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【イケてる企業のC.I.を切る】「第26回:株式会社 愛しとーと」

今日は、成長している企業のC.I.を紹介します。 「通販王国」福岡にあって、厳格な父の教えを"柱"に「地元愛」を貫いている会社が福岡にあります。

第26回は、「愛しとーとで、待っとうよ!」のフレーズで知られる名物社長(現会長)、『はっちゃん』こと「岩本 初恵さん」が率いる「健康食品、基礎化粧品、補正下着」を販売する通販会社「株式会社 愛しとーと」です。


設立は1998年で、福岡県 那珂川市に本社を置き、売上高は 90億円(2015年9月実績)を誇り、「コラーゲンゼリー」をはじめ、健康食品や化粧品などを取り扱う会社ですが、 その商品の「企画から開発・製造・販売・物流まで」全て自社で行っている会社です。

愛しとーとは、「女性が笑顔になれば世界が栄える」を理念に設立から22年、愛用者数は300万人を突破し、主力商品の「コラーゲンゼリー『うるおい宣言』」は、10年連続 売上日本一を誇っています。事業展開としては、日本国内は本より 台湾、カンボジア、タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポールといった海外進出など、更に広がり続けています。

「愛しとーと」の前身は、1998年に設立された「株式会社 エイチ・アール・ケイ・ハルカ」と、2001年に設立された「株式会社 エイチ・アール・ケイ・エフィス」の2社で、2003年に合併し、「株式会社 HRK」となり、2014年10月に現在の社名に変更されています。 *HRK 社名の由来は「人(Hito)の気持ちになって、利口(Rikou)に動ける志(Kokorozashi)」。

ーーー ここで、岩本会長の「壮絶人生」を紹介します。 【岩本 初恵 人生劇場~病魔に打ち勝った女社長!~】 「岩本 初恵会長」は、佐賀県 唐津市で漁師を営む厳格な父「岩本 長治氏」によって育てられています。 長治氏は 人格者で、漁業組合では組合長を務めるなど、多くの人に尊敬される教育者としての"顔"も持っていました。 当然「初恵会長」に多大な影響を与え、この父の教えが 後の会社の「経営方針」の"柱"となっています。

「初恵会長」は、高校を卒業すると、直ぐにダイエーに就職しています。ところが、半年もすると「自分で何かをやりたい」と志して"スナック"を開業しています。 父とは「(店主が)酒を飲まない店としてやること」を条件に開業しています。その為一滴も飲まずに今日まで来られたそうです。

スナック経営は、未経験だったにも関わらず、店は早々に流行り、店主が飲まないから「大袈裟に料金を取られる心配がない」という評判が生まれ、来店すると「ストレスがとれる」など口コミが広がり、先々まで予約で一杯になるほど繁盛したそうです。 掃除や仕込みから接客まで、全て1人でこなしていましたが、やがて子供が生まれると睡眠不足が原因で「自律神経失調症」を患いました。

最初はそんな自覚は無かったそうですが、病院へ行くと医師にそう診断され、「胃薬、便秘薬、肝臓の薬」と、本人の疑問をよそに、どんどんと薬が増えていく頃、十数年も続いた店を閉じる決断をされました。 薬に頼りきる方法を最善と思えなかった「初恵会長」は、自分自身で色々と調べることを始めました。 すると、初恵会長の場合、「冷え症」を克服することが一番大切だという「仮説」に辿り着いています。 「根源」を断たないことには、体調どころか お通じもシミも改善しないと気づいたそうです。

足は第2の心臓”と言われる事から、足を冷やさないため「既成品のストッキング」を買い集めて、片っ端から使ってみたそうです。初恵会長が望んだ歩く度にマッサージ効果が得られる「段階式」の製品は無く、これはオーダーしかないと、求めるストッキングを実現する為、依頼先を探しては直接足を運んで先方に要望を伝えられました。

沖縄や長崎など、約1年間を費やして四十数社の工場を歩き回ったそうです。 そして1年掛かりの「生産者探しの旅」が終わりを告げました。この時の感謝を忘れない為に「愛しとーと」では"縁"のあった業者さんを入れ替えないそうです。

