自路線を歩めなかった事を理解した上で、「経営理念」「行動指針」→「五気(やる気、勇気、根気、陽気、人気)=本気」の内容は素晴らしいと思いますが、社長の頭の中にある 今後の企業としての「あるべき姿」や「進むべき道」を示した「企業理念」や「事業ビジョン」が言語化されていないと思います。 これから更に、企業が成長し続ける為には必要になってきます。 *ただし 総務省による「規制緩和」によって、今後は独自路線を公言できるようになるタイミングで言語化する事をお勧めします。
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