北海道 札幌に凄い会社を見つけました。 第8回は、"飲食の常識を覆す!”街づくり、人づくり、モノづくり企業として「日本一のおもてなし集団」、「離職率0%の家族経営」を目指している「株式会社 g-campany(ジー・カンパニー)」です。
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設立は、平成21年・売上高は約10億円で、わずか9年前、50坪の店舗を8名でスタートさせ、今では社員数が400名と急成長している会社です。
今後は、飲食業に留まらず、店舗開発、生産、加工製造流通、人材、不動産、ホテル、ブライダル等、「食産業」に関わる幅広いフィールドにチャレンジしている企業で、2024年までに企画・生産・物流・販売までを自社で一貫して行う「ビジネスモデル」を確立させ、「おもてなし総合カンパニー」の実現を目指されています。
*「主なブランド」:グラッツエ・海鮮炉ばた産地直送北海道・RUGUTEI寿司居酒屋 龍宮亭・レモネードbyレモニカ・個室×北海道極食材 龍家・海外事業など。
では、「ジー・カンパニー 」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。
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【経営理念】 「Making of dream and thanks ~夢とありがとうを絆く企業~」 ありがとう
誰も挑まないことに立ち向かってくれて どんな時も元気と笑顔をくれて 懸命に立ち上がる勇気をくれて 真剣に仲間と向き合ってくれて いつも背中を押してくれて 一緒に夢を見てくれて
出会ってくれたみんなが居てくれるから 今日もまた『一歩』踏み出す勇気が生まれる 支え合う仲間がいてくれるから 夢をあきらめさせない
私たちは常に現状に満足せず 常識を覆していかなければならない その為には仲間との絆無しにはとても成し遂げられない 個性も夢も出会った全ての人への『ありがとう』もきっと必要だろう 僕ら血はつながっていないけど、同じ志をもった『家族』だから 一人では見れない景色もみんなとなら見れると信じている
夢と個性を持った仲間たちが大きな未来を創る 絆のもとに集い、共に泣き、共に笑い、共に成長することで 大きな夢を形にしていく Continue growing company
g-company
【ビジョン:会社の到着地点(中長期的な)】 “おもてなし産業”を日本から世界へ “おもてなし大国ニッポン”で 日本一の”おもてなし”集団を目指して!資源の少ない日本という国に生まれた私達は、『モノづくり』の力で日本経済を発展させて来ました。その『モノづくり』も今やアジア諸国の勢いによって窮地に立たされています。しかし、日本にはまだ先人から受け継いできた日本の伝統、文化、そして『おもてなしの心』があります。素直さ、謙虚さ、礼儀正しさ、相手を思いやる心、カタチある技術は模倣できても『おもてなし』という日本人の心そのものは真似て出来るものではないと思います。日本人にしかできない事を世界へ伝えていきます。
【ミッション:会社に与えられた使命や役割】
全ての人々に幸せと感動を与え一つの家族が”おもてなし”の歴史を創る
一期一会。それは、『一度の出会いを一度きりのものとしてとらえ、今できる最高のおもてなしをする』という茶道の心。古来より受け継がれてきた、日本独自の精神。それが“おもてなし”の心なのです。私達のサービスの軸にあるのはこの“おもてなし”の心。全ての出会いを大切にし、かけがえのない時間を過ごしていただく為に『日本一のおもてなし集団』を目指し、極めていく事が自分達の使命と心得ます。
【バリュー:『家族のような絆を』(仲間)】 人と人の関係性で最上級なものが「家族」。時には父親のように厳しく叱り正してあげる、時には母親のように優しく支えてくれる、時には兄弟のようにぶつかり絆を深め、そんな関係を築きます。 そして家族では照れてしまいうまくできない感謝も忘れずに行動に移し、お互いに認め合い指摘し合え共に成長できる最高の関係を築きます。
【バリュー:『1人1人に幸せを』(お客様)】
人は一人一人違う考えを持っていて、違うものを見て育ち、違うものに感動します。幸せの形も違います。 そこで、お客様を一つの枠組みで考えず、人一人としてその人にあった感動や幸せは何か真剣に考え提供していきます。
これらを表現する為に、一人一人が自由に考え行動していく会社です。だからお店には細かい規則をつづったマニュアルなどありません! お客様の笑顔の為に、できることは何でもする!それが私達の唯一のマニュアルであり、会社の行動基準です。また、経営理念にもとづき、年間を通し、様々な社内イベント(研修勉強会・表彰式・レクレーション・家族旅行など)を開催し、アルバイトメンバー・社員・お客様の壁を越え、共に学び・成長し・喜びと感動を分かち合います。夢を持ち限りなき挑戦をし、限りなき成長をしていく、それがジー・カンパニーという会社です。