自分の為に作ったストッキングを同じ悩みを持つ知り合いに譲ると、評判が紹介を生んで独り歩きを始めたそうです。 頼まれて譲る事を重ねるうちに、思いがけず「ビジネス」のようになっていました。 1人で行う生産依頼や、発送作業を見かねた銀行に、ある時「会社にした方がいい」と促され、1998年にまるっきり1人で会社を立ち上げられました。 2年後、「商売になるかも」と感じるまで1人だけで事業を行われています。 ーーー 初恵会長が起業に踏み切った理由は、病気を患った経験から、いつまでも薬に頼って一生不幸を背負っているような人を、自分のように「再生」させたいと思ったからです。 病んだ人にしか分からない辛さを経験した事から、そうした人を1人でも減らしたい思いが創業の動機だったそうです。

また 父「長治氏」に、常々教え込まれた「女性が元気になると、日本の国は栄える」「女性が病むと、男性も病んで働き難くなる」という"言葉"や、「女性が元気になる仕事に就いて欲しい」と望んでおられた事が創業へ背を押してくれたと語られています。

また仕事しながらの子育ては大変だったそうで、 父に教わった「4つ」の教え… ◆「人の痛みが分かる女性になれ!」 ◆「『自分さえよければ』と考えるな!」 ◆「子供を真っ直ぐに育てたら答えは出る!」 ◆「争うよりも生き様で見せろ!」 が支えで乗り切れたそうです。 この教えが「愛しとーと」の"幹"です。

その後、会社は順調に成長し、2008年からは「新聞折り込みチラシ」や「TVCM」に力を入れて"ガッ"と新規顧客の獲得を開始しています。 ーーー しかし 2011年には「東日本大震災」が起こります。 この震災の直後には、「全在庫」を被災地へ無償提供しています。被災した東北には、多くの「愛しとーとの愛用者がいた」からです。 震災が起こった次の日に「全商品」を倉庫から出し、送ろうと思ったものの手立てがなく、そこでトラック4台を調達し、自分たちで届けられています。 幸い、愛しとーとには、「下着やショーツのほか、洗顔など」被災した直後に一番必要とされそうな商品が沢山揃っていた為、被災地の各避難所へ無作為に届けてられています。

この商品群は、仕入原価ベースで「総額 約2億円分」の商品量だったと聞きました。

当たり前ですが、「倉庫」が空っぽになり3ケ月間は、売上げが立たず、ほぼ完全に売上げが止まりました。その為 2011年9月期ばかりは減収で赤字だったそうです。 この時 凄いのは、品切れに対し「顧客」からのクレームは無かったと。顧客は事情を知ると「商品が上がるまで待っている」と、快く理解してくれたそうです。

そして 2011年9月期に56億円だった売上高が、その後100億円まで到達しています。

また タレントを起用していたCMに「初恵会長」が出演するようになると「注文件数」が増え、CMを変えた時期と、売上げが急増した時期が一致しています。

かつて“ビフォー・アフター”が露出の主流だった時代は過ぎ、今の消費者は「生産者」や「販売主体」の"顔"が見える商品を信用する傾向に変わったと言われるようになりました。 それが時代の流れだとしたら、「初恵会長」は流れに乗っていけたのだと思います。 「商品」を出さなかったCMでは、顧客から電話で「あの人は、何ばしようと?」という問い合わせが、沢山 入ったそうです。 また、「コラーゲンゼリー」を訴求するはずだったCMの時は、狙いに反して「ファンデーション」と「ストッキング」が売れたとのこと。 電話回線がパンクした上、「ストッキング」が品切れしています。

そうして 現在では「約300万人」の顧客データを保有し、 「リピート購入率」は、なんと「86%」と凄い数字を叩き出しています。 通常「通販」では「13%」のリピート率を出せば、御の字とする「定石」がある中で、愛しとーとは「異例中の異例」だと思います。 顧客の「顔触れ」も、20代から80代までと幅が広く、特定の年代に偏らず平均的に分布している点も強みだと思います。 商品ラインナップが「家族ぐるみ」で使われていることが要因だと言われています。

こうして 女性ならではの「感性」と、人格者の父の「教え」で創業から 僅か22年で「約100億円企業」にまで成長させた「岩本 初恵会長」の"人生劇場"を紹介しましたが、初恵会長自身が、「娘さん」の結婚相手として押しに、押しまくった「中村 浩之氏」が、現在 社長に就任され、益々企業成長が見込まれています。 何故なら、お二人とも 共通した「大病」を克服した強烈な「原体験」をお持ちだからです。この辺りの話は後半で書きます。

ーーーー では、「愛しとーと」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。 【愛しとーとの経営理念】 「すべての女性をキレイに笑顔に」 私たち愛しとーとは、 ただ物を売るだけの通信販売ではなく、 お客様お一人お一人とのご縁・絆を大切にしています。 気になるお肌や体調の悩みがひとつでも改善できれば、 自然と笑顔が増えるもの。 愛しとーとの商品を通じて、 確かな結果をお客様にお届けするのはもちろん、 お客様に幸せな人生を過ごしていただけますように、 努めてまいります。

ーーー 【成長の理由分析】 「愛しとーとさん」が成長している理由は、 もう この一言に尽きます。 「岩本 初恵会長の『人間力』です。」 しかし 初恵会長が凄いと言うより、初恵会長を作り上げた、教育した"漁師"であったお父さんの「岩本 長治さん」が凄過ぎます。 カッコ良過ぎです。

何か凄いかというと… 父の"教え"が、「企業の在り方」や「経営方針」・「社員教育」。そして、何より何かを"決断"する時の「判断基準」になっている処です。取って付けて来た"企業方針"ではなく、「体に染み付いた考え方」をただ信じて突っ走しらせた「お父さん」が凄いのです。 骨太の方針を持った企業は、本当に「強い!」です。

インタビュー記事や映像を拝見して、お父さんの教えや言葉で刺さったものは、上記した「岩本 初恵人生劇場」は勿論ですが それ以外だと… ★「人となりが一番大事であり、人を無視して成功などない!」 ★「本当に頭が良い人とは、良い大学を出てるとか、点数が良いとか、頭が良い人ではなく、人の身になって考えられる人だ。 こんな人たちを集めたらその会社は伸びる!」 ★「大きな壁にぶつかった時、壁を横にすると、見事な橋になる。それを ただ渡ればいいだけだ!」 お父さんは、まるで「思想家」や「哲学者」のような方だと思いました。嫌 もうこれは「哲学」です。

しかし 「親」って、「教育」って凄いですね! これを書いてて、私を育ててくれた、尊敬している「叔父」を思い出しました。 私も「大病」(緑内障で角膜移植)しましたが、「筑豊の男」である叔父の「帝国海軍魂」が、私の「行動基準」になっています。

初恵会長が、採用の時、見ているポイントは、応募者に親の"影"が見えるか、感謝しているかだそうです。 この感覚で、現社長を選ばれています。 ーーー 兵庫県出身の「中村 浩之社長」は、初恵会長の娘婿に当たります。中村社長は、1974年生まれの現在45歳。 大阪商業大学卒業後、兵庫の民間企業に就職しますが、24歳の時に「悪性リンパ腫」(血液の癌)の大病を患います。 辛い「抗がん剤治療」も経験されています。

治療後、退院されますが、5年間の再発率は80%。 もし癌が再発したら、もう助からないと。そして子供は諦めて下さいと、主治医から告げられています。

その後「大阪リハビリテーション専門学校」に入学され、この時 今の"奥さん"に出会われています。 そして 初恵会長との「運命の出会い」が。 大病した「中村さん」に会った時、 初恵会長は「あんたラッキーやね!」の一言。 「神様が、あんなに病気を授けてくれたのよ!」 「神様は、越えられない試練は、与えないのよ!」 「あんたなら、大丈夫!」と。 この出会いで「中村社長」の"人生"が変わります。

そして 2003年に「専門学校」を卒業。 同時に「作業療法士」の資格を取得されています。 この年、住居を「福岡」に移し、前身の「HRK」にシステム部長として入社されています。 そして 結婚。 癌の再発もなく。 そして なんと奥さんが妊娠。 子供は諦めて下さいと、主治医に告げられていたのに「奇跡」が起きています。 その後 中村社長は、趣味は子育てと言われるほど「6人」のお子さんの父親になられています。

カリスマ経営者の後を継いだ「中村社長」は、初恵会長から伝えられた「社会に役立ち、必要とされる企業」であり続けるという軸はぶらさず引き継いでいくが、事業展開に関してはこれまでと180度変わるだろうと語られています。 ◆「中村社長」が手掛けた新規事業 *eスポーツプレイヤー(VTuberも含む)向のけのサプリメント販売事業 *目に良いと言われる「ルテイン配合」の食べるタイプのサプリメント