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【成長の理由分析】
まず C.I.への想いが凄く、言葉の「力強さ」や「深さ」に驚きを感じています。
そして 経営理念を核に、ビジョン、ミッション、バリュー、社訓などが整理され、きちんと落とし込まれていて、「ここまでやるか!」的な思いです。
飲食業界では珍しいと思います。
「鳥貴族さん」も素晴らしいですが「g-campanyさん」はその上を行っています。
では 成長している理由を仮説ですが、3点上げます。
■1.「佐々木 秀幸社長の"モノの考え方"と"センス"!」 *まず佐々木社長含め社員さんが 若く勢いを感じます。そして何より、C.I.の中にも出てきますが、「血、絆、家族経営…」寒い北海道ですが、言葉に熱さと泥臭さ、所謂「人間臭さ」を感じます。「THE 日本人」と言ったところでしょうか。
それから経営計画発表会の映像などを拝見しましたが、映像の見せ方、音楽の選曲が「カッコいい」し「オシャレ」です。
何か懐かしさを感じています。
実は 前職の九州博多にある(株)グランドビジョン(事業プロデュース会社)は、業界は違いますが、雰囲気や若さ・勢いは「g-campanyさん」と似ています。
特に、元グランドビジョン映像チーム「加藤映像プロデューサー」とセンスがそっくりです。
■2.「"人"を大切し、喜怒哀楽を分かち合う事ができる家族のような会社!」
*離職率0%を目指し、一人ひとりが自由に考え行動していく会社で、店舗には細かい規則をつづった「マニュアル」などが無く、お客さまの笑顔の為に、できることは何でもするという考え方が唯一の「マニュアル」であり、会社の行動基準になっている点です。
これはアメリカ型の「効率化」(システムマチック)を目指すのでは無く、日本型の人を起点とした「手間暇」を掛けた経営が、「g-campany」の強さだと思います。
■3.「出る杭は引き延ばす‐人材を人財と捉える教育システム!」
*社員が「やりがいを持て、やる気につながる職場を創る」為に、毎日考え 改善を繰り返している点です。できない人を、できないままにするのではなくできるようにしていく。知らなければ、分かるまでとことん教える。 人は一つ学ぶと、更にその先が知りたくなり、目標を持てます。
また 社員の成長には、しっかりとした「教育体制」や「評価制度」(社員査定システム)が整備されていて、研修では、プロの講師が「マネジメント学」や「経営学」を伝え、毎月の損益会議では「数字管理」を定期的に学べる仕組みを取っています。「g-campanyさん」は、利益追求ではなく、将来の人材に投資する会社だと思います。
*社訓の中に、こんな言葉があります。「お客様の事を常に知ろうとしましょう。名前、特徴、動機、食事、雰囲気、全てを覚えましょう。それが自分達の使命であり、再来店時に名前で呼べる事がお客様 の感動に繋がります。」当たり前のことをきっちり「言語化」されている点が素晴らしいです。
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◎と言うことで… g-campanyさんが成長している理由は、間違いなく「会社を家庭、社員を家族」に置き換えて、言葉だけじゃない日本型の経営で、社員のとるべき行動が「社訓」の中に事細かく記載され、それを実践されているからだと思います。 C.I.を見ていると、あの経営の神様「松下幸之助さん」が浮かびました。
また 成長している理由は「理念」と共に「戦略」が素晴らしいからだと思います。 それは「食に関連する様々な事業」を内製化(自走)している点です。店舗のデザインなど含めた「空間プロデュース」から食材の生産・物流・販売までを一貫して行おうとされている点です。
◎C.I.について一言いわせて頂こうと思いましたが… 実は「何も言うことはありません」「素晴らしい」の一言です。
g-campanyさんは、間違いなく成長し続け、飲食業界の常識を変える存在になられると思いますが、一つ気がかりな点は「採用=人材の確保」だと思いま(*積極的にされてますが…)。
最後に… g-campanyさんは「人づくり」「店づくり」「お客さまづくり」「自分自身づくり」を目指し、末端の社員さんまで「血の通った"絆"」の詰まった会社だと思います。
九州(博多)も熱いですが、北海道(札幌)も熱いですね!
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