ーーーー ◎C.I.については、お父さんの"教え"が「根幹」にあり、骨太の「理念形成」になっていて「素晴らしい」と同時に「強い」と感じました。

しかし 他社が、どうこう言うべきではないと思いますが、一言いわせて頂くと… ◎「惜しい!」「もったいない!」と思っています。 経営理念が、一般的な「通販会社」で語られている内容と、あまり変わらないからです。 せっかく 素晴らしい「教え」があるのに、これを もっと"全面"に押し出される事を お勧めします。

実は、私「サプリの通販」について、あまり良いイメージを持っていなかったのですが、今回「愛しとーとさん」を調べて、「健康食品・通販」に対するイメージが変わりました。 「いいな!」と。 何より「お父さん」のファンになりました。

この「お父さん」の教えを、今一度 整理し、20代の女性向けにリライトして分かり易く打ち出すと、更にそのイメージが良くなると思います。 これが、ブランディングです。 初恵会長が「ピンク色」をお好きなのは伝わりましたが、WEBサイトを拝見して、「ピンクベース」を基調に、もう少し「オシャレ感」と「力強さ」(父の教え)を打ち出されると、「他社」との強烈な差別化になると思います。 上辺ではない"本物"の「通販会社」というイメージが もっと伝わるようになると思いました。 勝手なことを言って申し訳ありませんが…

それと サイト内に「C.I.情報」が少ないのも気になる所です。 一度 コンカン考えるC.I.と 照らし合わせて頂けるとありがたいです。 *concanが考えるC.I.とは? https://www.concan.co.jp/post/topics-ci

ーーー それでは、ここで「成長の理由」に話を戻します。 成長理由をもう少し詳細に分析してます。大きく「5つ」です。

■1.「通販会社では有り得ない新規顧客を取らない3年間を社員教育に当てた決断!」 *創業して順調に売上を伸ばしていたが、ある時 初恵会長は「違和感」を感じるようになっていました。 売上だけに行ことしていた「重役たち」の言動に、「驕り」のようなものを感じたそうです。

「お客さまの方を向いていない!これでは駄目だ。私が作りたかったのは、こんな会社ではない!」と。

そんな2005年のある朝 68人の「全社員」を集めて、 「今日から売ってはいけない」と宣言(3年間の売上ストップ指令)しました。

社員に事情を説明し、会社の「土台」を作り直すと。 会社のシステムを根本から構築し直して「100万人のお客さま」に対応できるようにすると説明しました。 こうして内堀を固める為の3年間(2005~2007)は、新規顧客を獲ることをストップしています。 新規を獲らないことは「通販会社」の存亡に係わりますが、 それで つぶれるなら、既存顧客の役に立っていない事の「証」であり、それなら いっそ つぶれた方がいいと腹を括ったそうです。

「愛しとーと」がこだわったのは、商品が顧客の手元に届くまでを「仕事」だと、この会社が厳しい時に、自社の「物流センター」を地元 唐津に設けています。 同時に、最も力を注いだのが「社員教育」でした。

「システム構築」と「物流」に投じたコストを回収するため「稼ごう」ではなく、「お客さまの身になろう」という"理念"を深めることを目的に、3年間 毎朝欠かさず約60分間の「勉強会」を行われています。 その教育内容は、業務との関係性に執着せず、 「味噌汁の作り方」や「仕事と家事を両立する勘所」、「前向きに生きるコツ」や「自分は、まだまだという精神の持ち方」など、所謂「人間力=生きる力」を教え込まれています。

全て、初恵会長が「お父さん」から教わったことを、社員(子供のように)さんにも教えたいという一心だったそうです。 実際、初恵会長が「お父さん」から習ったことで、「健康」と「幸せ」を手にしたので、社員さんに再現したいとの思いだったそうです。

この社員教育をやる中で、早い段階に収穫もありました。 重役たちは誰ひとり「数字を止める」と決めた初恵会長に反発せず「分かりました」と方針を理解し、会長が望んだ通りの「動き」を見せられるようになったとか。 もしかしたら、業績が上昇し始めた時だっただけに「社長は馬鹿ではないのか。ついていけない」という反対意見があったかもしれないが、ついてきてくれた重役たちを財産だと思ったそうです。

力を溜め込む3年間を選択した背景には、かっての病気に苦しんだ経験が影響しているかもしれないと。 そうであれば、人生にはつくづく「無駄がない」と思われました。 病気の原因となってしまった「スナック経営」によって、人を見る目を養えたから「人材育成」に3年間も費やそうと決断できたのかも知れないと語られています。

こうして この3年間を経て、2007年に「17億円」だった売上が、翌年の2008年には「42億円」へと急増しています。この時の「原動力」は、お父さんの教えそのものだと思います。

■2.「経営方針である地元"唐津愛"の凄さ!」 *愛しとーとは、「通販事業」以外にも、初恵会長の出身地である佐賀県「唐津市」に直営の「コラーゲンバイキングレストラン 愛しとーと」の運営(2019年閉店)を展開するなど、新たな事業を進めて来ました。 *背振にある「五ケ山豆腐」レストランは、現在も営業中。

この地元 唐津に「物流センター、コールセンター、工場」などを併設した唐津支店では、スタッフの数を増やし続けています。 通常「物流センター」は、福岡ならば「博多」など、アクセスの良い場所に作るものですが、初恵会長は、地元に こだわって「唐津に雇用を生んで、唐津を元気にする!」ことが大切だと、敢えて「唐津」に物流センターを開設しています。

この「工場」では、子育て中の女性たち、「レストラン」は、お年を召した方たちも大勢働いていました。 開設当初は、「配送業者」からも反対されていたそうですが、根気強く説得され、現在は地元の為ならと理解してくれるようになったそうです。 ここでは、体の不自由な方たちにも、他の人たちと同様の「給料」で働いて貰らっているとのこと。 とにかく、愛しとーとは「社員愛」「地元愛」が凄く強い会社です。

■3.「初恵会長を広告塔としたブランディング戦略!」 *あの「力を溜め込んだ3年間の新規顧客獲得ストップ」を経て、2008年からは、新聞折り込みチラシや、TVCMに力を入れて「新規顧客」の獲得を本格的に始めています。 そして 2011年9月期に56億円だった売上高が、今では約100億円に到達するまでに成長を遂げました。

これは「タレント」を起用していたCMから「初恵会長」自らが出演するようになり「注文件数」が激増し売上が上がりました。

通販のTV-CMの演出が、「ビフォー・アフター」が主流だった時代から、一般生活者の思考が「生産者」や「販売者」の"顔"が見える「商品」を信用する傾向に移ったからだと言われています。また コスト面を考えても効率的だったと思います。

こうして「初恵会長」はテレビ、ラジオ出演や唐津親善大使を務めるなど、自ら企業の「広告塔」になることで「広報・宣伝」展開が、戦略的に行なえるようになった事で売上拡大を後押ししています。

また2014年には、「HRK」から「愛しとーと」に社名変更しましたが「初恵会長」が出演するTV-CMのセリフを社名にしたことで顧客への浸透が、かなり早く「ブランディング」が進んだと思います。

そして 2018年の「会社設立20周年」の節目に「社長交代」を果たしました。 これにより「中村社長」が、"内部"を固めた事で、起動力、社内決定のスピードが高めまり、初恵会長は"対外的"な活動に専任できるようになりました。 すると 初恵会長のメディア露出が、益々 多くなる事でブランディングに繋がると思います。

今後は、マスメディアに積極的に登場し、著書のほか、ラジオのパーソナリティー・ディスクジョッキー、テレビのコメンテーターなど、レギュラー番組も増えることでしょう。

■4.「女性ならではの商品開発視点と優しさ!」 *「愛しとーと」が商品開発に於いて大切にしている事は、女性ならではの観点から、「顧客視点」に立って「安心」「安全」な商品を開発し、愛用者が「人に勧めたくなるモノ」を作ること。 そして この商品を「企画、開発、製造から販売まで」全て自社で行っていることです。

本物の「商品」作りに こだわり、自分の家族や子供たち、その孫、玄孫(やしゃご)の代まで、安心して使える「商品」を届けること。

開発に於いては、安全性を確かめ、何度も試作を重ね、納得のいくまで研究を実施されています。 考え抜いて発売した商品であるから、そうコロコロは変えていないとのこと。 クリームや洗顔のほか、ストッキングなど、いまだに設立 当初から変わっていないそうです。一方で廃番にした「商品」もなく、ほぼ全てがロングセラーになっています。

そうやって商品に思いを込めているから、「初恵会長」は、社内販売の利用が社内でナンバーワンといいます。

商品開発から広報・販売促進まで、社員一人ひとりの「英知の結集」によって創られた「愛しとーとブランド」の確立と、「強み」の持続になっています。 孫や玄孫の代まで安心して使い続けられる「商品」作くりに徹底的にこだわられ、商品開発段階では、社員がモニターとなり、常に「主婦の目線」「女性の目線」「顧客の目線」に立って試し、ひとつでもマイナスの声があれば「商品化」しないと、徹底している点が、他社と全く違う所です。

■5.「社員愛と女性の働き易い環境づくり!」 *「愛しとーと」は、会長の お父さんの教えを具現化している会社とも言えます。 「女性が強く、前向きに、健康になることで日本の国は栄える。未来を担う子供たちや、お年寄りが住み易い社会を創る」という「お父さん」の想いから、「健康づくり」「美肌づくり」「精神力」「心の強さ」を学んで貰う為の"社会人学校"のようなものだと感じています。

その為に、「社員の健康をつくらずして、お客さまを健康にすることは出来ない」という初恵会長の想いから、社員一人ひとりが「心身ともに健やかに働き続けられる環境づくり」を心がけられて来ました。

そこで「社員さん」の美容と、健康を考え、素材や味つけにこだわった無料の「社員食堂」を完備。更に、会社設立 当初から待機児童を出さないように、無料の「キッズルーム」を社内に備え、働くママをサポートし、「産休・育休取得率100%」を達成されています。

初恵会長 曰わく 「社員」の子供たちが、毎日「キッズルーム」にやって来て、親が働く姿を見ているそうです。初恵会長の孫も含め、なかには「ああして」「こうして」と仕事に興味を示す子供が多く、この子供たちが、愛しとーとの次世代を担ったら、更によい会社になると語られていました。

子供たちは学校から、キッズルームへ「ただいま」と言っ て帰って来ます。 夏・冬休みのほか、平日の夕方には、子供たちで ごった返しているとのこと。ちらかしや、落書きをした子供を怒る社員を、会長が怒る光景が日常化しているそうです。

少子高齢化、女性活躍、医療費の増加、食の安全への不安、子どもを産み易く、育て易い環境を企業が提供する事を22年前から実践している会社が、「愛しとーと」です。

ーーー ◎と言うことで… 「愛しとーとさん」を分析して来ましたが、 久しぶりに「ワクワク」しました。

この会社が成長している理由は… 「人格者」であり「思想家」であり「哲学者」である"漁師"の初恵会長の「お父さん」の教えを会長が守っているからだと思います。

実は、お父さんが言われている「教え」や「考え方」は、成功者が持つ人間の意識の中の「潜在意識」を味方に付けている"力"です。 【人間の3意識】 ◆1.「顕在意識」(2%)→自分の意識で動く動作 ◆2.「潜在意識」(98%)→無意識に動く動作(呼吸など) ◆3.「集合的無意識」深層心理(0%)→超優秀なアスリートが持つ意識(力/阿吽の呼吸など) *人間は、無意識(潜在意識)の内に「1日、約6万回」のセルフトーク(無意識に出る脳内の言葉)をしています。 その80%がネガティブ要素で、潜在意識は、現状維持を望み、変化を嫌います。

このように、「お父さん」の言葉はプラス思考の考え方です。所謂 「人生の"質"は、解釈の"質"」と言う奴です。 お父さんは「人間学」や「心理学」を学ばれた訳でもないのに、この考え方は、どのように身に付かれたのか非常に興味を持ちました。やはり「日本の戦前教育」の賜物なのでしょうか。

お父さんの教えでもある「社会」の為(社会貢献活動)に初恵会長は、様々な活動もされています。 自らの出生地である唐津市の「親善大使」を務められています。また少年院退院者や、刑務所出所者などの社会復帰の支援に尽力し、「天皇陛下」より紺綬褒章を授与されてもいます。 また 福岡県の更生保護協会の理事や、福岡県就労支援事業者機構の理事、春日警察協議会の協議会委員なども務められました。凄いとしか言いようがありません。

それから、成功者には2つのタイプがあると言われていますが… 「強烈な原体験」があるか「社会に適合しない人が持つパワー」のどちらかだと言われています。

「岩本 初恵会長」も「中村 浩之社長」も強烈な原体験をお持ちなので、「愛しとーと」は、これからも存続・成長し続けられると思います。

長くなりましたので、九州の「通販業界の現状と未来」 そして「九州は通販王国から、DtoC王国へ」については 又の機会に書きます。  *D to C:「Direct to Consumer」

今回は以上になります。

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